亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for the ‘雑感’ Category

浦安ディズニーランドからの中継

05.01.1997 · Posted in 雑感

大宮悦子
はい、私レポーターの大宮悦子です。 ここ浦安ディズニーランドはゴールデンウィークの中日で、 晴天にも恵まれまして、 観光客や家族連れでたいへん混みあっております。 さっそくちょっとお話をうかがってみようと思います。 あのーお楽しみのところすいません、 ホゲテレビですが、少々お話をうかがってもよろしいでしょうか?
通りすがりの女子高生風A
えー。ホゲテレビぃ?なんですか?
大宮悦子
諌早湾の干拓ってご存知ですか?
Aの連れの女子高生風B
知ってますよぉ。
大宮悦子
つい先日、潮受け堤防が閉め切られ、 ムツゴロウや、トビハゼ、ヤマトオサガニ、ワラスボ、クロヘナタリなどのたくさんの海の生物たちが、 今まさに死に絶えようとしていることについて、 どのようにお考えですか?
女子高生風B
えー。なんかちょーエムエム~って感じ。
女子高生風A
ムツゴロウ可哀想。 生き物を殺すのは良くないことだわ。
女子高生風B
ラムサール条約がどうしたこうした、って感じだわ~。
女子高生風A
B子って超ものしり~。
女子高生風B
うふふ。いわゆるリケンってやつね~。
女子高生風A
まったくどうしてみんな環境問題について深く考えようとしないのかしら?
女子高生風B
いますぐ干拓をやめてもとの干潟に戻すべきよ! いまならまだ間に合うわ~。
大宮悦子
その通りだと、私も思います。 でも、ここ、ちょうど私達が今立っている浦安ディズニーランドは、 以前は遠浅の海で、 浅草海苔の養殖場でもあり、 キスやカレイやアサリがたくさん採れる、 海の生き物たちの楽園だったっていうことはご存知ですか?
女子高生風AとB
えー? 知らなーい。
大宮悦子
たくさんの海の生き物たちを生き埋めにした上で、 のほほ~んと楽しそうに遊んでいて、罪の意識を感じませんか? 少なくとも、 諌早湾の干拓にシノゴノ言う資格は、 あなたたちにはないとは思いませんか? 諌早湾の干拓を中止して干潟に戻す前に、 今、私たちが暮らしているこの東京の、 浦安ディズニーランドを元の遠浅の海に戻すべきだとは思いませんか?
女子高生風A
えー? どうして~~。 私達関係ないし~。
女子高生風B
せっかく作ったのにもったいないじゃ~ん。 お金もかかってるしい。 それに浦安の昔のことなんて知らなかったんだもん。
大宮悦子
つまりあなたがたはマスコミの垂れ流すことならなんでもその通り、 怒ったり騒いだり文句を言うけれども、 それ以外のことは自分の快楽を優先するお調子もの、 っていうことですね? せっかく作ったのに壊すのがもったいないなら、 諌早湾の堰だって、超~もったいないんじゃありませんか?
通りすがりの某タクシードライバー
ちょっと待ちなよホゲテレビの大宮悦子さん。
大宮悦子
は? どなたですか?
某タクシードライバー
おれはこの浦安で20年間タクシーの運転手をやってる大沢木ってもんだ。 さっきから聞いているといったいぜんたいあんたは何が言いたいんだ? そもそもオタクのホゲテレビは、 つい最近、お台場の新社屋に引っ越したばかりじゃなかったかね。 お台場だってもとは海だったんだよ。 たくさんの海の生物が生きていたんだよ。 その海の生物を皆殺しにした上でのほほんと、 バラエティ報道番組なんか作っているホゲテレビに、 諌早湾の干拓がどうしたこうしたとか、 浦安ディズニーランドがどうしたこうしたとか、 ってホゲホゲヌカしている資格があるとでも思ってんのか。 そもそも、 海を埋め立てて作った羽田空港や、湾岸道路や、港湾施設や、 コンビナートや、ゴミ処理場の恩恵を毎日受けている東京都民に、 諌早湾だの三峡ダムだのカワイルカだの、 よそさまの土地の世話を焼く資格があるのか。 環境問題がどうのこうのっていうんなら、 まず自分たちが住んでいる東京の海をもとの干潟や海に戻すべきじゃないのかね? あーん?
台場ホゲテレビ スタジオ 808 でふんぞり返っているディレクターS
ちっ。 こちとら、視聴率さえ稼げりゃあいいんだよ。 たまたま世の中の騒ぎになってるからネタにしたまでだ。 さっさと CM に切り替えろ!

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青木大使

04.26.1997 · Posted in 雑感

夕刊フジに書いてあったが, 日本大使公邸が占拠されたのは日本大使の責任であるから, 大使は辞任すべきであるという. 外務大臣も辞任すべきであるという. また,同じことは日経の春秋にもちょっとだけ書いてあったが, こちらはどちらかというと同情的である. 私は,理由の如何を問わず,また本人が人質になったかどうかも関係なく, 大使公邸での事件はつまるところ大使が責任を取るのが筋だと思う. 責任者が処分されることによって責任の所在が明らかになることが重要なんであり, そのために責任者は部下よりも余計に給料を貰い名誉も与えられているのであり, それが綱紀粛正ということであり, それが noblesse oblige というこである. 青木大使個人がどれだけ頑張ったかとか,サムライだったかどうかとか, そんなことはどうでも良い. いやサムライだったんならなおさら潔く「辞任」し, 後世に範を示すべきだろう.

どちらかと言えば日本政府全体が そういうぬるま湯みたいな体質だから起きたとも言える事件ではある. そんなことはもちろんわかり切っている. 夕刊フジによれば,例年は用心のため昼間に小規模のパーティを開いていたが, 去年は夜盛大に開いたそうだ.誰の指示かは明らかだ. よって国家的信頼の喪失,人的物的被害,数百億円の支出,などなどの結果を生んだ. のんきにパーティを開いて隙を作るとか, 重大事件が発生したときに 大使が不在だとか大使が遅刻するとか(日米開戦の時), そういう不祥事の再発を防ぐためにも厳しく処分すべきではなかろうか.

追記: 日本大使公邸においてペルー政府が, 日本政府または日本政府の全権を委任していると見なされる大使に許可なく 軍事行動を起こして, 邦人に死者が出た場合, それは本来戦争事由にもなりうる重大事件だ. もちろん,日本がペルーに対して宣戦布告する,ということもあり得る, という意味でだ. 橋本龍太郎がブゼンとしていたのも当然だと思う. まあしかしそれは極端な例ではある. 帝国主義華やかなりし日のやり方である. 今回の場合, 日本政府は軍隊も派遣せず, ペルー政府にすべてをまかせていた形になっているので, 事後承諾でもやむを得ないだろう(で結局何がいいたいのだ?).

人質が一人死んだのはわざと殺したんだという疑惑が現地の新聞で 取り上げられているそうだ. まあ私が独裁者フジモリになり代わって考えてみるに, 人質全員無事救出することの方が, やっかいな政敵をどさくさに紛れて殺すよりも, 国際世論にも国内世論にも評価され, ずっと自分の独裁体制を固めるのに役に立つんじゃないのかな? だから私はその手の話は信憑性は低いと思う. ただ,軍の影響力がどのくらいあるかというのが不確定要素ではある. フジモリ大統領ではなく,軍の中の一部の勢力の指示かもしれないし, それはあり得るかもしれない. アメリカ政府や日本政府はそのへんを気にしているようだが….

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中国大陸

04.24.1997 · Posted in 雑感

少年マガジンの「中華一番」という漫画を読んでいたら, 中国の形に盛りつけされた「真鯛大陸封」という料理が出て来るのだが, これは時代設定は清朝だったのではないかな. だとすれば外蒙古が中国領に含まれてないとおかしい. 中華民国では外蒙古は中国領だったはずで, つい最近台湾政府が地図を書き換えたのじゃなかったかな.

追記: 華声和語 によれば, 1996年1月, 台湾政府は中国本土の県以下の地名を大陸風に改めたが, モンゴルは未だに中国領に含まれているそうだ.

また,1689 年ネルチンスク条約当時ならば外興安嶺まで中国領だったはずだ… つまりこの中国の形は人民中国のものなのだが…. まあどうでもいいか.漫画だし.

さらにどうでもいいことではあるが,中国でもマダイを真鯛と言うのだろうか. 非常にあやしい. そもそも中華の冷菜に刺身が出るというのは, 皆無とは言えないかもしれないが, 極めて怪しい!

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新宿西口動く歩道

04.01.1997 · Posted in 雑感

なぜまたあんな一方通行の歩道を作ったのだろうか. しかも午後 3:00 に一旦通行人を締め出して方向転換する. そのうえ,動く歩道は普通の歩道よりも1mほど高くなっていて, 動く歩道に乗るにはちょっとしたスロープを登り降りしなくてはならない. 動く歩道を作るのはまあいいとしてなぜなんな間抜けな仕様にしたのか.

出羽桜というのはもちろん関取の名前ではなくて日本酒の名前である. がしかし風邪で鼻がつまっていて何を飲んでるのかさっぱりわからなかった. ビールだとそれなりに楽しめるのだが.

以前「アムネスティ・インターナショナル」に ロサンゼルス国際空港かどこかでドルをむしりとられて以来募金というものは決してしないと心に決めたのだが, そもそも自分の金が誰にどう使われるかまったくコントロールできない状況で道端ではじめて会った人間を信用して金を渡してしまうというのはまったく愚かな行動だと思っているのだが, 秋葉で「阪神大震災がどうのこうの」と金を集めている連中がいたので例によって無視することにした. 私に声をかけた人は私の視界の外で「あれ?では募金だけでも…」 なぞといい続けていたのだが, どうも彼らは「ボランティアだから金集めしても頭はさげなくて良い」 だとか「金を出すのは当然だ」とか「自分達は正しいことをしてる」 とか思っているようだが, そのへんが私にはカチンとくるのだ. その不快さがあとあとまで残ってしまう.

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山形

03.10.1996 · Posted in 雑感

月曜日に山形にいった. 山形行は合宿免許で赤湯というところにいって以来である. 今回は「つばさ」でいった. 福島まで,仙台行きの「やまびこ」と山形行きの「つばさ」が連結して行くんだけど, 「やまびこ」がやまがた行きみたいな気がしてしょうがない. 「やまびこ」がやまがた行きの方が,絶対間違えにくいと思うのだがなぁ.

山形には昔「ヤマガタダイカイギュウ」というジュゴンみたいな動物が棲んでいたんだそうだ. 漢字では山形大海牛とかくのだろうな. 山形県立博物館で, 天井から全長五メートルくらいの足がない動物の化石が吊してあって、 いかにも巨大な動物の霊のようであった.

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fj.soc.war-and-peace

03.10.1996 · Posted in 雑感

fj.soc.war-and-peace というところをのぞいてみたら, 竹島の話ばかりしている. fj.soc.culture.chinese では,英語で連日, 台湾と中国の話をしてるのに, 日本人はいったい何をやってるんだろう. ようするに, 連中はマスコミが垂れ流していることを反復することしかできなくて, up to date な応用問題はまるで手に負えないのだろう. そんなことで,有事にはどうするつもりなんだろうな. fj.soc.culture.chinese では「中国と台湾が一戦交えたら」という話が毎日何百通も投稿されているのに (無論 soc.culture.china とかとの crosspost で,具体的には、 台湾は中国の一部であるべきかどうか,という観念論が基調ではあるが), 主役であるはずの日本人は圧倒されて完全に沈黙している. 普段は声がでかい分よけいに哀れだ. 連中は結局,古文書にはこうこうこういう風に書いてあったとか, そういう死んでる話題についてしか話ができないのだ.

3月14日,中国が実弾演習した日には,米軍と自衛隊が, 中国軍の奇襲的な軍事侵攻に備えて厳戒体制をとっていたのだそうだ. 中国軍は実際,周りで威嚇してやらないと, ベトナムのときのようにだらだらと軍事侵攻してしまうのである. 適切な処置だったと思う. 私はアダムに, 「中国軍が台湾を攻めたらアメリカ軍と日本軍が台湾を支援するはずだから中国軍が台湾を攻めるはずはない」といっていたのだが,やはりという感じであった. 実際,朝鮮戦争当時はさておき,今現実に中国と台湾が全面戦争になったらおおごとであるから, 今のところは中国人のメンタリティというものをできるだけ正確に把握して, 威嚇するなりなんなりしてそうならないようにするしかない. そして,実際に中国が侵攻してきたら,日米連合軍が速やかに介入して,中国軍をおっぱらう, というシナリオしかあり得ないだろう (今の台湾軍は昔の国民党軍ほど弱くはないだろうから,自力で人民解放軍に勝つ可能性もあるとは思うのだが).

そもそも今の中国軍なんてのは全然脅威ではない. 問題なのは,今中国を刺激することで, 十年後,二十年後に中国の経済力がいまよりはるかに強くなったときに,根にもって復讐でもしないかということである (中国と日本,アメリカとの「相対的」な国力の違いが縮まるかどうかというのはまた別問題なのだが. それから,日本人は日清・日露戦争なんかみてわかるように明らかに根に持つタイプだが,中国人はそうでもないかもしれない). そうならないためにも,できるだけ中国を刺激しないのがよい. 台湾という存在は,実際アメリカの内政干渉以外の何ものでもない. アメリカはやっぱり台湾びいきだったこと, いざとなれば台湾を支援することが今度のことではっきりした. そうはいっても中国を刺激するのは損だから,ぎりぎりまでしらんぷりしていたのだろう.

しかし,今回中国が軍事演習のふりをして侵攻したってそれは奇襲でもなんでもない. 周辺諸国に行動パターンを完全に読まれていちゃ奇襲とは言えない.

中国軍の行動パターンというのは,多分こうだろう. つまり,何か気にいらないことがあればまず威嚇してみる. 日本みたいに弱腰なところはどしどし威嚇する. アメリカみたいに戦争慣れしてるところは, ただ威嚇しても効果ないから,弱みをついてくる. 進出企業を締め出すぞとか.

次に,国境あたりに軍を集めて演習する. 威嚇して相手がびびってるようだと,さらに威嚇する.

ここで一旦,国際世論なんか気にしてみる. 国際世論が自分に不利なようだと, これは国内問題だとか,内政干渉だとか相手を批判してみる.

アメリカあたりの大国が,本気で介入しようという意志を見せていると,そのまま「ただの演習」だったことにして, 面子をつぶさないように撤退する. 大国の介入がなさそうだと,「演習中の事故」をよそおって戦争に突入する.

少なくともいままでの中国の動き方というのはこんな風である. その行動パターンは,「義和団事件」や「阿片戦争」のころからあまり変わってないとも言える. あくまでも国際社会の力関係を意識した上での動き方であり, 諸国の出方をうかがいながら少しずつ行動する臆病な国なのである. だから,周辺諸国は毅然とした態度を示さなくてはだめだ.

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中国と台湾

03.08.1996 · Posted in 雑感

アダムは今月中に中国が台湾をミサイルで攻撃するという. 今月中に中国と台湾が戦争を始めるかどうかという話であるが, 第二次大戦後,中国が攻めた国といえば韓国,チベット, ベトナムで,いずれも地続きで,わーーと人海戦術で攻めたのである. そのうち本当の意味で勝てたのはチベットくらいしかないのである. 台湾は韓国くらいには強いであろう. 戦争しても勝てるかどうかわからないような相手と戦争するとは思えない. それに,台湾もミサイルは持っていて,上海はおろか武漢まで届くのだそうだ. 中国が台北にミサイルをうちこめば台湾も上海にミサイルをうちこむだろう. どちらも被害甚大である. ベトナムを攻めてたころの中国には失うものなどなかったが,今の中国には戦争を仕掛けたことで失うものが多すぎる. だから戦争なんておこりようがないのである. 中国はソビエトと同じで自分よりずっと弱い国しか攻撃しない. 歴史的に. と思うのだが.

それに,攻めるぞ攻めるぞといってるときは攻めないで, 黙っているときに急に攻めるのが戦争というものだ. そもそも奇襲なんてことができる国は50年前のドイツと日本くらいだ. アメリカなんかは,あれは議会でさんざん議論してからしか戦争ができないから, 短期決戦はできるかもしれないが,奇襲なんてことはやりたくてもできない国である. そもそもアメリカは奇襲が下手なうえに, 失敗すれば国民に批判されるから正攻法でやるしかないのである. アメリカなら,議会で戦争しますよ,と決まれば本当に戦争するだろう. だが,中国なら,人民会議で戦争するぞ,と言っていても戦争するとは限らない. それだけならただの脅しにすぎない. 中国が戦争しようと思ってるなら,黙って国境に軍を集めるだろう.

何かで読んだ話だが,中国と台湾の関係にアメリカは介入するかどうか, という質問に対して, アメリカは介入しないと言えば中国は野心を抱くかもしれない. 朝鮮戦争のときがそうだった. 助けると言えば台湾は安心して中国を挑発するだろう. だから,アメリカの態度が不確定であることが平和をもたらすのだ, とアメリカの政府高官がこたえたという. 一般人にはしり得ない駆け引きがあるに違いない (新聞の小さな記事まで注意深く読んでいるとある程度までは わかると思うのだが).

※アダムというのは当時同僚だったポーランド人。

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新聞250年分

03.01.1996 · Posted in 雑感

日経に,富士通研で,1秒間に1テラビットの光通信に成功したという記事が載っているのだが, 1テラビットというのが新聞250年分に相当するのだそうだ. 10の12乗を250で割り,さらに365で割り,さらに8で割ると約137万(バイト)になる. 新聞1部で約1メガバイト程度ということか. フロッピ1一枚にしかならないが,そんなもんなんだろうかな. グラフとか図とか,イラストとか,色刷ページとか,レイアウトとかフォント指定とかはどうなるんだろうな. 不思議な計算の仕方だ.

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一日飯盒一杯

03.01.1996 · Posted in 雑感

「広報東京都」という新聞に水木しげるの話が載っていた. 戦争中一日に飯盒一杯しか食べられなかったそうである. 飯盒一杯というのはどのくらいなのだろうか. まさか半合ということはあるまいが. 一日にそれだけしか食べなければきっと痩せるだろう.

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フランス公務員ストライキ顛末

12.26.1995 · Posted in 雑感

フランスでは公務員が派手なストライキを打っていたので,これは面白い見ものだと思ってたら,いつの間にか終わってしまったらしい.日経あたりにまとまったサマリーが載るかなと思ってたら待てど暮らせど (笑) 出てこないので,自分でまとめることにした.

日本のマスコミもおかしなもんで,「交通機関がマヒしたパリ市」みたいな記事は写真入りで報道するくせに,「ストが収束した理由」とか「経過のまとめと考察」とか「公務員のストの是非」とかそういう肝心なことについてフォローがないのはけしからんではないか.と,怒っているのは私だけなのか…ぶつぶつ.

◆ 発端 ◆

11月半ばにジュペ首相が社会保障改革法案を発表. EU統合をひかえて,財政を圧迫している福祉を切捨てるのが目的.

◆ 主役は国鉄 ◆

ストは国鉄から始まり,大都市の地下鉄,バス,電力,郵便に拡大. 12月4日には消防署,病院,税関,公立学校,国有銀行,保険会社なども参加して警察などの例外を除いてほとんどの公務員がストに参加し,大騒ぎになった.またフランス全土で学生・民間労働者を含む大規模デモが発生.民間企業にもスト参加を呼びかける.多大の不便を強いられているにもかかわらず,世論調査では国民の2/3がストを支持しているっていうんだから恐れ入るなぁ.「国鉄スト」というと私には嫌悪感しかないんだが.

◆ 深刻化 ◆

シャルル・ドゴール空港では管制塔がスト.ガソリン・スタンドではガソリン売り切れ.スーパーでは買い占め.デモのため中央銀行封鎖.エールフランスなど航空会社ストに突入.国内便,国際便とも混乱.などなど.

◆ 政府の譲歩とスト終結見通し ◆

11日政府労組間の協議開始. 12日ジュペ首相は国鉄職員に対する退職年金支給時期繰上げ等を盛り込んだ国鉄改革案を全面凍結.労組は社会保障制度全体の撤回を求めるが, 15日国鉄職員の過半数がスト中止を支持.スト終結への見通しが出る.

◆ というわけで ◆

さまざまな後遺症は残しつつ,結局ストは収まり,ジュペ首相は国鉄改革を棚上げにしただけで,社会保障改革全体は守り抜いた形になった.国鉄は,率先してストを始めたからか,或いは「抜け駆け」というべきか,政府に自分の要求を入れさせることができたが,追随した他の公共機関はなんのためにストやらかしたのかわけわからんというところか.また,いろいろ批判されてはいるが,ジュペ首相は難局をうまくさばいたというので株を上げたのではないか.

しかし,フランスで国鉄民営化なんてやろうとしたらどんな大混乱になるのかねぇ.

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