亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for the ‘詠歌’ Category

さくらまつり

03.29.2010 · Posted in 詠歌

まだ全然咲いてないのにさくらまつりとて

春を浅み色香の足りぬ花を見にしひてつどへる市の店並み

花を見て酒によはむと思へども花は少なし日もまた寒し

山のはに日はかたぶきてかげりゆく麦酒寒き春の夕暮れ

春遅く花は咲かましうらうらとあたたかき日に花は見まほし

和歌を四つ、四行詩、というか起承転結というか絶句みたいに組み合わせるのってどうよ。

さくらまつり はコメントを受け付けていません。

梅颸詩抄

03.27.2010 · Posted in 詠歌

「梅颸日記」は見延典子の「すっぽらぽんのぽん」などである程度わかるのだが、原本を見るのはちと難しいようだ。 「梅颸詩抄」は入手困難。 そもそも「颸」がOPACで検索できない。困った。 山陽が江戸に遊学するときに梅颸が詠んだという歌

不二のねもあふみのうみも及びなき君と父との恵み忘るな

うーん。悪くはないが儒教臭く説教臭くて、歌としての雅やかさがない罠。 こんなこと母親に言われたらもううんざりする。 富士山や琵琶湖をいきなりもってこられても、っていう。 他の歌にも当たってみないとわからんが。

返歌

たのもしくおほしたてたるたらちねの親の心ぞ憂かりけるらむ

もののふの家に生まれし子にしあれば親のをしへぞそむきかねつる

子を思ふ親のこころはたふとくもかつ苦しきは子の心かな

梅颸詩抄 はコメントを受け付けていません。

酒を詠んだ戯れ歌

03.24.2010 · Posted in 詠歌

飽き果てぬ酒に心の失せぬ間に酒なき里にうつり住ままし

あさか山かげさへ見ゆる山の井の浅くぞ酒は飲むべかりける

ゑはばとて秩父の山のいはが根のいはずもありなむよしなし事は

雨降れば湯気にくもれる窓の戸のゑひて心のなどか晴れざる

春の日に酒てふもののなかりせば花は咲くとものどけからまし

いづこにか酒をのがれむみよしのの奥にも酒はありてふものを

けふも酒明日もさけさけむらぎもの心のぬしは酒にこそあらめ

酒を詠んだ戯れ歌 はコメントを受け付けていません。

ねぢけゆくわが心

03.23.2010 · Posted in 詠歌

木の花の咲くがなどかはめづらしきよそぢとしふる我が身なりせば

木の花のうつしゑうつすはかなさよよろづの人もならふてぶりに

ねぢけたる老い人なれやわこうどのいはふ日なれどたのしくもなし

春の日にねぢけゆくわが心かなおくりむかふる人の世ぞ憂き

いはふとて飽かざらましや千とせふるつるかめの身の我ならなくに

いはふべき春の良き日にしかすがにふさがりとざす我が心かな

ねぢをれてひねまがりたる老いけやき憂き世に長くふればなるべし

浮かれ女や浮かれ男つどふ春の野辺たまゆらにこそ浮かれやはせめ

ねぢけゆくわが心 はコメントを受け付けていません。

大国魂神社

03.22.2010 · Posted in 写真, 旅行, 詠歌

なぜか大国魂神社にしだれ桜を見に行く。 そのあと府中美術館。 歌川国芳展。まあまあ。 文覚が那智の滝に打たれる三枚続きの浮世絵が印象的。

ひろびろとして良い町。 工場も多いし競馬も競輪もあるからさそがし地方税やら医療費やらは安かろう。 戦闘機も飛ばず静かだし。 のんびり住むには良い町だろう。

たま川をわがこえくれば川の辺に咲きたる桜ひと木だになし

しだれざくらは赤みが強い。エドヒガンの一種らしい。ということはやや早咲き。 ほぼ見頃だが、まだ満開ではなく散るようすもない。


こちらはやはり早咲きの、府中美術館近くに咲いていた大寒桜。


頼義・義家父子と家康が奉納したという大国魂神社ケヤキ並木を

武蔵野の司の道にうゑつぎていやさかえゆくけやき並みかな

しかし八幡太郎が千本植えてさらに家康が補充したはずなのに現在は150本しかなくてしかも並木道の全長は500mもあるっていうのはどういう計算なんだいという。 もともとせいぜい100本くらいしか植えなかったんじゃないのかなと。 イチョウ、ケヤキの並木、大木が多い。五月頃来るとまた美しいのだろう。

二宮金次郎

菜の花の咲けるをりには思ひやれ身を立て世をも救ひし人を

「歯がない」と「はかない」をかけて

をさなごの歯の生えかはりゑむかほのはかなきものは春ののどけさ

をさなごのはかなきかほをながめつつ春のひと日を過ぐしつるかな

またたばこ

いたづらに立つや浅間のけぶり草目には見えでもけむたきものを

大国魂神社 はコメントを受け付けていません。

黄砂襲来

03.21.2010 · Posted in 詠歌

もろこしの砂も降り来る春の日の夜半は嵐を聞きつつぞ寝る

雨風はきのふの夜こそはげしけれけふはしづけく春ぞ更けゆく

をちこちの花咲く野辺にうたげせむ日どりばかりぞまづ決まりゆく

惜しまずやあたら月日を春さればつとめもしげくなりゆくものを

いにしへの大宮人よわれもまたいとましあらばうたげせましを

わが宿ののきばに出でて草まくら旅寝ごこちの春を楽しむ

ぼんやりとけふも暮らしつかかる日のあはれこのまま続かましかば

なりはひのわざにつとめばなかなかにいとまなくとも歌は詠ままし

うららかに晴れたる春を惜しむべしけふぞ過ぎなばいとまなからむ

つのぐみて咲かむとみゆるこずゑかなをみなをのこら日を数へてぞ待つ

ことしげき日々ぞ待ちぬる春過ぎてあはれ浮き世の夢も醒めなば

おもひやれ四十ぢのをのこいかばかり国に貢ぎて世を支へてむ

あしびきのやまどりのをのしだりをのしだれ桜をけふこそは見め

黄砂襲来 はコメントを受け付けていません。

地名づくし習作。

03.17.2010 · Posted in 詠歌

たばこぐさともに飲み食ひするがなる富士のけぶりのけぶたくもあるか

ええっと。「飲み食いする」と「駿河」がかけてあるわけです。

しらぬひの筑紫しまねの峯の湯の湧き捨つるほど歌は詠まばや

蝦夷島の人も通わぬ山の湯におびただしくも湧く歌もがな

伊豆山に千とせふりにし走り湯の果つる世もなく歌は湧かなむ

うつせみの代々木の杜に絶えもせで湧く水のごと歌も出でばや

地名づくし習作。 はコメントを受け付けていません。

詠草

03.17.2010 · Posted in 詠歌

カラオケ歌った次の日は、気分は絶不調。

蚊も飛ばぬ春の暮れには松が根を枕に我もゑひて寝まほし

八千歌を我は残さむもののふの八十路を過ぐるよはひ保たば

いまいち。

詠草 はコメントを受け付けていません。

暑い。

03.16.2010 · Posted in 詠歌

暑すぎる。

暖かき春の日なかは夏衣一重のみこそ着まく欲しけれ

いとまある大宮人にはあらねどもけふも日暮らし文を見るかな

暑い。 はコメントを受け付けていません。

春の妄念。

03.16.2010 · Posted in 詠歌

外飲みしながら

のどけくもうつろひやすき春の空明日はふたたび雨とやはならむ

天気予報士でなくてもこのくらいの歌は詠んでもよかろう(笑)

うすぐもり春のゆふべに道を行く人をながめて酒を飲むかな

暮れぬまにはやともしびをともしけり道のむかひにあきなふ飲み屋

我は知る我は歌詠みなりはひの歎きと酒を歌ふ歌詠み

おのづから歌の出で来る時もあり町の飲み屋にひじをつきゐて

我が町に酒飲む人は多けれど我と同じき人はあらめや

歎かじな飲みたき時に酒を飲み食ひたきときにものを食ふ身は

串焼きを日頃は塩で食べぬれど今日はたれにて食べにけるかも

春の風いささかながら冷えぬれば明日は冷たき雨とやならむ

なぜか、論語。「学而時習之不亦説乎」ということ

思ふどちともに学びてをりをりにつどひ習へば楽しかるらむ

帰農と言うこと

山がつが山田たがやす暮らしこそあだし世の中人はうらやめ

ふと

しづかなる春雨の夜に寝覚めして思ひはてなき武蔵野の原

ひさかたのあたら月日を敷島のよしなき道に迷ひけるかな

我がよはひあといくばくか残るらむ未だ迷へるひむがしの国

いまさらになどか迷へるにはかにも思ひそめにしことならなくに

春の妄念。 はコメントを受け付けていません。