亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for the ‘kindle’ Category

12.10.2017 · Posted in kindle

『エウメネス』を最初書いたときは、アリアッノスの『アナバシス』しか読んでなかった。 その中の名場面を切り抜いて一本にして、それ以外を書く気はなかった。

連載ものにしたのは、続編が読みたいというレビューが書き込まれていたためでもあるし、 また、『エウメネス』が良く売れるので、一から書いてみようかという気になったのだ。

それで、アレクサンドロスの東征の開始からイッソスの戦いまでを書いてみようとして、これは一本では書き切れないってことがわかって、 二本にわけた。 もともと出してたやつを『エウメネス1 ゲドロシア紀行』とし、 つづいて『エウメネス2 グラニコス川の戦い』、『エウメネス3 イッソスの戦い』としたのだった。

『エウメネス4』と『エウメネス5』では、それまでと違って、 アレクサンドロスの金魚の糞みたいな位置づけだったエウメネスを単独行動させてみた。 わざとアレクサンドロスを登場させず、アレクサンドロスの三人称視点としてのエウメネスを独立させて、 一人称視点のエウメネスを書くことにしたわけだ。 ついでにカッサンドロスやセレウコスなどの若者も登場させてみた。

『エウメネス』シリーズはすべて一人称視点で書かれているのだが、 一箇所だけ、イッソスの戦いでダレイオス三世が敗走するところだけ、 ダレイオスの一人称視点で書いてある。 というか、エウメネスでもダレイオスでもない三人称視点のような書き方になっている。 これは反則技というか、文章の稚拙さともいうべきものなわけなんだけど、 個々の箇所はエウメネスの回顧録のような形で読んでもらえればと思う。 イッソスの戦いの後でエウメネスが知り得た事実を総合したらダレイオスの心理とはこんなふうなものだった。 それをエウメネスが語った、ということにしてほしい。 ところどころ、「今から思えば」とエウメネスが言う箇所がある。 この作品全体が、アレクサンドロス大王がバビュロンで死んだ直後くらいにエウメネスが王を追想して語ったものなのだが、 没入感を出すために、多くは現在形で語られているのだと了解してもらえるとありがたい。

古代ギリシャのことを書きながら、いつの間にか、結局現代社会のこと、私自身の思想のことを書いているのだけれども、 それは私が書いているフィクションなのだから仕方あるまい。 なんなら他の人はほかのように書けばよいだけだ。

あとは、パールサの戦い、ハグマターナ、バークトリシュの戦いを描くのみとなった。 たぶんこれらは『エウメネス6』『エウメネス7』という形で書くことになるはずだ。 そして時系列的に言えば『エウメネス1』に戻る。

最後はゲドロシアを抜けてスーサに至るまでのアレクサンドロスの帰還を描いて『エウメネス8』としたいと思っている。 『エウメネス8』の主役はカラノスというバラモン僧になる予定だ。 この人はもともと出てこないので、『エウメネス1』に追記した。 『エウメネス1』だけで完結するには要らないキャラだが、 『エウメネス2』から『エウメネス7』まで来て『エウメネス1』に戻って、『エウメネス8』で完結するためには、必要なキャラだと考えている。 アレクサンドロスが死ぬところやその後のディアドコイ戦争を書く気はない。

アレクサンドロスとは何だったのか。 彼にはエパメイノンダス、フィリッポス2世という先達がいた。 ペルシャ帝国が瓦解しかけ、そのコスモポリタニズムを新興のマケドニア王国が引き継いだ。 さらに彼の個人的資質、特殊能力としてはダイモニアというものを仮定している。 ダイモニアはソクラテスが言っていたことで、アリストテレスもエウダイモニアなどと言っている。 ダイモニアは守護神とか守護霊のようなものであるし、バラモン教的に言えば阿頼耶識とでもなろうか。 無意識的自我とでもいえばよかろうか。

『エウメネス5』ではたくさんの神が出て来た。 ダゴン、イシュタル、ナブー、マルドゥク。 占星術、七曜にも多く言及した。 ユダヤ教にもちょっと触れた。 『エウメネス3』ではフェニキア人やエジプト人の神の話も出た。 ペルシャ人の神アフラマヅダは当然出てくるし、 ギリシャ人の神はディオニュソスを初めとしてこれまたたくさん出てくる。

これだけたくさん神様を出したのは単に私の趣味だからでもあるが、 私は、アレクサンドロスがパールサプラを焼いたのは、アレクサンドロス自身が意図したのではなく、 バビュロニア人とペルシャ人の間の宗教的な対立があったからだと思うからだ。 もちろんギリシャ人も、ギリシャに侵攻したクセルクセス王には恨みがあった。 そのクセルクセスが完成させたパールサプラを略奪し焼いたのはギリシャ人自身の復讐であったかもしれないが、 しかし、バビュロンに入城したアレクサンドロスが為政者として市民らに最初に期待されたのは、 ペルシャ人への報復だったと思うのである。 つまりバビュロンへの無血入城には、パールサ征服という交換条件があったのではないか。

ディオドロスの『歴史叢書』も最近になって目を通している。 概要はアリアッノスと、ウィキペディア英語版など読めば十分なのだが、 ディオドロスにしか書いてないディテールなどが割と作品に風味を加えてくれるので、 できるだけ拾いたいと思う。 他にもクセノフォン、トゥキュディデス、アテナイオスなども読んでいる。 森谷公俊氏の本も読み始めた。 しかしプルタルコスを参考にするつもりはない。

まともかく『エウメネス』シリーズは完成させなくてはならない。 そのため『エウメネス1』はだいぶ加筆修正した。 『エウメネス2』にはアンフィポリスの戦いを加筆した。 完成させるまでには、いやもしかすると完成させたあとも、加筆や修正は続くんじゃないかと思う。

01.23.2017 · Posted in kindle

私の書いたものの中で、 KENP が一番多いのは明らかに『潜入捜査官マリナ』だ。

売れているのは『エウメネス』シリーズだが、 KENP はそれほどでもない。

『妻が僕を選んだ理由』と『新歌物語』は無料配布なので、 この二冊は、長期的にサブジャンルのランキングに露出するためのものなので、 売れ方というのはよくわからない。

全然まったく読まれても買われてもいないのが 『特務内親王遼子』、『安藤レイ』、『アルプスの少女デーテ』、『司書夢譚』、『巨鐘を撞く者』あたりで、 『スース』、『西行秘伝』、『斎藤さんアラカルト』などもほとんど読まれない。 その他の歴史物はたまに読まれる。

『紫峰軒』もなぜかときどき読まれる。

なぜなのか。

『潜入捜査官マリナ』のKENPが多いというのは途中でやめずにわりと最後まで読んでくれたということなのだろう。 続編を書いてみようかなという気になる。

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01.08.2017 · Posted in kindle

kindle のプライスマッチだが、 2016年以降でも、 してもらえなかったとか、途中で切られたという人もいて、だんだん不安になってくる。 で、そういう人の作品を kobo や bw で探してみるとすでにもう存在しないようだ。 いったいどうなってるのだろうか。

私はだいぶ精神的にうたれ弱くなった。 酔っ払って変な歌をtwitterで呟き始めた頃からもうダメだったのだが、 ますますダメになっていく。 昔から他人とのもめ事はあったのだ。 しかし今は、人に責められたり、人に怒られたりすることに耐えられなくなった。 人は怒ったり怒られたりして生きていくものだろう。 それを平気でいられなくなったら、他人との交流を極限まで切断して生きていくしかない。

責められたり怒られたり、それがたまりにたまって、ある限度を超えてしまい、 それ以上責められることに耐えられなくなるのだと思う。 つまり、人に責められることに、アレルギー反応を起こしているのだと思う。 一度アレルギーを発症するともうダメだ。どんなささいなことでも気にしてしまう。

私の場合そういうことが多い。 犬がうるさいと感じるようになったのも、ある一線を超えてからだ。それまでは別にどうということもなかった。 タバコも似たようなものかもしれない。

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01.06.2017 · Posted in kindle

kwl も bwi も無料販売はじまった。 年末年始はさんだせいで時間かかった。 bwi では『妻が僕を選んだ理由』のジャンルが「画集」になっていたため(つまりジャンル指定を忘れたため)、 出版できなかった。 ジャンル変更して再出版となったが、1週間延びてしまった。 なんか変更すると基本1週間延ばしになる。 kdp はジャンルが結構いい加減であとから直してもらったりするのだが、 bwi は出版拒否の理由になるとか、なんかなあ。

kdp だと修正して 12時間ぐらいで新しい版を出版できて、 年末年始も特に変わりない。 アップし損ねたり設定間違っててもすぐリカバーできる。 kdp がいかに便利かを痛感した。 まあ、kwl も bwi も頑張ってるんだろうが。サポート態勢が全然違う。 どうも怖くて kwl と bwi は修正できないよ。 当面、kdp だけ常に最新版にしとく。

これで kdp でプライスマッチして無料になってくれれば、とりあえずOK。 もう無料はとうぶんこの2冊だけでいい。

そんでまあ、 『西京極家の秘仏』の続編を書こうかと思っているんですよ。 しかも同時に『潜入捜査官マリナ』の続編にもなっている。 よくあるパターンだよね。キャラとストーリー使い回すやつ。 続編だから読者を誘導しやすいというのがあるし、キャラを一から説明しなくて済むから楽。 同じワールドでどんどん続編を量産する。 そしてとにかくひたすら読みやすく読まれやすく書く。 ストーリーはだいたい決まってる。秘仏は実は贋作でしかも密輸入されたものだった。 万世警察署に配属されたマリナは神保町の榎本書舗に聞き込みに訪れる、というものだ。 ベタだなあ。我ながらベタだとおもうよ。でもべたべたくらいがちょうど良いんじゃないかな。

その代わりといってはなんだが『エウメネス』シリーズはどんどん難しくしていこうとおもっている。 もともと難しいんだけどね。 こっちはとにかくたくさん知識を詰め込むのが快感な人向けに書く。 ハルパロスを動かすのがおもしろかったので、それを今度はアリストテレスかディオゲネスでやってみようと思う。 オリュンピアスとアルトニスもぐりぐりいじる。 しかしそれには入念な準備が必要だ。

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Indie Author News top 10 indie books

01.01.2017 · Posted in kindle

TOP 50 (1-10) INDIE BOOKS Readers’ Choice Top 50 – September 2016

ちまちまやっても仕方ない。ざくっといこうざくっと。

1位。Last Chance: A Second Chances by L. P. Dover

Women’s fiction。Romance。 ようするにロマンス。

作者 L. P. Dover は女性。New York Times と USA Today のベストセラー作家。

編集はCrimson Tide Editorial。なんぞそれ。

2位。Rush: The Season by Nicole Edwards

作者の Nicole さんは女性。 テキサス州オースチンに夫と三人の子と四匹の犬と暮らしている。 ジャンルはロマンス。 編集者は?わからん。

3位。In the Dark by Chris Patchell

ジャンルは Criminal Fiction。なんて訳すんだ。推理サスペンスとでも訳すか。 子供の誘拐。連続殺人。 作者は女性。

4位。Her Sister’s Shoes by Ashley Farley

ジャンルは、なんちゅうのかなこれは。 ある一族の年代記みたいなものかこれは。 作者はやはり女性。

5位。A Shade of Vampire by Bella Forrest

超常現象、吸血鬼もの。作者はまたまた女性。

6位。Bishop’s War by Rafael Hines

テロリズム。戦争。政治。著者は男性。

7位。Cold-Blooded by Lisa Regan

私立探偵。女性刑事もの。作者は女性。

8位。The Atlantis World by A.G. Riddle

これはあれです。前に書いた The Atlantis Gene と同じシリーズ。

9位。Meanwhile, Back in Deadwood by Ann Charles

幽霊もの。女性作家。

10位。Sleep Tight by Rachel Abbott

子供の誘拐。殺人。サスペンス。作者は女性。

作家は、女性8人に対して男性2人。

まあこうしてみるとアメリカのテレビドラマとなんの違いもない。 というか、明らかにテレビドラマの原作みたいなの狙って書こうとしてるよね。 インディー出版は普通の伝統的な出版とすでに完全に競合していて特に区別がない状態だよな。

タイトルはどれも抽象的。 表紙の絵も描き込まれているが、何がいいたいのかよくわからないものが多いなあ。

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インディー作品を調べてみる 5

01.01.2017 · Posted in kindle

アトランティスの遺伝子、スリラー。 読まなくてもタイトルだけで中身がわかりそうな。 200万部が売れて、映画化進行中、らしい。

作家の A. G. Riddle は10年間ネットビジネスの会社で働いて退職、 2013年から(つまりKDPだわな)小説家になった。

これ、kindle unlimited だから読んでみようかな。

まどれもこれも大衆娯楽作品だわな。

7万年前、人類は絶滅に瀕した。 我々は生き残った。しかしなぜ生き残れたか、いままで誰もしらない。 人類の次の進化は始まっているが、人類は今度は生き残れない。

Andy Weir の The Martian もある意味インディーだしな。

夏目漱石の「こころ」は自殺の話だし、 太宰治は作家自身が自殺しちゃったし。 まあ自殺の話みんな好きだよね。 私は書かないけどね。書かないよ。

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インディー作品を調べてみる 4

01.01.2017 · Posted in kindle

ジャンルはロマンスらしい。 シングルマザーがボーイフレンドか夫を求める話らしい。

アマゾン以外特に出版社が見当たらない。 アマゾンがペーパーバックまで出してくれたということだろうか。

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インディー作品を調べてみる 3

01.01.2017 · Posted in kindle

これは、クリスマス向けの絵本のようだ。 kindle版しかない。 著者はたくさんいて、話も短篇がたくさん集めてある。

出版社はGemma Halliday。 小規模な出版社。 Genre fiction というのは日本語で言えばファンタジーに相当するか。 女性向けファンタジー作品。 18歳の娘や80歳のおばあちゃんにも読めるように、 エロ( sexual content)やバイオレンス(graphic gore)はやらない。 作品を応募している。

  • Cozy Mystery 短篇の読みやすいミステリー
  • Chick-lit/Romantic Comedy ロマンスコメディ
  • Danger Cove サスペンス?そういうシリーズがあるらしい。

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インディー作品を調べてみる 2

01.01.2017 · Posted in kindle

これはなんだろうか。 棚に居る妖精。おもちゃか。

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インディー作品を調べてみる

01.01.2017 · Posted in kindle

Womanizer は女たらしの男。同じタイトルの本はたくさん出ている。

作者の Katy Evans は多分女性の作家で、 New York Times や USA Today、Wall Street Journal などで評価を受けた、 実話に基づく男娼の話を書くひと、らしい。

出版社はCreateSpace。 独立出版支援会社。 誰でも作家登録できるってことかな。 2000年くらいからあるもので、たぶんpubooとかカクヨムに近いものではないか。

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