亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for the ‘映像’ Category

ゴッドファーザー2

04.18.2014 · Posted in 映画

面白いんだが、よくまあこんな複雑な話を作ったものだと思う。しかも長い。

少し無理があるなと思うのは、マイケルがネヴァダからマイアミへロスに会いに行き、 その後ニューヨークでフランクに面会したときに、 マイケルを襲撃した黒幕がロスであることに気づいてたということだ。 ネヴァダにいた頃から気づいていたのか。 マイアミで直接ロスにあって直感したのか。 それともフランクの反応を見て最終的に確信にいたったのか。 語られていないことが多いのだが、 いずれにせよ、 あれだけのヒントでどうしてロスが黒幕と断定できるのか。 そこにかなり無理を感じる。

ロスのモデルはマイヤー・ランスキーというユダヤ系ロシア人であろう。 革命前のキューバでのしあがったマフィア。 カストロが親米政権を倒すとラスヴェガスの賭博に目をつける。 晩年イスラエル国籍を得ようとするが拒否される。 映画の中の設定と同じだ。

ラスヴェガスのカジノ産業を創始したモー・グリーンというマフィアのモデルは ベンジャミン・シーゲル という人らしい。 モー・グリーンは一作目のゴッドファーザーでコルレオーネ一家の敵役として登場しているのだが、 ロスはモー・グリーンと同じユダヤ系マフィアであって、 それゆえにラスヴェガスに進出してこようとしているマイケルを敵視しているらしいのだが、 これも本作だけを見ている限りではよくわからない。

でまあ、これらの実在したユダヤ系のマフィアと、イタリア系のマフィアが、 ラスヴェガスのカジノの利権を巡って対立したという抗争はあったのだろうし、 それがストーリーの下敷きになっているのだが、 それをあの映画を見ただけでわかれというのはちと難しい。

最初、マイケルの息子のアンソニーの初聖体式を祝うパーティーが開かれていて、 その場にネヴァダ州選出の上院議員パット・ギーリーという人が出てくる。 ギーリーはマイケルにカジノを認可する代わりに賄賂を要求するが、 マイケルは拒絶。 ギーリーはイタリア系移民を嫌う生粋のアメリカ人(アングロ・サクソン?)として描かれている。 次にロスの手下ジョニー・オラと会って、ロスの協力を得る。 次にフランクとあって、ニューヨークでロスの一派のロサト兄弟と和解するよう告げる。 その夜にマイケルはマシンガンで襲撃されるのだが、 この時点で黒幕は、ギーリーなのか、ロスなのか、フランクなのか、 それとも他に誰かいるのかわからない。

ギーリーは後にマイケルの兄フレドが経営する風俗店で女の死体と一緒に寝ていたところを発見されるのが、 理由は語られないが、おそらくコルレオーネ一家にはめられたということだろう。 以後弱みを握られたギーリーは公聴会に召喚されたマイケルを擁護する立場を演じる。

フランクは公聴会に証人で呼ばれるのだが、 彼はマイケルに殺されかけたと疑っており、 マフィアのボスとしてのマイケルの実像を公聴会で話すはずだったが、 フランクの兄が急遽イタリアからかけつけてきて、 それを見たフランクは一転してマイケルの容疑を否認する。 ここがまたよくわからない。 兄がマイケルと一緒にいたからマイケルを恐れたのか。 或いはマイケルに対する信用を回復したのか。 フランクはなぜFBIによってずっと拘留されているのか。 なぜフランクは、ロスが殺されると同時に自殺しなくてはならなかったのか。 ここらへんもきちんとは説明されていない。

その上、マイケルの父ヴィトーの前半生も同時に描かれているので、 ややこしいことこの上ない。

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2001年宇宙の旅

05.11.2011 · Posted in 映像

『2001年宇宙の旅』は今見ればつまらない映画だが、 当時はすごかったのに今はなぜつまらなく感じるか、というところを鑑賞しなくては意味のない作品だ。 『マカロニほうれんそう』や『8時だよ全員集合』にも同じようなことがいえる。 あの頃面白かったものがなぜ今つまらないか。

『2001年宇宙の旅』は、テンポが遅い。あれは、クラシック音楽を聴きながら、宇宙船や宇宙ステーションがゆっくり動くのを眺めるためのもので、 いわばイージーリスニングや環境音楽などの走りだったといえる。 またそもそもSF映画にクラシックを最初に使ったのは『2001年』だっただろう。 『2001年』がなければ『スターウォーズ』も『宇宙戦艦ヤマト』も無い。

猿人の描写なども、着ぐるみを着たお笑い芸人が何度も何度も繰り返しているから、何の変哲もない、 ただのありきたりの退屈な映像に過ぎないが、封切当時、つまりアポロで人が月に行ったのと同じくらいに見た人には新鮮だったのに違いない。 なにしろ大阪万博よりも、7年も前なのだから。 同じ年に『猿の惑星』も出たのが興味深い。

HALが人間を殺す、というのも、Portal の GlaDOS などへの影響を思い起こさせる。

『2001年宇宙の旅』はあまりにも多くの人に影響を与えたから、 一度も見たことがなくても、後世の多くの映像を通じて既に見ているのと同じだ。 それを初めてみてつまらないと思うのでは古典を鑑賞したことにはならない。

なるほど。『2001年』は公開当初から、「退屈で眠気を誘う」と評されていたのか。 New York Timesも、筒井康隆も、星新一も。 また興行成績も悪かった。 ということは、いきなりこれを、1968年に、人類が月に到達する以前に見た人たちは、 一様につまらなく感じたということであり、 また、『2001年』を何の予備知識もなしに、いきなり見た現代の若者たちも、 やはり同じようにつまらなく感じるのだろう。 これはこれで実に興味深い事実だ。 逆になぜ私は『2001年』をそれほど退屈に感じなかったのだろうか。 いろいろな知識を得てから見たせいだろうか。 それとも『2001年』の中に、いろんなSF映画のプロトタイプを観察したからだろうか。 あるいは、映像から、無意識のうちに、原作の小説のプロットを補完していたからか?

うーん。結論めいたことを言えば、『2001年』は「おもしろい」と「つまらない」の両極端の評価があって、 そのどちらを自分が感じるかということは、あまり自明ではない。 だから、やはり、用心して観たほうがよいということか。 評価が分かれない作品というのは要するに凡作なのだろう。

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人生の空から

03.02.2011 · Posted in music video

千春のDVDを見ながら作業しているのだが、 1998年横浜アリーナ。 四曲連続メドレーで最後に「人生の空から」を歌っている。 このとき、43才。 まだまだ高音が出ていたんだなあと。

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ヒックとドラゴン

12.25.2010 · Posted in 映像

期待せずに見たらものすごい名作なのでびっくりした。 ドリームワークスは、もっと評価されて良い。 シュレックは2以後微妙だが。

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忠臣蔵

12.25.2010 · Posted in 映像

たまたまテレビ朝日の忠臣蔵を見ていたのだが、これは良いできだ。 テレビドラマの時代劇でこのクオリティはすごい。びっくりした。 ていうか、このドラマの良さ、一般人には理解できないだろ、たぶん。

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椿三十郎

08.03.2010 · Posted in 映像

おもちゃの刀をいじっていてふと気づいたのだが、 椿三十郎の最後の立ち会いの場面で、 三船敏郎は、左手で左にさした刀を外側に向かって抜き、 右手を左手と刀の間に入れて、 右手で刀の背を押し出すようにして、相手の右脇腹を押し切りしている。

ということは、刀を最初から、刃が下になるように挿していたということになる。 刃が上向きならば自分の右手が斬れてしまう。 通常、刀は刃が上になるように挿す。 剣道でも竹刀には上下の区別がある。目印として上に弦が張ってある。 左腰に竹刀を持つときには弦を下にする。 竹刀を抜いて構えると、弦は上にくる。

鞘に収めたとき刃が痛まないように、刃を上向きにしているのだと、そのように納得していたのだが、 古くは刃を下向きにしていた。 というのは、やはり、刀が湾曲している場合、刃を下に向けた方が安定するわけだよ。 刃が痛むというのは誤差の範囲だと思う。 刃を上向きにしたのはやはり居合抜きなどの理由で、振りかぶったときにすぐに敵を切れるには、 刃を上向きにしておかねばならないからだ。 或いは、左から右へなで切りにするには、刃を外向きにしなくてはならない。 しかし、上向きから左向きに刀を回すのはそれほど困難ではない。

しかし、椿三十郎の立ち会いでは、最初から、刃を下向きにしていたと考えざるを得ない。 わざわざ刀を抜くとき刀を180度回転させてから抜くだろうか。 いやいやあの一瞬の勝負でその時間的余裕はない。

思うに、椿三十郎の立ち会いは、西部劇の一対一の決闘のシーンなどに影響されたものだと思う。 黒澤明が一方的に西部劇に影響を与えたのでなく、黒澤明もやはり西部劇から影響を受けているのだ。 一発の銃撃で勝敗が決まるというのは、レボルバーが開発される前の話ではないか。 単発しか拳銃が撃てなければ二丁拳銃の方が有利だっただろう。 何発でも撃てるレボルバーの方が絶対有利に違いない。 しかし、椿三十郎では、一発で決着を付けるシーンがとりたかったのだ。 だからあんなに近い間合いで抜き打ちの勝負となったのだが、 ああいう立ち会いはそもそも日本にはもともとあり得なかったと思う。 一対一の勝負というものはあっただろうが、そもそも居合抜きというのは不意打ちで敵をたおす技であり、 お互い立ち会うつもりで、 ああいう形で刀を抜かずに最初から間合いに入って向かい合うということは、まずなかっただろう。 剣道の試合の形からしても全然違う。

で、問題なのは、三船敏郎は、最初からああいう近間の抜き打ちの決闘を想定していて、 最初から刃を下に向けていたのかということだが、状況的にはあり得ないことだ。 もしかするともっと遠間で立ち会うことになったかもしれん。

刃を下に向けて他方の手を添えてすばやく斬るというのは、たしかにカムイ伝などの忍者の斬り方に似ているかもしれん。 片手で抜いて片手で素早く斬るわけだが、それでは力が入らないから、もう一方の手を添えて押し斬りにするわけだ。

もう一度コマ送りで確かめてみないとわからんが、もしかすると、刀を抜くとき、 左手で180度刀を回してから抜いたのかもしれん。 ちと考えにくいが。

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千春

05.02.2010 · Posted in music video

松山千春ライブ ~33年の時を越えて~。 千春が BS2 に出てたのでちらっと見る。 もっとちゃんと見れば良かったのだが。

何しろBS2とは言え、放送されるものだから、いつものように、言いたいことも言えなかったのだろう。 トークはややおとなしかったが、やや自嘲気味なところがあった。 NHK 自身、そんなところを説明するわけもない。 一度ライブにはでかけてみなくてはと思った。

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ぽにょ

04.27.2010 · Posted in アニメ

今更はじめてポニョを見る。 海のもののけ姫というか。千と千尋というか。 魔法と妖怪の話。 海の波の上を走って追いかけてくるポニョとかかなりホラーではある。 これが実写だったらもっと怖いよ。 「人面魚が浜に上がると津波が来る」とかわろす。 楳図かずおバージョンとか(笑)。

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人間の土地・紅の豚

04.27.2010 · Posted in アニメ, 読書

最近の新潮文庫の「人間の土地」には宮崎駿が後書きを書いているというので、 捨ててしまったか無くしたかで手元にないので買ってみる。 堀口大学の後書きのあとに「空のいけにえ」という結構な長文が。 ていうか堀口大学訳のサンテグジュペリの文体には、あまりなじまない文章だなと思った。 表紙絵も宮崎駿。 私が昔買ったのは二十年以上前のはずだから、たぶんそのころは別の表紙だったはずだ。

おそらく、普通の人は、まずサンテグジュペリの星の王子様を子供の頃に読んで、 そこからさらに興味を持つと、夜間飛行か人間の土地を読む。 夜間飛行は、飛行士というよりも、50才の支配人リヴィエールが主人公なので、 若い頃は彼に感情移入するのはかなり難しいのではないか。 同じ文庫本に収録されている南方郵便機は、実はまだ読んでない。 人間の土地は雑多なエッセイの集まりだが、しかしその中のメルモスやギヨメの話などは、 割と短くしかも感動的なので、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。 モハメド・ベン・サウランの話などはどちらかといえば、かなり退屈な話。

それで、久しぶりに「紅の豚」など見てみる。

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avatar

04.27.2010 · Posted in 映像

DVDレンタルで avatar を見た。 4月23日からレンタル開始だったらしい。 まあまあおもしろかった。 うーんと、印象としては、エコっぽいターミネーターって感じですかね。 伏線がたくさん張ってある。 エイリアンのヒロインが科学者。  エイリアンもジェームスキャメロンなんだな。

avatar 2? 作れなくもないかな。

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