鎧袖一触

岩波書店新日本文学大系43保元物語、平治物語、承久記、を読み始める。

「もっとも古態をとどめる」写本だというので、おそるおそる読んでみると、

> 又、清盛ナンドガヘロヘロ矢ハ、何事カ候ベキ

としか書いてない。
[j-textsの保元物語](http://www.j-texts.com/sheet/hogenall.html)だと

> まして清盛などがへろへろ矢、何程の事か候べき。鎧の袖にて払ひ、けちらしてすてなん

となっており、なるほどこれならば「鎧の袖」の話が出てくる。
さらにここから頼山陽の記述「鎧袖一触」とつながる。
しかし古い版ではそもそも「鎧の袖」自体が言及されていない。

なるほどなあと思った。
面白いところは、あとから誰かが付け足すわけだなと。
最初から疑ってかからんといかんわけだな。
そう考えると頼山陽の「意訳」もまた許される範囲だとも言える。
もともとが一種の改竄なわけだから。
いやそもそも為朝の活躍があったかどうかもあやしいわけだが。

為朝は14才から17才までの間に鎮西九国をすべて従えて、
上から言われるわけでもないのに勝手に鎮西総追捕使と称した、などと書いてあるが、
常識的に考えてそんなことができるわけがない。
仮に太宰府に反してそんなことをやろうものならば、
平将門が関東でやったこととどれほどの違いがあるか。

保元物語の中の為朝はそうとう誇張されているようだ。
保元の乱でさえ、ほんのちょっとしか活躍はしておらず、
なので流罪で済んでいるのかもしれない。

しかしまあこんなハードカバーの小難しい本を喜んで読むようになるとは思いもしなかった。

serious sam HD the first encounter at steam weakend deal

リハビリ中。
うはっ。
steamでシリアスサムが。
しかも初代だし。
6.79us$ だったので買ってみる。

[撃ちまくり系FPSファンの期待作,「Serious Sam HD」の最新プレイムービーを掲載](http://www.4gamer.net/games/101/G010167/20091124012/)。
なるほど、serious engine 3 を使っているわけか。
まあ、マップが同じなら内容的には同じだとは思うが。

ふふーん。
serious sam 3 も 2010年中にリリース予定か。
この際全部 steam で出してくれれば買うよ。
serious sam 2 はシリアル忘れちゃったし(笑)。

J-Texts

[j-texts](http://www.j-texts.com/)にはいつもお世話になっているのだが、
完全に個人が運営しているサイトで、
よく見ると広告もけっこう入っている。
もしかすると広告収入等で運営されているのだろうか。

塙保己一

[塙保己一資料館 温故学会](http://www.onkogakkai.com/)。

盲目の身で群書類従を編纂。
どういうふうに関わったのだろうか。
すべて暗記???

ヘレンケラーが幼少時より「塙保己一を手本にしろ」と両親より教育されていて、
昭和12年には来日し、記念館を訪れている、というのもすごい。

ふと思ったのだが、

中国はいずれ東アジアの盟主としてアメリカと直接対決するときがくるだろう。
そのとき中国は、かつて東アジアの盟主として戦わねばならない立場にあった国を想起するだろう。
アメリカが真珠湾に艦隊を集結してアジアを威嚇していた時代を思い起こす。
実際、今それはグアム、沖縄、横須賀まで前進している。
そのとき中国と日本は初めて和解できるかもしれない。
韓国北朝鮮の諸問題についても同時に解決するだろう。

> 百年の後の世かとぞ思ひしに今このふみを眼のあたりに見る

東条英機、[パール判事](http://www.asahi-net.or.jp/~UN3k-MN/0815-pal.htm)の判決を読んで。