安達の真弓、安達太良弓、陸奥の安達の真弓。

梓弓、梓の真弓。

白真弓(しらまゆみ)

たちののまゆみ(?)

源頼政

> 思はずや 手鳴らす弓に 伏す竹の 一夜も君に 離るべしとは

藤原信実

> 梓弓 末まで通す 伏せ竹の 離れがたくも ちぎる仲かな

源行家

源行家、為義の十男。もともとの名は義盛。
同母姉に鳥居禅尼がいる。
行家が1141から1143年頃に生まれたというから、彼女は1130年代後半に生まれたのだろう。
夫は熊野別当だが、1173年死去。
平治の乱で行家が熊野に逃れたのが1160年くらい。
熊野新宮に住んでいたため新宮十郎と称する。

思うに、以仁王はただのフーテンの遊び人であるし、
源頼政は74歳のおじいちゃん。
この二人が以仁王の乱の首謀者だとはとても思えない。
だいたいこの二人は最初にすぐ死んでしまっている。
源平合戦のきっかけにはなっただろうが、実際には、この二人はいてもいなくてもいい。

実際に動いているのは、乱の発起人となった頼政の子「前伊豆守源仲綱」。
仲綱が頼朝と何かの接点があったのは、ほぼ間違いない。
仲綱の弟の広綱と子の有綱は伊豆にいて後に頼朝の挙兵に参加している。

それから源義盛。彼は熊野から京都に戻ると行家と改名し、蔵人にしてもらっている(勝手に名乗ったか?)。
全国に以仁王の令旨を配り歩いた。
為義の妻、行家と鳥居禅尼の母は、熊野の人なのではなかろうか。
一説には熊野別当・長快の娘であるという。

思うに為義と義朝と義盛は熊野の人で熊野人は為義に同情的かもしくは親族同様、頼朝は仲綱と親しく、
木曽義仲の父義賢は為義の次男。
これら為義の子孫や外戚らが仲綱や頼政をそそのかして、
以仁王を担ぎ出した、というのが真相ではなかろうか。
仲綱の妻が誰かわかるともう少し見えてくると思うんだが。
義盛がただぼーっと熊野に20年間いたというのも変だ。
熊野と言えば山伏・修験者の本場であるから、義盛は諸国行脚しながら為義一派の連絡係になっていたのではなかろうか。

でまあ、源平合戦とはいうが、
特に間違いではないが、
本質は平清盛一門に対する、源為義一家の復讐劇、というものであり、
源頼政とかその他の源氏にはあまり関係なかったのではなかろうか。

そえだ信『天気予報は今夜もはずれ』

まあ、面白い。
お金払ってもいいかなと思わせるレベル。
だが、短編をそのまま有料にすると割高感はあるかも。

ネットで検索するとファンタジーかミステリー系の新人賞の選考に何度か残っているようだ。
どんどん kdp で出していただきたい。
確実に読みます。
表紙の絵もなんか意味ありげ。

以下、ややネタバレあります。
タクシー運転手のモノローグで通す、という形式は、うーん、たぶん皆無ではないと思う。
恋愛シミュレーションゲームのいわゆる「二人称視点」というやつがそうだ。
作品の中にも書いてあるようにこれが Youtube 動画とかニコ動的なものをそのまま文章にした、というのは、少し新鮮かもしれない。
私小説っぽい出だしでだんだんにミステリー小説になっていく、というのもおもしろい技巧。
ただまあ、一発ネタだよね。
なんだミステリーオチかという気もした。
構成が巧んでいる割には、アリバイの謎解きがありきたりな気がする。
ここまで凝ったんだから、ついでにもっとこってりしたミステリーものにすれば良かったのではなかろうか。

ミステリーというのは問題提起して読者に推理させながら謎解きしていくというわけで、
一つのパターンにはまっているから読者も安心して読める。
いわば、センター入試の筆記試験みたいなもんじゃん。
小説をその枠にはめるというのがね。
すこし抵抗があるんだが、半七読んだせいで、たまにはそゆのも書いてみようかなという気もしてきた。
私としては、推理モノなのか歴史物なのか恋愛ものなのかゆらいでる感じなのが好き。
世間一般のジャンル分けに抵抗してみたくなる感じ。
一箇所にとどまりたくない。

『紫峰軒』まだ無料で読めますので是非。

追記。タイトルは中島みゆきの歌に由来しているのか。

kindleランキング

[kindleの無料ランキング上位](http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/digital-text/ref=zg_bs_nav_0)が青空文庫とかだとお上品でよろしかったのだが、
最近はアダルトとか裏事情系の本が上位に来だして、一気に雰囲気悪くなってきた。
さもなくば自己啓発本とかね。無料PR誌的なね。
同一人物が複数の筆名で書いてる匂いもする。
まあそういう特に悪質なやつはアマゾンさんがbanするとは思うが。
ぎりぎりのところを狙ってくるよね。
つまりまずアダルト(R18)なコンテンツを作っておきそれは有料にする。
R18で無い部分だけ抽出して同じタイトルで無料コンテンツを作る。
それで有料コンテンツに誘導する。

まーそういうものも含めてkindleコンテンツが充実して読者が増えてくれた方が良いとも言えなくもないが、
こんなところに一緒に並べられたくない胆刷る。
私一人ならともかく誰かを共著で巻き込むのはためらわれる。
もう少しようすを見るべきか。
健全に育ってね。

ていうか無料キャンペーンの配布数も頭打ちで、
どうやらすでに固定客数の上限が見えてきたような胆刷る。
今後どうしましょうかねえ。