ディエンビエンフー

タイトルが『ディエンビエンフー』でなければこの漫画を読むことはなかったと思う。
作中にも書いてあるが、ディエンビエンフーは厳密にいえばベトナム戦争ではない。
しかし普通の人は(私も含めて)ディエンビエンフーと言えばベトナム戦争を連想するだろう。
あるいは、ベトナム戦争の前史であるインドシナ戦争の話を期待するのではなかろうか。

ベトナム戦争を表層的ではなく扱っているという意味では悪くないアプローチだと思う。
これよりも浅い戦争漫画ならいくらでもありそうだ。

美少女のヒロインが出てくるところが若干漫画だ。
そこは既定路線だと納得できれば抵抗なく(いや、あるが)読めるのかもしれん。

ふと思ったのだが、戦記ものというのは、
戦略的には比較的忠実に歴史をなぞり王道を行きつつも、
戦術的部分、つまりディテイルはかなり脚色してラノベ化するのはアリなのかもしれん。
[cat shit one](/?p=13048)もある意味そうだ。
その逆はたぶん読むに堪えないのではないか。

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