海賊王ロジェールその2

続編の話ではなくて昨日書いたことの続き。
いつものことながら書いているうちに歴史を調べ地理を調べしてどんどんプロットが変わる。

日本人がほんわかと思っている西洋とかキリスト教に関するイメージをたたき壊すようなそんな作品になってしまった。
そういう意味ではハイジのイメージをぶちこわしにするデーテとかフローニと同じたぐいの作品になった。
なんか怒られそうで今から怖い。

ワンピースみたいな海賊冒険ものを想像して読んだ人も、唖然とするだろうと思う。
たぶん私の中には日本アニメに反逆してやろうという気持ちがあるね。
書いていてそう気づく。

ただまあ、ほんとに西洋やキリスト教を知っている人には、
逆に支持してもらえると、信じてるよ?
高校生の頃からしばらく完全に小室直樹の影響下にあったからな。
やっぱこういうふうになるわな。
宮崎市定とかもだな。

だいたいアルメニア人とかクルド人とかグルジア人とかアゼルバイジャン人とか良くわからんのだよね。
そういう意味では安彦良和はあんなに昔によく「クルドの星」を書いたと思うよ。

ユダヤ教とアルメニア教会は良く似ていると思った。
メジャーな一神教はキリスト教やイスラム教のようになるが、
マイナーな一神教はユダヤ教やアルメニア教会のようになるんだなあと思う。
そしてメジャーなようにみえて一神教の内部も宗派によってこまかく対立しているのだ。
その理由は主に、宗教が結婚というものを規定しているからだ。
家庭が相続というものを規定する以上、
いやいや相続が家庭や結婚というものを規定する以上、
相続とは宗教の教義よって決まる。
ある相続が有効か無効かは、宗教が結婚を有効と認めたかどうかで決まる。
ヨーロッパで王の相続とは国そのものであるから、
教会が結婚や相続の正統性を決め、王はそれを不服として継承戦争を起こす。
対立教皇をたてる。
対立宗派を創設する。
教会と無関係に勝手に結婚して勝手に相続すりゃいいじゃないかと、
まあ日本人なら思うわな。
だんだんそのへんのからくりをうまく説明できるような気がしてきた。

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