文系理系

世の中には文系も理系も得意な人と、文系も理系も不得意な人しかいないのだが、
特に英語が嫌いな人が理系へ行き、
特に数学が嫌いな人が文系へ行く。
国語が文系理系問わず嫌われないのは単に学ばなくてもそれなりの点がとれてしまうからだ。

子供が多くて学校が少ない時代はそれでもよかったが、少子化で教員も余ると、
文系しかできない理系しかできないというような教員は害悪であり、
また本人もそれに気付いているからなおさら古い体制にしがみつこうと必死になる。

高校の段階で理系文系と分けるのは時代にあわない。
ドイツやフランスなどでやっているように、大学で高等教育を受けるか、
さもなくば職業訓練学校に行くのかを高校で選別すればよい。
文系理系などの専門に分かれるのは大学に入ってからでよく、場合によっては大学院に入ってからでよい。
学位は全部Ph.Dに統一してもよい。
そうしないと、文系も理系も出来る人の居場所が確保できない。
そして、文系も理系も教えられる教員だけを残して、
場合によって数学を教えたり、場合によって語学を教えたりすれば良いだけだ。

日本の文部省は高校に文系コース理系コースを残しながら、
学位だけ博士に揃えようとした。
抵抗が強いので博士(理学)とか博士(文学)などという珍妙な呼称を押しつけてきた。
気違いだ。

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