文中の(  )にあてはまる文字を入れなさい

今更読んでみた。
読んだがよくわからなかったのでネットでぐぐってみた。
そうするとだんだんわかってきた。
感想を書いている人が多いのにすこしびっくりした。

つまりこういうことか。麻美は百崎Pにそそのかされてボーカルになりステージにあがったがうたいだしが思いつかなかった。
パニックに陥り「少女3」のところで、異世界にとばされたのだ。
なんだつまりは異世界ものか、と思った。
つい最近「パプリカ」を見たのでそれに似ているなと思った。
よくわからない(と、いうより、わざとはぐらかしたような)ハイテンションが続く展開。

少女パートと少年パートが交互に進んでいって最後にボーイミーツガール話になるかと思ったら、
そういう可能性もあるがそうしなかったみたいなメタな結末。

それで伊能忠敬がよかったとか、異世界に飛び込んだ感じが良かったとか感想書いている人がいて、
自分はそこでツボらなかったし、
ハイテンションな疾走感のある、というか迷走してる感じの文体というかストーリー展開に引き込まれることもなかった。
そういう展開の中に自分から飛び込んでいき浸れる人には面白いのだろうが、私はそういう読書をするには年を取り過ぎたし、
いや、年を取ってもそういう読書をする人はいるんだろう。
祭りだから踊っとけという人だけが祭りの中へ入っていける。私はもはやそうではないんだなってことを改めて知った。
では実験小説、前衛小説として評価しますかと言われたら、うーん。
では次回作まで判断は保留しますか、という感じかなあ。
ま、次回作ももう読んじゃったんだけどね。

ダダイズムの詩や絵画みたいなもので異世界を表現されても、
普通の前衛小説の表現と見分けがつかなくて、
どこから異世界に入り込んだのか私にはわかりにくかったのでした。
私が、異世界ものを普段読まずになれてないせいかもしれないが。

たとえば 1984 を読んでいるときに、途中で異世界やファンタジーが混ざり始める、なんてことは決して考えずに、
私たちは読み進める。
ふだんからそういう頭でいる人間にはファンタジーまじりのフィクションは読めない。
読んでて途中でわからなくなるのはしかたないよね。

1984 から 1Q84 を調べてて知ったのだが、
1Q84 ってボーイミーツガールな異世界転生話なのね?
てことは今ラノベ界で大流行な「ボーイミーツガールな異世界転生話」というのはもしかして村上春樹の影響なの?
もしかしてラノベって多かれ少なかれ村上春樹に影響されてるの?
もしかしてこの世界が理解できない私というのは、
村上春樹を全く読まないからなのだろうか。
そんな気がしてきた。
けっこうな人たちが村上春樹の方向へつっぱしてっている世の中で取り残されたような気分がしている。

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