> 木の花の咲くがなどかはめづらしきよそぢとしふる我が身なりせば
> 木の花のうつしゑうつすはかなさよよろづの人もならふてぶりに
> ねぢけたる老い人なれやわこうどのいはふ日なれどたのしくもなし
> 春の日にねぢけゆくわが心かなおくりむかふる人の世ぞ憂き
> いはふとて飽かざらましや千とせふるつるかめの身の我ならなくに
> いはふべき春の良き日にしかすがにふさがりとざす我が心かな
> ねぢをれてひねまがりたる老いけやき憂き世に長くふればなるべし
> 浮かれ女や浮かれ男つどふ春の野辺たまゆらにこそ浮かれやはせめ
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