代償行為

今日は動悸が不安定なこともなく、血糖値が下がりすぎてくらくらすることもなく、血圧も心拍数もまずまずで、
とにかく平穏無事な一日だった。
こんな具合で体調が安定してくれるとありがたいのだが。
飯をたくさん食うと血糖値が上がって目がぱちりと目覚めるようだ。なにしろ10kgも一気に体重落ちたのだから、
無理に食事制限するのは危険だ。
徐々に徐々に体重を落としていかないと。
家族に以前は手が暖かかったが今は冷たいなどと言われる。
心臓の動きを抑えているせいなのか。
それともそもそも血の中にアルコールがないせいか。
単に体重が減ったせいかもしれん。

どうしても飴をなめたりガムをかんだりしてしまう。
紛れもなく酒を飲めないのでその代償行為を無意識のうちに求めているのだと思う。

『極道めし』など見ると、刑務所では囚人が甘い物や酢昆布など菓子をほしがるというのが出てくる。
大の大人がなぜ菓子を食べたがるのか不思議だったが、
アルコールやカフェインの摂取を禁じられるとその代償として菓子類を食べたくなるのだろう。
菓子は刑務所でもたまに食べられるが、酒やコーヒーなどは禁止されているから、勢い菓子で発散するのではないか。
アルコールやカフェインも広い意味では薬物中毒。
甘い物もそうなのかもしれん。
これらの依存というのは、おそらく、簡単には断ち切れないのだろうなあ。

退院したあと飲み屋にもいくのだが、アルコールが入ってない飲み物は、一杯飲むと飽きてしまう。
酒の場合には、何杯も飲んでいくうちに徐々にアルコールが回っていって気分が変化する。高揚していく。
飲めば飲むほどに坂を上っていく感じ。
たぶん、その変動が楽しいのだ。
しかしアルコールフリーだと、いくら飲んでも自分の気分は一定、なんの変化もない。
だから、もう一杯、さらにもう一杯と飲もうという動機がない。

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