モー・グリーン

ざっとネットを検索した限りでは、ゴッドファーザーについて書かれているブログやらwikiというのは、ゲーム版の攻略サイトであったり、或いはアル・パチーノがかっこいいとかマーロン・ブランドがしぶいとかそんなことばかり書かれていて、ウィキペディアを見ても情報量が少なすぎて何のことやらわからない。小説の Godfather をまずは読むべきなのかもしれない。

でまあ、映画1作目のゴッドファーザーではコルレオーネ一家が突然ニューヨークを捨ててラスヴェガスに移る。クレメンザやテシオなどの部下は独立してニューヨークに一家をかまえる。ラスヴェガスにはモー・グリーンというユダヤ系のマフィアがずっと前から仕切っている。

なぜマイケルはラスヴェガスに移ろうとしたのか。なぜにニューヨークを捨てるのか。かなりわかりにくい。ラスヴェガスで堅気の仕事を始めようとしたという説明もあるようだが、納得しがたい。

モー・グリーンのモデルであるベンジャミン・シーゲルはユダヤ系移民の子でブルックリンに生まれる。主にユダヤ系のマフィアとつるんだが、イタリア系のマフィアとも関係した。ニューヨークからカリフォルニアに移って成功し、それからラスヴェガスに進出した。ヴィト・コルレオーネに敵対する黒幕エミリオ・バルジーニは、ニューヨークの五大ファミリーの一つのボスで、アメリカ全土でも、コルレオーネ一家に次ぐ勢力である。


追記 20260927

コルレオーネ一家はなぜニューヨークからラスベガスに拠点を移したのですか。

映画『ゴッドファーザー』シリーズにおいて、コルレオーネ一家が1950年代にニューヨークからネバダ州ラスベガスへ拠点を移した主な理由は、合法ビジネスへの脱皮(表の経済活動への移行)と組織の存続・再構築を果たすためです。

具体的な背景には、以下の3つの大きな要因があります。

1. カジノ産業を通じた「合法化」の推進

ヴィトー・コルレオーネの後を継いだマイケル・コルレオーネは、コルレオーネ一家をマフィアという裏社会の組織から、合法的な企業グループへと変革させることを最優先事項としていました。

当時、ラスベガスはギャンブルが合法化された一大成長都市であり、カジノやホテルへの投資・経営は、膨大な裏金を合法的な利益(洗金)へと変換し、真の「ビジネスマン」へシフトするための絶好の機会でした。

2. ニューヨークにおける旧来型抗争の限界

第一部で描かれた「五大ファミリー」との全面戦争により、ニューヨークでの裏社会のパワーバランスは極めて不安定になり、警察や取締当局からの監視も急速に強まっていました。

売春や裏ギャンブルといった従来の犯罪ビジネス依存から脱却し、急速に発展する西部の新興地へ移ることで、政府の取締網や泥沼の抗争から距離を置く狙いがありました。

3. 一家の一極集中支配と権力強化

ラスベガスでは、既にヴィトーの長男ソニーの死後、次男フレドが現地に派遣され、モー・グリーンとともにカジノ事業の基盤を築いていました。

マイケルはモー・グリーンらを排除してカジノの利権を全面的に手中に収めることで、西海岸・ラスベガスにおける強大な経済的支配権を確立しようとしました。

※ただし『ゴッドファーザー PART II』で描かれるように、ラスベガスへ移転した後もキューバの事業進出をめぐる陰謀や組織内の裏切りに巻き込まれ、マイケルが望んだ完全な「合法化」は容易には達成されませんでした。