旬で面白い試み

書こうか書くまいか迷ったのだが、愚者空間から私のブログにリンクが張られているのを見て、やはり書くことにした。

牛野小雪氏が最近「うしP」名義で一気に何冊もkindleに「哲学入門シリーズ」を出している。ハイデッガー、フロイト、夏目漱石、ヴィトゲンシュタイン、etc。牛野氏は最近 chatGPTで小説を生成することに凝っているようだから、これらの入門書も同じように生成AIを使って書いているのだろうと思われる。間違っていたらすみませんが、あれだけたくさんの本を一度に出版するということはそういうことなのだろうと思う。というか、そう思われても仕方ないですよね。

「非人情」というキーワードは「草枕」に出てくるもので、それなりに正確に説明されていたようだ。

ただし全体的に見てまとめ記事的、総論的なものであって、これを読んで初心者が夏目漱石に興味を持つか、実際に読んでみようという気になるかどうか疑問だ。いかにも大学生がレポートや小論文を書くため生成AIを使ってうまくまとめた記事のように見えてしまう。

ともかく牛野氏にはこういう本を100冊200冊とどんどん出版してもらい、どの本が特に売れたかなどの分析もやってもらいたいものだと思った。旬で面白い試み、ある種の破壊的創造とでも言うものであるのには違いない。

いわゆる萌え絵というものや、或いはラノベや、整形美人の顔などは、売れ筋のテンプレというものがあって生成AIで粗製濫造しても、読者は喜んで消費する、というタイプのものではなかろうか。私はこれまでラノベっぽい小説を書こうとして何度も失敗してきた。いくらラノベにしようとしてもラノベにはならん。天女降臨なんかがそれだ。関白戦記も人に言われて、映画の原作になりそうな少年ジャンプみたいな話にしてくれといわれたが全然そうはならなかった。それで世間に受け入れられないのであればしかたない。

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