そろそろ現実世界に戻る時が来た。悲しい。図書館の本はほぼすべて返却。
カテゴリー: 雑感
製造業
95年くらいに円が対ドルで84円になったころ、製造業はもう駄目だなどと言われて、この頃に日本が脱製造業に向けてさっさと方針転換をしていれば、いまのような惨状にはならずにすんだのだ。95年というのはWindows 95がやっと出てきた頃。ISPがやっと出始めた頃。このころ製造業以外にはいくらでも商機があった。しかし日本は、いつまでもいつまでも電機や自動車にこだわり続けた。実に悔しいことだ。あの頃アメリカはまだ青色吐息で、マンハッタンには乞食があふれていた。日本にはまだまだ余力があった。
なぜ日本はあのとき製造業に見切りを付けて、或いは製造業を原資として、インターネット産業に投資しなかったのか。あの当時、ちょっと頭を働かせれば誰にもわかったことではないのか。ビルゲイツにだってわかっていたことがなぜ日本人にわからなかったのか。
日本はしかし、だんだんに円安となり、海外に少しずつ生産拠点を移すなどして、円高に強い体質になったなどとうそぶいていた。私は、いつまでもトヨタなどの旧態依然とした会社が日本社会を牛耳っていることに、いつもいつも首をかしげていた。しかし結局はトヨタなどの会社の法人税によって日本は支えられていたのも事実だった。愛知万博やらセントレアやら中部地方がこれからどんどん栄えていくかのように言われていた。
しかし今やとうとう日本にとって製造業が斜陽産業となりはてた時代が来た。そしてインターネット産業で日本はまったく出遅れている。実に嘆かわしいことだ。
プレスリー
エルビスプレスリーのDVDなど見ると、プレスリーは言われているほどデブではない。
1977年に42才で死んだのだが、1974年くらいまでのビデオでは普通に腹は出ていない。
コルセットで締め上げているのかもしれないが。
で、プレスリーは毎日ドーナツを百個食べて死んだとか、いやハンバーガーだとか、いやスイカを毎日二個食ったから死んだとか、いろいろ言われているが、せいぜい40代前半で、多少食い過ぎたくらいで健康ならば死ぬはずはない。多少不健康になるかしれんが、40代前半で死ぬというのは相当大変なことだと思う。50才60才なら糖尿病か何かの合併症で死ぬかもしれんがね。
FMレコパルという雑誌(FMファンとあと週刊FMだっけか、FMをエアチェックするためだけの週刊誌があったというのは今では考えられんなあ)があり、たしか黒鉄ヒロシの漫画でプレスリーが西瓜を毎日二個食ってデブで死んだとかいうのを私は読んでそれを今でも覚えている。私よりも五歳か十歳上の人もだいたいそれと同じような記憶。西瓜がドーナツだったりする位の違い。
しかし死ぬ直前に多少デブだったかもしれんが、もう少し長生きすればダイエットしてやせたかもしれんのに、たまたま死ぬ直前の数年に太ったからといってあそこまで、デブで死んだとかなんとか言われるのはかわいそうな気がしてならん。
かなりどうでも良いことだがFMレコパルのマンガにはかなり影響を受けた気がする。メシアンの世の終わりのための四重奏曲などというみょうちくりんな現代音楽をわざわざ聞いたのも、その影響だった気がする。他にも覚えてないがそうとう影響受けた。そうそうたしか石森章太郎だった。Wikipediaにも書いてあるから間違いない。第二次大戦中に牢屋に入れられたときに作曲したんだった。
Wikipediaなど読むとエドサリバンショーではわざと下半身を映さず放送したとか、たしかにプレスリーは下半身が命なんだ。若い頃の全身が映った映像は確かに衝撃的。
でもそれを言うとベリーダンスはどうなんだという話になる。ベリーダンスは太鼓の伴奏とシンクロして胸と腹と腰を別々に揺らすからすごい。ただ腰だけ揺らすのはフラダンスだってやってる。
十年一日のごとき授業
筒井康隆の小説のモデルになった某大学文学部の教授会は、事実しゃべりたい人だけが延々としゃべり続け、途中退席して喫茶店で休憩してもよく、戻るとまだ同じ話が続いているらしい。
e-Learningの授業を未だに手書きOHPシートでやっているという某教授によれば、授業をやっている時が公務の中で一番楽な時間なんだそうで、なぜかといえば授業中だけは電話もかかってこず、学生に向かって自分がこれまでずっとやってきたことを語る場だからだそうだ。
何十年も大学教員をやっているとそんな境地に達するのだろうか。
放送大学は編集も取り直しも一切やらず本番撮りっぱなしなんだそうだ。講師が収録までに十分に練習しておくということなのであろう。落語の寄席と同じで学生が聴講する実際の授業を収録しないとライブ感がなくておもしろくないという。放送大学の授業は講演会を15回やるのと同じ程度に周到に準備されているように見える。
落語のネタを15本しかもってなかった名人の話があるけれども、また十年一日のごとき授業という言い方もあるが、授業というものは同じ内容でも毎回毎年違うというのも真実なのであって、同じ授業も回を重ねれば次第に密度が増し話芸としての完成度も高まり、学生への教育効果も高まるのかもしれん。そうやって年月を経て練り上げられた授業というものは、独り講師から学生への一斉授業というにとどまらず、むしろ講師と学生との合作というべきものであって、まさしく古典落語のような名人芸へと昇華するのかもしれん。
そこまで練られた授業であればこそライブ収録する価値もあろうと思う。
実際には単に十年一日同じことを繰り返す授業の方が多いのだろうが。
山居
「釣月耕雲慕古風」に関しては961208, 000306などで考察して来たのだが,インターネットもずいぶん広くなったようで, 明確な出典が見つかった.道元の漢詩だった.思ったよりも古くて大物だったな.
山居(さんご)
西来祖道我伝東 西来の祖道我東に伝ふ
釣月耕雲慕古風 釣月耕雲古風を慕ふ
世俗紅塵飛不到 世俗の紅塵飛べども到らず
深山雪夜草菴中 深山雪夜草菴のうち
道元というひと,それからこの漢詩の前後の文脈から,だいぶはっきりしたことがわかる.おそらく「釣月耕雲」というのは,後世の人間どもがこねくりまわした「禅問答」じみた意味ではなくて,俗世間を離れた山奥の静かで質素な勤労生活のことを言っているのだと思う.つまりこの四行の詩は全体に非常に具体的で単純明快なことを言っているのであって,「釣月耕雲」の部分だけになにか深淵な謎がかけられているとは考えにくい.「耕雲」というのはつまり雲が眼下に広がってるような高原の畑を耕している光景が思い浮かぶし,「釣月」というのは夜水面に映った月に釣り糸をたれているような感じがある.しかし,禅宗とか道元というのはかなり保守的な仏教のように思うので,魚を釣って食べたというのは少し考え難い.ここに疑問が残る.が,しかし,鎌倉仏教というものは,肉食はしなくとも川魚くらいは食べたかもしれん.江戸時代までの日本人はだいたいそういうもんだし.「紅塵」というのは繁華な市街の土ぼこり,つまり「俗塵」のこと.山の上には俗世間の塵が飛んでもとどかないということだね.
台湾の高雄にも「曲橋釣月」という名所があるそうだ.しかし台湾の中国の歴史というのはせいぜい清朝からこちらだし,日本の植民地だったこともあるので,日本の禅宗の影響を受けている可能性は非常に高い.であるから,「釣月耕雲」というのは,すでに中国語にあった慣用句というよりは,道元の「独創」であるというので間違いないのではないか.
で,私の爺さんがなぜ「釣月耕雲慕古風」を掛け軸にしていたかということだが,禅はずいぶん好きだったようだし,そのころ京都に本部がある日本剣道連盟と喧嘩別れしたということもあったようだから,世俗の評判や名声などは気にかけず,田舎でひたすら古武道を探求する,というような心境だったのではなかろうか,と推察される.
松尾芭蕉が初めて句集を編んだのが「釣月庵」というそうだ.
追記: 道元 永平広録 巻十 偈頌。
防衛庁第4研究所見学
淵野辺に行って, フライトシミュレータを戦車のシミュレータに改造したやつに乗ったり, 9眼のベースラインステレオ(ほぼ実時間で奥行きマップを計測する)やつをみたりした. なんかの写真で見たフライトシミュレータに初めて乗れたのがうれしかった. 戦車で山の上に駆け上り,急な斜面を降りようとしたら, 一瞬宙に浮いて地面に叩き付けられたのが楽しかった(笑). 富士の裾野を模してあるのだが, 富士山がなかなか絶景だったね.
防衛庁の技官の世界というのも初めて見聞した. 要するに,想像通りの世界だね. 地雷にさわったりもした. 火薬は入ってないとわかってても,万一入ってたら!と思うと怖いもんがある. 地雷を100%検出する方法というのはないそうで, 確実に除去するには, 戦車の先にローラをつけて,鎖をたくさんぶらさげて, 地面をばしばしたたきながら爆発させるしかないそうである. ところが,対戦車用の地雷は, 爆発すると半径8mくらいのクレータができてしまうくらい強力なもんだそうで, 爆発するたびにローラを交換しなくちゃならないそうだ.
なんでも,探知機というのは,地雷と周りの土の誘電率の境界面を検出するんだそうだが, 土の具合や湿り具合などで,境界面がまったく検出できないこともあるんだそうだ. 地面がでこぼこしてたり,草が生えてても深刻な影響を受けるという. 対戦車地雷は人が踏んだくらいじゃ爆発しないが, その周りに対人地雷が埋めてあったり, 取り除こうとすると爆発するような仕掛けがしてあったりするという. で,地雷除去の研究をしてる技官も,実際に地雷除去の作業をしたことはないそうで. まー,なんとも危なっかしい話だね.
自動走行車なども見た. 防衛庁の研究所というのは,けっこうすごいことやってるのだが, メディアへの露出はきわめて消極的だ. もっと情報公開すればいいのにね. その点民間企業は,見せるとこと見せないとこをうまくやってるのかなあ.
カオス
昨日は友人が遊びにきた.聞き取りにくい携帯電話で話をして,僕が「松陰神社前で待つ」と言うと,「改札はどこにあるのか」と聞くので,「世田谷線の駅に改札なんかない.ホームしかない」と言うと,なんか納得できないふうだった.世田谷線には終点の三茶と下高井戸にしか,改札はない.彼は世田谷線のことを時代錯誤だとかアナクロだとか言った.それはひどい.せめてレトロとかアンティークとか言ってやれば良いのに.世田谷線の電車の内装は,壁も床も板張りだ(樹脂のもいくらかはある).
吉田松陰の墓にお参りした.もう日が暮れて神社の門が締まってたので,こそこそと入りこんだ.安政の大獄で,みな三十代で(つまり僕くらいの年で)獄死したのだった.吉田松陰はちょうど三十才で死んだ.思い残したことややり残したはあったのかなかったのか.僕なんていまじゃ Linux くらいしか生きる楽しみがない(Linux だって別にしいて生きていたいほど好きなわけではない).などとふと思った(単に落ち込んでるだけかも…).つい一週間ほど前に携帯電話を買った,とても便利だ,などというので,つき合っている人でも出来たのかというと,そうだと白状した.ふむ.それじゃ簡単に死ぬわけにもいかないね.
僕が死んだら親が悲しむだろう.僕はつくづく退屈な人間なので,彼女が出来ても話すことがない,遊びにいくところがない,それで納得してくれるならつきあっても良いのだが,それだといっしょにいる甲斐がないから,何もしない方がましかもしれぬ.困ったものだ.そもそも僕は電話をしても長電話はしない.たまにすることがあっても特殊なケースで,それを毎日繰り返すなどというのは,あり得ない.これからそういう性格になることもないと思う.昔からそうかというとそうでもなくて,中学生のころまではよく話す方だったのだが.
僕のカオスのとらえ方はちと違っていたようだ.カオスというのは,力学系の話なので,
初期値によって挙動が全く違ってしまうようなのをカオスと言うのだと言う.それはまあそうなのだが.カオスというのは無秩序に近いものであり,無秩序と秩序の間にあるのは複雑系というのだそうだ.ふーん.
浦安ネズミーランドからの中継
- 大宮悦子
- はい、私レポーターの大宮悦子です。ここ浦安ネズミーランドはゴールデンウィークの中日で、晴天にも恵まれまして、観光客や家族連れでたいへん混みあっております。さっそくちょっとお話をうかがってみようと思います。あのーお楽しみのところすいません、ホゲテレビですが、少々お話をうかがってもよろしいでしょうか?
- 通りすがりの女子高生風A
- えー。ホゲテレビぃ?なんですか?
- 大宮悦子
- 諌早湾の干拓ってご存知ですか?
- Aの連れの女子高生風B
- 知ってますよぉ。
- 大宮悦子
- つい先日、潮受け堤防が閉め切られ、ムツゴロウや、トビハゼ、ヤマトオサガニ、ワラスボ、クロヘナタリなどのたくさんの海の生物たちが、今まさに死に絶えようとしていることについて、どのようにお考えですか?
- 女子高生風B
- えー。なんかちょーエムエム~って感じ。
- 女子高生風A
- ムツゴロウ可哀想。生き物を殺すのは良くないことだわ。
- 女子高生風B
- ラムサール条約がどうしたこうした、って感じだわ~。
- 女子高生風A
- B子って超ものしり~。
- 女子高生風B
- うふふ。いわゆるリケンってやつね~。
- 女子高生風A
- まったくどうしてみんな環境問題について深く考えようとしないのかしら?
- 女子高生風B
- いますぐ干拓をやめてもとの干潟に戻すべきよ!いまならまだ間に合うわ~。
- 大宮悦子
- その通りだと、私も思います。でも、ここ、ちょうど私達が今立っている浦安ネズミーランドは、以前は遠浅の海で、浅草海苔の養殖場でもあり、キスやカレイやアサリがたくさん採れる、海の生き物たちの楽園だったっていうことはご存知ですか?
- 女子高生風AとB
- えー?知らなーい。
- 大宮悦子
- たくさんの海の生き物たちを生き埋めにした上で、のほほ~んと楽しそうに遊んでいて、罪の意識を感じませんか?少なくとも、諌早湾の干拓にシノゴノ言う資格は、あなたたちにはないとは思いませんか?諌早湾の干拓を中止して干潟に戻す前に、今、私たちが暮らしているこの東京の、浦安ネズミーランドを元の遠浅の海に戻すべきだとは思いませんか?
- 女子高生風A
- えー?どうして~~。私達関係ないし~。
- 女子高生風B
- せっかく作ったのにもったいないじゃ~ん。お金もかかってるしい。それに浦安の昔のことなんて知らなかったんだもん。
- 大宮悦子
- つまりあなたがたはマスコミの垂れ流すことならなんでもその通り、怒ったり騒いだり文句を言うけれども、それ以外のことは自分の快楽を優先するお調子もの、っていうことですね?せっかく作ったのに壊すのがもったいないなら、諌早湾の潮止堤防だって、超~もったいないんじゃありませんか?
- 通りすがりの某タクシードライバー
- ちょっと待ちなよホゲテレビの大宮悦子さん。
- 大宮悦子
- は?どなたですか?
- 某タクシードライバー
- おれはこの浦安で20年間タクシーの運転手をやってる大沢木ってもんだ。さっきから聞いているといったいぜんたいあんたは何が言いたいんだ?
そもそもオタクのホゲテレビは、つい最近、お台場の新社屋に引っ越したばかりじゃなかったかね。お台場だってもとは海だったんだよ。たくさんの海の生物が生きていたんだよ。その海の生物を皆殺しにした上でのほほんと、バラエティ報道番組なんか作っているホゲテレビに、>諌早湾の干拓がどうしたこうしたとか、浦安ネズミーランドがどうしたこうしたとか、ってホゲホゲヌカしている資格があるとでも思ってんのか。そもそも、海を埋め立てて作った羽田空港や、湾岸道路や、港湾施設や、コンビナートや、ゴミ処理場の恩恵を毎日受けている東京都民に、諌早湾だの三峡ダムだのカワイルカだの、よそさまの土地の世話を焼く資格があるのか。環境問題がどうのこうのっていうんなら、まず自分たちが住んでいる東京の海をもとの干潟や海に戻すべきじゃないのかね?あーん? - 台場ホゲテレビ スタジオ 808 でふんぞり返っているディレクターS
- ちっ。こちとら、視聴率さえ稼げりゃあいいんだよ。たまたま世の中の騒ぎになってるからネタにしたまでだ。さっさと CM に切り替えろ!
釣月耕雲慕古風
私の部屋には,「釣月耕雲慕古風」と書かれた軸が掛かっている.床の間なぞないので,壁に直接,西日が当たらないあたりに掛けている.じいさんが昭和 45 年くらいに書いたものである.なかなか勢いがある,若々しい書体で,わりと良く掛けて眺めてたらしいから,当人も思い入れがあったんだろう.「月を釣り雲を耕し古風を慕う」というのは,漢詩の一句なんだろうが,誰の詩なのかわからない.どうも中国人の詩にしてはあまりに浪漫的というかボッカ的というか.もしかすると近世の日本人の作った詩かもしれん.
フランス公務員ストライキ顛末
フランスでは公務員が派手なストライキを打っていたので,これは面白い見ものだと思ってたら,いつの間にか終わってしまったらしい.日経あたりにまとまったサマリーが載るかなと思ってたら待てど暮らせど (笑) 出てこないので,自分でまとめることにした.
日本のマスコミもおかしなもんで,「交通機関がマヒしたパリ市」みたいな記事は写真入りで報道するくせに,「ストが収束した理由」とか「経過のまとめと考察」とか「公務員のストの是非」とかそういう肝心なことについてフォローがないのはけしからんではないか.と,怒っているのは私だけなのか…ぶつぶつ.
◆ 発端 ◆
11月半ばにジュペ首相が社会保障改革法案を発表. EU統合をひかえて,財政を圧迫している福祉を切捨てるのが目的.
◆ 主役は国鉄 ◆
ストは国鉄から始まり,大都市の地下鉄,バス,電力,郵便に拡大. 12月4日には消防署,病院,税関,公立学校,国有銀行,保険会社なども参加して警察などの例外を除いてほとんどの公務員がストに参加し,大騒ぎになった.またフランス全土で学生・民間労働者を含む大規模デモが発生.民間企業にもスト参加を呼びかける.多大の不便を強いられているにもかかわらず,世論調査では国民の2/3がストを支持しているっていうんだから恐れ入るなぁ.「国鉄スト」というと私には嫌悪感しかないんだが.
◆ 深刻化 ◆
シャルル・ドゴール空港では管制塔がスト.ガソリン・スタンドではガソリン売り切れ.スーパーでは買い占め.デモのため中央銀行封鎖.エールフランスなど航空会社ストに突入.国内便,国際便とも混乱.などなど.
◆ 政府の譲歩とスト終結見通し ◆
11日政府労組間の協議開始. 12日ジュペ首相は国鉄職員に対する退職年金支給時期繰上げ等を盛り込んだ国鉄改革案を全面凍結.労組は社会保障制度全体の撤回を求めるが, 15日国鉄職員の過半数がスト中止を支持.スト終結への見通しが出る.
◆ というわけで ◆
さまざまな後遺症は残しつつ,結局ストは収まり,ジュペ首相は国鉄改革を棚上げにしただけで,社会保障改革全体は守り抜いた形になった.国鉄は,率先してストを始めたからか,或いは「抜け駆け」というべきか,政府に自分の要求を入れさせることができたが,追随した他の公共機関はなんのためにストやらかしたのかわけわからんというところか.また,いろいろ批判されてはいるが,ジュペ首相は難局をうまくさばいたというので株を上げたのではないか.
しかし,フランスで国鉄民営化なんてやろうとしたらどんな大混乱になるのかねぇ.