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Jetzt trat eine breite gutmütig aussehende Frau aus der Tür und gesellte sich zu den beiden. Das Kind war aufgestanden und wanderte nun hinter den zwei alten Bekannten her, die sofort in ein lebhaftes Gespräch gerieten über allerlei Bewohner des ‘Dörfli’ und vieler umherliegender Behausungen.

そこへ、恰幅の良い気のよさそうな見た目の女が戸から出てきて、二人に加わった。女の子は立ち上がって、デルフリやその周辺の住人らについてありとあらゆることをかしましく喋り始めた二人の女たちの後をついて歩き始めた。

“Aber wohin willst du eigentlich mit dem Kinde, Dete?”, fragte jetzt die neu Hinzugekommene. “Es wird wohl deiner Schwester Kind sein, das hinterlassene.”

「でもさ、その子をいったいどこに連れて行こうってんだい、デーテ?」新しく加わった女が訊いた。「その子はあんたの姉さんの子だろ。一人っきり残された。」

“Das ist es”, erwiderte Dete, “ich will mit ihm hinauf zum Öhi, es muss dort bleiben.”

「そうよ、」デーテは答えた、「私はこの子をおじさんのところへ連れて行くの。この子はあそこにいるべきだわ。」

“Was, beim Alm-Öhi soll das Kind bleiben? Du bist, denk ich, nicht recht bei Verstand, Dete! Wie kannst du so etwas tun! Der Alte wird dich aber schon heimschicken mit deinem Vorhaben!”

「なんだって。その子をアルムおじさんのところに置いていくって?あんたちょっとおかしくなったんじゃないの、デーテ!どうしてあんたはそんなことができるんだい!でもあの老人はきっとあんたと一緒にその子を家に送り返すだろうよ!」


Der Alte wird dich aber schon heimschicken mit deinem Vorhaben! 意味通じにくい。直訳すれば「その老人はきっとあんたをその計画とともに家に送り返すだろう。」

project gutenberg の英訳:

The old man, however, will soon send you and your proposal packing off home again!

The old man, however, will soon send you both packing off home again!

I am sure the old man will show you the door and won’t even listen to what you say.

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Zum Alm-Öhi hinauf

Vom freundlichen Dorfe Maienfeld führt ein Fußweg durch grüne, baumreiche Fluren bis zum Fuße der Höhen, die von dieser Seite groß und ernst auf das Tal herniederschauen. Wo der Fußweg anfängt, beginnt bald Heideland mit dem kurzen Gras und den kräftigen Bergkräutern dem Kommenden entgegenzuduften, denn der Fußweg geht steil und direkt zu den Alpen hinauf.

アルムおじさんの山小屋へ登る

気さくな村人らが住むマイエンフェルトから一本の杣道が木立の多い緑野を抜けて、雄大な渓谷を見下ろす丘の麓まで伸びている。その道をたどり始めるとすぐに、たけの低い草や野生の山草が生い茂る藪からかぐわしい香りがただよってきて、さらにその道はまっすぐに険しいアルプスの上まで続いている。


zu は場所へ、hinauf は上へという意味だからそのニュアンスを出すには意訳するしかないか。

kräftig は強い、というより、たくましい、野生の、という意味だろう。

Bergkräuter、Kraut には薬草、香草、香辛料となる草、つまりハーブという意味もあるが、ただの葉、あるいはキャベツの意味もある。ここでは単に山草と訳した。

作者ヨハンナにとって、マイエンフェルトは土地勘のある場所ではなかったはずだ。鉄道が通り、駅が出来、ふるくからある修道院の湯治場が開発されてラガーツ温泉という保養所ができて、それでヨハンナはチューリッヒから汽車に乗ってマイエンフェルトに訪れることになった。そうして初めてヨハンナはこの地で小説を書くために現地の人たちから取材をした。そういう意味で、この freundlich は、普通の田舎の村や町がよそものに対して「閉鎖的」で「親しみにくい」のに対して、マイエンフェルトやラガーツ温泉が、「観光客」であるヨハンナにとって、「開放的」で「親しみやすい」、というような意味合いであったはずだ。このようなニュアンスの差はヨハンナが書いた他の小説の冒頭と比較してみればもっとわかりやすいと思う。ここでは無難に「気さくな村人らが住む」と訳してみた。そんな気さくな村人の典型がデーテやバルベルだというわけだ。

ヨハンナはみずからファンタジーを好んで書く人ではなく(そのような需要やリクエストは多かったに違いないが)、その描写はいつも克明で具体的でリアルだが、翻訳の段階で多くは「夢の国」「子供の楽園」スイスというファンタジー要素が付加されてしまっているように思われる。