Kindle Unlimited やアマゾンプライムビデオという新サービスが始まっただけで、
私の映画視聴や読書の量、幅がまったく変わってしまった。
そしていままで見たことのない作品をたくさん見るようになった。
同じ事は J:Com で CATV を見始めた頃にもあった。

私はもう本など読まないつもりだったのに、こんなに読むようになったのは不思議だ。

同時に思うのは、仮に、仮にだが、たとえどんなに私の作品が勝れていたとしても、
それが他人の目に触れない限りは存在しないのと同じなのだ。
新サービスによって人の目に触れるようになり多少は読者が増えるかもしれない。
それは KDP や Kindle Unlimited などですでに体験したことでもある。

そして Kindle Unlimited のおかけで、ブログレベルのしょうもない本が良く読まれている例もよくみかけるようになった。
そんなのググればいくらでも書いてあるじゃんみたいな内容の本が KDP で出版して、有料なのだが、
Kindle Unlimited 対象なのでランキング上位にあがってくる。

人の目にどうやって触れるようにするか、いかにして人の目に触れる機会を増やすかということは、
非常に大きな問題だ。
私は二冊、紙の本を書かせてもらった。
KDP と何が違うだろうか。同じ人間が書いたものではないか。
しかし、紙の本のほうが明らかに人の目に触れやすいし、流通しやすいのだ。
むろん紙の本には編集者や出版社、書店、業界が介在し、助言や助力がある。
たいへん感謝している。
しかしそれでも KDP とこれほど差がつくだろうか。
そしてほぼ確実に予測できるのは、同じ私の本であっても、
マーケティング次第で、もっと売れるはずなのだ。
コンテンツのクオリティとは別の何かが必要なのは明らかだ。
それは何年もやってて身に染みた。

「潜入捜査官マリナ」は探偵もの、刑事もののジャンルで敢えて書くことによって、
そちらのジャンルの読者の目に触れようとしたものだ。
官能小説、大衆小説を読もうと思った人はあてが外れたかもしれない。
でも一応作品解説みればある程度わかるよね?
だがあまり節操なくいろんなジャンルに手を出すのは恥ずかしい。

個人出版にできることは限られているってことを、いまはひしひし感じてる。
アマゾンがまた何か新しいサービスを始めて、世の中への露出が増えないかなあみたいな他力本願なことを考えたりする。
たまたま誰かアルファブロガーかなんかの目に触れてレビュー書いてもらえないかなあなんてことも考える。
ま、ともかく、焦らず、自分が良いと思うものをこつこつ書いておくしかないのかもしれん。

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