南北朝系図

wikipedia の[Template:皇室南北朝](http://ja.wikipedia.org/wiki/Template:%E7%9A%87%E5%AE%A4%E5%8D%97%E5%8C%97%E6%9C%9D)などいじっていたのだが、
だいたいどの天皇にも親王がたくさんいて、それはわざわざ系図には書かれてない。
もしすべての親王や内親王や法親王を系図に書き込むとおそろしく複雑なものになってしまう。
親王の子や孫まで書くとなおさら。
適当なとこでやめとくことになるんだろうね。

新選組始末記

[新選組始末記](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%81%B8%E7%B5%84%E5%A7%8B%E6%9C%AB%E8%A8%98)をwikipediaに寄稿。
初版を起こしたのは三件目くらいだろうか。

角川文庫版の新選組始末記は、三回に分けて書かれたものなんだねえ。
だから異様に長いし、全体としてはなんとなくばらばらだし、
新選組異聞なんかと重複が多いのは、そういうわけだったのだ。

ていうか新選組始末記は1928年刊なわけだから、著作権的にはもう切れてると思うが、最後に改訂したのが1967年というのが、
やや微妙。まあ十分引用の範囲内だとは思うが。

三つ葉葵の御紋服

『父子鷹』の中で小吉が徳川家の御紋服を拝領していて、いざと言うときにこれを着て、「百姓、頭が高いッ」「土百姓奴、三つ葉葵の御紋服が目に入らぬか」とすごむ場面がある。テレビドラマの水戸黄門にそっくりだ。『父子鷹』は1956年だが、『水戸黄門』は映画が59年、テレビドラマは64年からだ。だから、『水戸黄門』のあのセリフは『父子鷹』の影響である可能性が高い。

さんま

今年はサンマが不漁でイワシが安いというが、安いイワシというのはいったいどこに売っているのだろうか。
安いというくらいだからサンマの半値とかでばんばん売られてなくては嘘だが、
そんなものはみあたらない。
サンマの味というのはイワシとか丸干しのメザシとかあるいはニボシなどとはまたまったく違って独特のものだ。
子供の頃(あるいは学生の頃学食で)サンマを食べた記憶ではなんかむやみとゴムみたいな、
味気ない味だったけれど、きっとそれは油が抜けきった一番安いサンマだったのだろう。
油ののったサンマというのはほんとにうまいものだ。
それと豆腐に海苔の佃煮か何か載せて食べてみるがこれもまたうまい。
豆腐とサンマというのは安いには安いが極上の料理だと思う、今更ながら。

子母沢寛はインタビューする時にいちいちメモを取らなかったというが、今なら音声レコーダーを回しておくところだろう。
味覚極楽の取材の話らしいが、新選組始末記でもそうやって聞き取りをしたのに違いない。
当時の話し言葉のニュアンスなどをどうやって記憶しておいて文字に起こしたかということを考えながら読むと、
また違ったおもしろみがある。
おそらくインタビュー終えて急いでメモを書いてあとでそれを「肉声」に変換するんだろうが、
テレコから直接文章をおこしたのだと実は大して面白くないのかもしれん。
子母沢寛の江戸っ子風の語り口とそれぞれの話者の実際のせりふとが化学反応を起こして、
なんとも不思議な文章になるのかもしれんなと思った。