歴史修正主義
今の歴史教育なんて間違ったステレオタイプだらけだから、 一つ一つ丁寧に検証して、修正していかなくてはならないのだが、 そういうことをすると歴史修正主義だとか歴史の書き換えなどと、条件反射的に批判する連中がいる。 学説は常に変動する。 活発な研究が行われている分野ほどそうだ。 文系・理系を問わない。 しかし単なる学説を事実だと決めつけて封印しようとする。 特に歴史的分野では、殴り合いの喧嘩に発展しかねない。 間違った学説が流布される原因は研究者や執筆者ではないことが多い。 著書を流通に載せようとする出版社や編集者に問題がある。 読者が読みたいと思うもの、というより、ありていにいえば、 売れるもの、或いは、政治的に対立する相手を叩き自分が有利になるもの、を著者に書かせるために、歴史認識は間違った方向へどんどん加速していく。 もちろんアジテーションと金儲けを目的に本を書く人も多い。 本居宣長について書かれた本は多い。 気付かなかったことに気付かされることも多い。他の人が書かないことを詳しく調べて書いている人もいる。 けれど、大抵は古めかしい記述ばかりだ。 宣長について書いた人は多いのだから、私は私にしか書けない宣長を書くべきだと思う。 同じことを繰り返し書いても仕方ない。 大伴家持や菅原道真は漢詩も和歌もやった。 その後漢詩は廃れて和歌が流行った。 その後、漢詩も和歌もやった人は藤原惺窩… 続きを読む »