月別アーカイブ: 2011年10月

アルプスの少女デーテを有料にした。

[アルプスの少女デーテ](http://p.booklog.jp/book/27196)だが、もはや原作からどんどん離れて、オリジナルの作品になりつつあり、 またこれからかなり加筆する予定なので、今のうちに有料化することにした。 スタンダールの『赤と黒』は、『アルプスの少女ハイジ』の時代に非常に近い。 『赤と黒』はナポレオン第二帝政の始まりの頃にできた。1830年くらい。 『アルプスの少女ハイジ』が成立したのは1880年だが、アルムおじさんが若いころ放蕩息子だったのはちょうど1830年くらいだし、 また、『ハイジ』の原作であると言われるフォン・カンプによる『アルプスの少女アデレード』が成立したのは1830年だ。 ナポレオンとスイスは、アルプス越えやイタリア方面司令官などで非常に関係が深い。 また、フランス革命政府はスイスから領土を割譲したり、のちにナポレオンが調停役になったりしている。 1848年にウィーン体制が崩壊してスイスは連邦政府に移行しているのだが、その辺もなかなか面白い。 この時代のことをもっと詳しく調べると、長編とまではいかないが中編小説くらいに膨らますことは可能な気がする。 それはそれで面白いのではないかと思っている。 『赤と黒』は入院中に一通り読んだ。 ソルフェリーノの戦いは1859年で、おそらくアルムおじさんが参加したという戦争もこの一連の第2次イタリア統一戦争で… 続きを読む »

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すいえんさーで見たが、高田理穂は確かに美少女だ。17歳。 おはよう日本の鈴木奈穂子も、なかなか良い。毎日見てると髪型が変わったりして面白い。こちらは29歳か。 ていうかね、入院してると朝が早くて。見るに耐えるのがおはよう日本くらいだったわけだが。 どちらもNHKの番組だってとこがアレだ。というより、NHKのどこを見てるんだという話だ罠。 未だに早朝に目が覚める。まだ退院三日目だからな。

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入院一ヶ月経過して作った詩

臥病一月過無聊 臥病一月無聊に過ぐ 安穏起居似幽囚 安穏として起居す、幽囚に似たり 迎秋不覚秋風冷 秋を迎えて秋風の冷たきを覚えず 窓外只眺片雲流 窓外、只、片雲の流るるを眺む 「囚」はqiu/ であり、「流」は liu/ であって、現代の普通話でも韻を踏んでいるし、 また平水韻表ではどちらも平声の「尤」だから、間違いなく韻は踏んでいる。 ただ、平仄はでたらめだ、というか確かめてない。 平仄の規則は極めて難しく、普通話ではもはや崩れてしまっているし、現代の日本人がわざわざそこまで考えて漢詩を作るのは無理というか無意味なのではないか。 ちうわけで、二句と四句を押韻するくらいで許してもらえないか。 しかし、今時、漢詩をガチで自作している人はどのくらいいて、そのうちどのくらいがものになってるのか。

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花神

長々と入院していた。 ヒマだったので、ボランティア室というところに置いてあった司馬遼太郎の『花神』という小説を読んだ。 例によっていろいろと問題の多い小説だと思う。 たとえば『燃えよ剣』には主人公の土方歳三のヒロイン役が出てくるが、これがフィクションであっても特に問題はない。 しかし、大村益次郎とシーボルトの娘、楠本イネとが恋愛関係にあった、とするのはかなり誤解を招く設定だろう。 また例によって司馬遼太郎は「大政奉還」は坂本龍馬の「独創」であるとしているのだが、 坂本龍馬がそんなだいそれたことを自分で思いつくはずがない。 これこそ今の日本人の多くがとらわれている司馬遼太郎の「虚構」、いわゆる「司馬史観」の第一だ。 司馬遼太郎のファンはとかく歴史をうがって見ることが好きなようだが、司馬史観を頭から信用しているように見えるのは滑稽だ。 大政奉還論の根拠となる「船中八策」だが、これは伝説に過ぎない。 史料的に言えば軍記物程度の信頼性しかなかろう。 坂本龍馬は、薩会同盟における薩摩側のエージェントが高崎正風であったのと同じ程度の意味で、 薩長同盟における薩摩側のエージェントに過ぎなかったと思う。 レオナルド・ダ・ビンチが、いろんな発明家や科学者たちのテクニカル・イラストレータに過ぎなかったように。 薩長同盟というのは、犬猿の仲であった薩摩と長州の間を、第三者の土佐の坂本龍馬が取り持った、と… 続きを読む »

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