月別アーカイブ: 2000年1月

ミスターマガジン休刊

なんとミスターマガジン休刊! そ,そそそれでなのか. それで「王道の狗」も最終話だったのか. それで「天切り松闇がたり」も最終話なのか. 「突破者太陽傳」も面白かったのに終わるのか. 「ドーラク弁護士」も「ERET」も終わってしまうのか. ああなんていうことだろう. なんてひどい話だ. ミスターマガジンだけは欠かさず買ってたのに. 主に「王道の狗」を読むためだったけど. モーニングは買わなくてもミスターマガジンだけは買っていたのに. ひどいっ. しかし,「王道の狗」の最終回があまり不自然でなかったのは救いだ. それほど唐突さを感じなかったのも救いだ. もしかすると,編集部は「王道の狗」の最終話まではとがんばったのかもしれない. それでも,話を多少はしょることはあったかもしれんな. こんなにクオリティの高い雑誌を休刊するなんて. もっとくだらない低俗な雑誌はいくらでもあるというのに. ひどいひどいひどすぎる. そもそもそんな雑誌を一番楽しみにしてた私の立場はどうなる.

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中島敦

「宝島」を借りてきた.あまり面白そうではない. 世間一般では中島敦というものをひどく誤解しているというか,深く理解していないというか,あるいは深く広く理解させようという努力が足りてないというか,そんな気がする. 「文字禍」には,病床にふせる作家とそれを取り巻く妻や父母の姿が,前世がエジプト人であったペルシャの兵士に投影されているように思われるし,「巡査の居る風景」は,作者が京城中学校二年生の冬に見たソウルの町の,言うに言われぬ痛ましい光景,また,おそらく自分自身が深く考えもせず差別した朝鮮人達の記憶,自己嫌悪,などが描かれているのだと思う. 中島敦は漢学者の家系に生まれ,父が朝鮮ソウルの中学校教諭に赴任したために,小学生高学年から中学生の間ソウルに住んでいたのである. 「巡査の居る風景」の舞台は 1923 年のソウル,これを,朝鮮総督を暗殺しようとして失敗した朝鮮人を逮捕した巡査の目で描写している. この巡査もまた朝鮮人である. この巡査に生意気な口をきく日本人中学生というのが登場するのだが,これは中島本人だったのではないか. 私はこれほど生々しく戦前の植民地下のソウルを描写した小説を知らない.

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光と風と夢

「光と風と夢」これはもとは「ツシタラの死 — 五河荘日記抄」という名前だったのだが,編集者に言いくるめられてわけのわからない名前に変えたのだそうだ.中島敦も当時駆け出し作家で,強情が張れなかったのか,かわいそうなことだ.「光と風と夢」じゃあまるで少女漫画か西部劇か.中島にしては珍しく長編で,タイトルがわけわからず,また冒頭も実に退屈だから,誰もが読むのは後回しにするのではないか.しかし,中島の作品の中では一番作家の「地」が出た,面白い作品だ.「李陵」「山月記」などは,ちょっときどった娯楽短編に思えてしまう.そういうふつうの中島敦体験を一通り済ませてから読むのも良い. 「ツシタラ」というのはサモア語で「物語作家」というような意味らしい.スティーブンソンというイギリスの作家がいる.代表作は「宝島」という冒険小説と「ジキル博士とハイド氏」,そういわれれば誰でもわかるに違いない.彼は大変有名になったのだが,体が弱いたちで,熱帯以外では喀血してしまうので,サモアに移りすむことにした.で,そのすむところに五つの川が流れているので,「五河荘」.スティーブンソンの日記と,中島敦のナレーションが交互に繰り返されるという斬新な構成.オリジナルの日記が実在するのか,中島の創作なのかは不明.最初は実にのんびりとした南の島の描写が続くが,次第にきな臭い話に発展する.当時サモアには王が君臨していた… 続きを読む »

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ゲーム企画

アメリカではホラー系やスポーツ系のゲームが盛んで, 日本に先行して発売されたものが, 数ヶ月遅れで日本にもやってくるようだ. いくつかゲームのアイディアを考えた. ギャルゲッチュー 地球ときわめて酷似した環境下の惑星に, 地球人ときわめて近い家畜生物が生息していた. 地球人はこの惑星に植民地を建設し, 原住民をつぎつぎと捕獲,牧場で飼育,(以下自粛). 満鉄でGO! 遼東半島に 150 年間の租借権を獲得した日本は, 大連を出発点として,五族協和を謳い,大陸経営に乗り出していく. 最終目的地はレニングラード. 食堂車のコックはロシア人で, マイクに向かって「ボルシチ」と注文すると, 「ハラショー」と答える…. 本願寺の野望 室町幕府の圧制と戦国武将の横暴に耐えかねた一向宗が念仏のもとに一致団結, 織田信長軍との三十年戦争についに勝利し, 一挙に全国統一を達成. 日本に浄土真宗を国教とする共和政府を樹立する. さらに世界同胞を解放するために, 朝鮮,満州,蒙古,南蛮へと進出していく…. 奴隷万歳 アメリカ南北戦争の緒戦から名将リー将軍を投入し, 北軍を次々に破って勝利した南軍は, 奴隷制度を合法化し, 安価な奴隷労働力によって資本の原始蓄積を早期に実現, 奴隷貿易によってますます栄えていく. 奴隷軍を編成して世界征服に乗り出し, アフリカに植民地を, 中南米に準州を建設し,巨大プラン… 続きを読む »

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シーマンがやっと言葉を話した.

マイクデバイスの調子がまじでおかしいかとおもったら, A ボタン押しながら話さなくてはならなかったんだ. いまのとこ彼らとは非常に友好な関係を保っている….

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シーマン全然育たない.

その者、東の遠つ国より海を渡りて現れり。 若者、秘めし力、いまだ知らず。 彼の身を滅ぼすことも、 彼の願い、かなえしことも、 その者、勇み立つ時、我を求めん。 ともに荒れ野の道を行かん。 待ちて願え。 邂逅は我のいにしえよりのさだめなり。 待ちて、まなざしを向けよ。 地より現われし龍が、 暗雲をいざない、天をおおうも、 舞い降りし鳳凰、 そのつばさによりて、紫風を生むが如く、 漆黒の夜は広がりしも、明星は一つ輝き、 長き物語は今、始まれり。 やっぱりよくわからん. とくに 3~5 のつながり. 3, 4 行は 2 行にかかるんじゃないの ? 莎木やると vision が狂う. vision だけでなく pose や motion も影響を受ける.

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莎木

莎木を二度もやるほどひまでなし. おや.五七五になってるぞ ! いや,だらだらやっても良いのだが, やはりそんな暇はない. なんだかんだいって莎木はすごい. 本家掲示板 の書き込み量もものすごい. このように繁盛した掲示板というのは, テレビドラマやコンサートの掲示板くらいではないかなあ. 莎木は 1998 年 10 月くらいに最初にアナウンスがあったそうだから, やく一年で発売されたということだ. 私が最初に知ったのは後楽園駅のポスターだが, 読売系のテレビアニメかなにかのキャラかと思った. 野球とか読売とか嫌いだから,悪い印象しか持たなかった. 美少女CGとかも好きではないしね. が,今から思えば,後楽園というところがガキンチョが集まるところだから, たまたま張ってあったのだろう. ゲームというものは小学生や中学生が買って遊ばなくてはだめなのだ. うちらとうのたった連中があれこれ述べても流行るとか流行らないとかはないのだ. 小中学生に受け入れられるかどうかはこれから様子を見んとわからない. 掲示板読んでていろんな用語を学んだ. RPG がロールプレイングゲーム FF がファイナルファンタジーくらいは知ってたが, AVG または ADV がアドベンチャーゲーム, DC がドリームキャスト, DQ がドラゴンクエスト…. あらしというのは掲示板荒らしのこととか. あとギャルゲーとか… 続きを読む »

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莎木

莎木は CD 4 枚組だが,そのうちの 3 枚までがゲームなので, もうじき終わりのはずだが,3 枚目が一番難しい. しかもヨコスカの港で毎日毎日毎日フォークリフトのバイトをやらされる. これがめちゃめちゃきつい !! なんとかしてくれ~. ….この港湾の描写とかは作者の実体験をもとにしたのだろうか…. ある意味すげーリアルだ. 莎木横須賀編でなぜ主人公芭月がなぜ港でフォークリフトを乗り回すか, というのはそういう設定でゲームが作りやすいからだろう. たとえば何かアルバイトをやらせるにしても, 車に乗るバイトをやらせた方がよく, 閉ざされた領域の方が都合が良く, またごちゃごちゃと迷路のように入り組んでいる方がおもしろい. セガはそのへんは得意とするところだろうし. 莎木も,たぶんファイナルファンタジーとか, あるいはもっと古くは rogue とか nethack とかの, 経験値をあげたりだの,アイテムを集めるだの, 貯金を増やすだのの, ロールプレイングゲームの常套路線を引きずっているようだ. いろんなアイテムを次々に身につけるのだが, いったいどこのポケットにそんなもんを持ち歩いているのだろう ? 大黒様か四次元ポケットでもあれば別だが. いままでのアイコンというのかストライプというのか, ああいう絵のキャラのゲームならば違和感は生じなかったのだ. フル 3D CG アニメー… 続きを読む »

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莎木

莎木 (シェンムー) にはまる. 莎木おもしろいっす. 海男 (シーマン) がはやってたので, 即日ドリームキャストとシーマンとついでに莎木を買う. シーマンなかなかおもしろいが,まだ子供. 毎日空気とヒーターで世話をやく. しかし,ふつうの生物だと水温を急激に 10 度以上上げると死ぬと思う. つまり,適正温度を保つことも重要だが, 温度変化を小さくすることも重要なはず. そもそも空気と温度を手作業で調節するというのは, まったく非現実的だ. 7月に出たゲームだけあって, ネットを探すとほとんどすべてネタばれしている. もはや枯れたゲーム ? それに比べると莎木は旬. 12/29 発売のはずなのだが, インターネットで 12/2 から買えたらしく, すでにクリアーしてるやつもいるようだ. CD 4 枚組のうち,私は今 3 枚目. 私はいままでバーチャファイターもアドベンチャーゲームも ロールプレイングゲームもまったく未経験なので, 莎木がすごいのかどうかまったく見当付かないのだが, どうやらこの莎木というのはセガの一連のゲームの集大成という位置づけになるようだ. 莎木は画質はそれほどよくないし, 人体の動きもそれほどリアルではないが, virtual reality という意味ではかなり良い線行っている. リアルなために逆にどうでもよい不自然さが目立つほどだ. たとえば,主人公の… 続きを読む »

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