月別アーカイブ: 2015年2月

藤原氏の勉強

藤原氏と天皇家の関係は、 不比等の娘・宮子が文武天皇に入内するまでは見られない。 文武の皇子・聖武天皇にふたたび不比等の娘・光明が入内して皇后になった。 つまりこの二代にわたる入内と、人臣で初めての皇后の位についたのが事実上の藤原氏の歴史の初めである。 不比等の息子の四兄弟がこの藤原政権確立に活躍したが、 藤原氏は天然痘でほとんど絶えてしまう。 この段階ではそのまま歴史から消えてしまうことも十分にあり得たわけである。 蘇我氏を滅亡させたクーデターに天智天皇や中臣鎌足が関与していた可能性はかなり低い。 しかも天皇不在で、天智天皇は皇太子のまま白村江を戦ったというが信じがたい。 天智天皇はほぼ間違いなく白村江の敗北よりは後の人だ。 天智天皇陵が山科にあり、中臣氏の本貫が山科であるのは何かの因縁かもしれないが、 よくわからん。 天智・持統・草壁のラインに藤原氏が何かの関与をしたのだろうがよくわからん。 そもそも天智・天武が蘇我氏を滅ぼさなくてはならない動機がない。 持統も元明も蘇我氏の娘だし、 天武も蘇我氏に擁立されている形である。 そして天武が天智の娘をことごとく妻としているのは異様だ。 天武を擁立していた勢力が天智の血を必要としたからだが、 蘇我氏くらいしか思い当たらない。藤原氏ではないはずだ。

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ソーヴィニヨン・ブラン

ソービニヨン・ブランは飲みやすいのが多いが、 最初ちょっと変な匂いがするなと思っていた。 飲んでいるうちにだんだん気にならなくなるのだが、最初の開けたての一口目が気になる。 ぎんなんみたいな、うんこみたいな匂いだなと思っていたのだが、 ある人がうんこと言うよりはネコのおしっこのようだというので、 確かに言いえて妙だなと思ったのだが、 ウィキペディアに > ブラック・ユーモアの好きなフランス人にいわせると、ソーヴィニョン・ブランは「ねこのおしっこ」、シャルドネは、「犬のおしっこ」のにおいがするという。 などと書いてあって驚いた。 シャルドネが犬のおしっこだと思ったことはないが、 ソービニヨン・ブランは確かにくせのあるにおいがあるのだ。 白ワインというのはおしっこに見えなくもない。 ウィキペディアに書いてなければ営業妨害になるかもしれないので書かないところだった。 cat’s pee、pipi de chat などで検索しても出てくるので間違いあるまい。 ブラック・ユーモアというより実際育て方や醸造方法によってはそういう匂いがつくのだ。 しかしまあワインの味とか香りなんてのは、 案外素人が先入観なしに飲んだほうがぴたりと当てるものかもしれない。 そういう傾向はいろんな分野にもあてはまる。

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ふりかえると。

昔の日記など読むに、 和歌を詠んでいたのは学部生だった頃、つまり1986から1989年くらいなのである。 そのあとずっとブランクがあって2009年に再び詠み始めた。 つまりは田中久三という名前にしてからだ。44歳。 式子内親王の > 忘れめや あふひを草に ひき結び かりねの野辺の 露のあけぼの に > 忘れめや 賀茂の社の 御薗橋 渡り初めにし 春雨の頃 と返してから、だんだんに詠み始めた。 2010年にはかなり盛んに詠んでいた。 2011年から小説を書き始めて、その歴史小説の中に和歌を使うようになっていた。 この頃から完全に古典文法に則った歌を詠むことにする。 それまでは割といい加減なやつもまじっていた。 昔の人の歌と並べて違和感のないようなのを詠むようになった。 今回定家の話を書いたのだが、 ずいぶん和歌に対する見方が変わった。 「民葉和歌集」にかき集めた歌の多くがつまらなく感じるようになったので、 選び直さなくてはならぬかもしれぬ。 歌が詠めるようになるには時間がかかる。 2009年頃のツイッターを見ると私は俳句(のようなもの)を詠んでいた。 しばらく和歌を詠んでなくて俳句みたいなものしか詠めなくなっていたのだ。 そういうものに体(というか脳)がなっていて、それは詠めても歌が詠めない。 適当な文法で歌を詠んでいるとそういう歌しか詠めないし、 そういうときに詠んだ歌の文法を直… 続きを読む »

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朝吠える犬

いつも早朝隣の家の犬が鳴く。 一定間隔で鳴き続けるので犬が飼い主を起こそうとしているが、飼い主がなかなか起きぬのかと思って、 窓を開けてよく聞いてみると、 もっと複雑な鳴き方をしているようであり、 要するに犬と飼い主がじゃれているのである。 朝起きて犬とじゃれあっていて隣人が怒り心頭なのには気づかないのか。 路上喫煙者も、犬を飼う者も、法律が裁いてくれないのだから、 腹を立てるだけこっちの負けだ。 他人に協調する意志のない連中は世の中に一定数いて、法律で取り締まる以外ない。 無念無想の境地を会得するしかない。 はらだたしいと思わないことだ。 戦闘機は最近あまりいらいらしなくなった。 犬を嫌いすぎたせいかもしれない。

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墨汁一滴

正岡子規『墨汁一滴』とは、墨汁一滴分の短い日記という意味だろう。 そういう条件で引き受けた随筆という意味かもしれん。実際かなり短い日もある。 万葉調の優れた歌人として、 源実朝、賀茂真淵、田安宗武、橘曙覧、平賀元義らが挙げられているのだが、 実朝は万葉調と言えなくもないが他の四人とは比べようもない。 実朝の歌はあまりにも特殊なのでとりあえず別格にしたほうがよい。 賀茂真淵には確かに良い歌もある。 あると言えばあるが、せいぜい > 藤沢や 野沢にごりて 水上の あふりの山に 雲かかるなり 程度である。 田安宗武は良い歌もあるがひどく悪い歌もある。 歌論もあまりぱっとしない。 全体的に大した歌人ではない。吉宗の息子なので過大評価されている。 宗武の歌は後世に非常に悪い影響を与えた。 彼の模倣者は例外なくダメだ。 橘曙覧、悪くはないが、彼も子規によって過大評価されている。 平賀元義は橘曙覧とだいたい同じ。 彼の歌を見ても大したことはない。 つまりは万葉調の叙景歌というだけである。 > うしかひの 子らにくはせと 天地の 神の盛りおける 麦飯の山 悪くはない。しかしすごく良いかというとどうか。 室町・安土桃山の幽玄とか枯淡とかわびさびというものが西洋の自然主義と結びついてできた、 近代特有の和洋折衷な価値観が万葉調と呼ばれているだけに見えるのだ。 実朝の > 大海の 磯もとどろに 寄する波… 続きを読む »

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天皇の系図

天皇の系図を見ていると、どうも、応神・仁徳あたりでようやく難波に進出しており、 それまでは九州あたりにいたのではないかと思えてくる。 景行天皇の熊襲征伐、神功皇后の三韓征伐、継体天皇の時代の磐井の乱、 天智天皇の頃の白村江の戦いなど、大きな戦はみな九州か韓半島で起きている。 神武天皇のいわゆる神武東遷という事績は、あったのかもしれないが、 当時大和は一番東の端の辺境であり、神武は陸奥を征伐した源義家のようなものではなかっただろうか。 日本外史の徳川氏の系譜などみていると、 神武から開化までの一本調子で空虚な系譜によく似ている。 徳川氏は自分のルーツを源義家までたどりたかったからああいう無理な系譜ができたのである。 古代なんらかの歴史的できごとはあったのだが、それにルーツを求めようとしてあのような系譜になった。 応神天皇から武烈天皇までの頃、 拠点が難波から大和川をさかのぼって初瀨までのラインに置かれたことがわかる。 応神天皇陵、仁徳天皇陵などは、この時期に断続的に行われた大和川開鑿の土木工事の副産物だ。 しかし継体天皇より後、再び日本の中心と言える場所は揺れ動き始める。 少なくとも初瀨ではなくなる。 神武が橿原で即位したとすることによっていろいろ問題が起きてくる。 ここが日本の中心になったのは天武から後ではなかろうか。 今のロシアもそうだ。 もともとロシアはキエフから来て、キエフは… 続きを読む »

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フランス料理

firefoxにはyoutubeの動画をmp4かaviかそんなんで落とせるプラグインがある。 落とせるやつとおとせないやつがあるんだが、 私が普段通勤途中に周りの音を聞かないためにだらだら聞くようなやつはだいたい落とせる。 ルネサンスのリュートとかバッハとかだが。 そいつを ps vita に持って行って聴く。 タブレットでも良いんだが、 今のところウォークマン代わりにちょうど良い気がする。 vitaで認識されない動画形式もあるようでよくわからん。 で、暇つぶしは音楽聴きながらだいたいツイッターかフェイスブックだったが、 最近はまたauブックパスの読み放題で漫画を読むようになった。 漫画は精神を麻痺させて時間をつぶすにはちょうど良い。 そういう目的に使える私好みの小説などあればもっと良いのだけど、 なかなかお目にかからない。 某グルメ漫画で、 ワイングラスを円形のものから楕円形のものに変えるとおいしくなるとかいう話がでてきて、 グラス変えると味も変わるなんて話はウィキペディアにも書いてあるんだが、 頭から否定する気はないが、長岡鉄男教みたいなもんなんだろうなと思う。 懐石料理やフランス料理は私には何がうまいのかわからん。 1時間も2時間もかけてソムリエとかウェイターとかにかしずかれて食うのがうまい人もいるんだろうが、 私ならワインバーでもワインは自分で注いで飲む。 少し高級なところ… 続きを読む »

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chrome book acer

chrome book を使い始めたのだが、 一番気に入らないのはキーボードだ。 刻印はUS配置なのだが、それをJISに直して使っている。 私は仮名入力派なのだがUSをJISで使うと「ろ」が打てない。 キーが足りないのだ。 仮名入力オプションがあっても結局はローマ字入力するしかない。 当然ATOKも使えない。 普段ATOkで仮名入力している私にしてみると、文章の執筆作業には使えない。 キーボード自体が安っぽくてタッチがへにゃへにゃなのもよろしくない。 デスクトップにファイルをドラッグアンドドロップできないのも、 まあそういう仕様だからといわれりゃそれまでなんだが、つかいにくい。 仕方なくサブノートとして使ってみることにする。 ある程度は使えるかも知れない。

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遊牧生活希望

夢を語ると、もし金持ちになったら今の仕事を辞めるのは当然だが、 それで豪邸を建てたりはしない。 アパホテルの数千円くらいの禁煙シングルを泊まり歩きたい。 田舎ならそのくらいで泊まれるはずだ。 それより安いところは、寝心地はともかくとして他の客とか配管とかうるさいからだめだ。 寝心地とか便利さというより遮音。 京都町屋とかドミトリーとかは嫌だ。年よりなんでもう他人は嫌だ。 まあ仮に1泊5000円とすれば、年で200万円くらい。 そんだけ泊まってやれば多少はサービスしてくれるだろう。 ていうかそんだけ使うなら株主優待とかないんだろうか。 法人契約とかすりゃいいんじゃなかろうか。 家建ててローン払うよりずっと良い。 嫌なら即移れるし、不動産とか動産管理する手間がない。 もちろん独りで泊まり歩くとしてだが。 とにかくもう遊牧民みたいな暮らしがしたい。 別に海外じゃなくて良い。安けりゃ。 快適なら東南アジアでもいいや。

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農協がどうのこうの

票田を失ってまで改革しようというのは評価してあげなくてはならない。 おそらく今しかできなかったのだろう。 都市住民には農協も漁協もない。 組織票がない。 ああ票田を失ったのだ。 だから代わりに票田になってあげたいのはやまやまだがそんな組織が存在しないのがはがゆい。

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