HDRは人間の視覚特性の模倣というのでなく、もともとCGの高精細化の延長線上にあるような気がする。
フォトリアリズム、スーパーリアリズムが好きなんだなあ、みんな。
高精細化と視覚特性の模倣は実は相反する。
視覚特性を追求すると高精細化を犠牲にするときが必ずくる。
そこでCG屋さんは「なんで?どこまでもはっきりくっきり見えてた方がゲームにも有利でしょ?」とか言う言い方をする。
ゲーマーはそういう考え方はしない。
ゲームの世界ではわざと見えにくくしたり、わかりにくくしたりするのは当たり前。
映画のCGとはそこが違うのだよ。
ジミ・ヘンドリクス、マイケル・ジャクソン、ブリトニー・スピアーズのDVDを買う。
JimiのDVDはJimiのミュージックビデオというよりは、ヒッピーかオカルト集団の記録映像のようなもの。
当時の西海岸の文化がわかるのはおもしろいが。
やはり本気で火星人がいると信じてたようだなこいつらは。
あの、口でエレキを弾くというパフォーマンスには意味があるのか。
Michael Jackson History on Film Volume2 を買ったのだが、
Thriller は1982年だった。
Beat ItとかBillie Jeanも同じ頃。
ある意味このころのマイケルが一番かっこいい。
たまたま私が感受性が高い年頃だったせいではあるまい。 Volume1も買いたくなった。
ブリトニーはやはりこの、映像と音の密度が断然違う。
マイケルのミュージックビデオはマイケルが作りたいように作っているのだが、ブリトニーの場合は本人はおそらく何も考えてない。
取り巻きのディレクターやスタッフが作りたいように作っている。
能力ある人にはまたとない「素材」だったろうと思う。
マイケルのPVは1980年代の今から見れば古めかしいアナログ技術で作っているので、また芝居がかったところは陳腐でもあるが、ミュージカル仕立ての部分は今でもここまでのものはなかなか作れないだろうと思う。
やはりアメリカはこの部分の人材が豊富なのか。
ブリトニーは現在望みうる範囲で完璧な作りというしかない。