昔,斉の国に恒公という王が居て(笑),
管仲が宰相になったのだが,
恒公は管仲の諫めを聞かず,
何度も軍備を増強し,宋や魯などの隣国と戦争をして負け続けた.
ついに魯の宰相の曹沫に,会盟の場で懐に忍ばせた剣を突きつけられ,
領土を割譲する約束をさせられた.
たぶんこれで恒公も懲りたのか,
それからは管仲の言う通りに政治を行なうようになり,
ついには春秋の覇者の一人となった.
で,管仲が宰相となってから,恒公が覇者となるまで,
なんとも長い期間,紆余曲折と試行錯誤を経ている.
上司を説得するというのはこうまでたいへんなことなのだろうか.