月別アーカイブ: 2000年9月

アドニヤ

たとえばダビデの第四子の名はアドニヤというが (サムエル記 3:4、列王記上 1:5, 2:13、歴代誌上 3:2)、 これがアドンに由来するのは間違いあるまい。 他にもアドニラム、アドニカム、 アドニ・ツェデク、アドニ・ベゼクなどの名前もある。 ただしアドニ・ツェデク、アドニ・ベゼクは、 ヨシュアが滅ぼした王の名であって、 ベゼクの主、ツェデクの主、と言う意味にも取れるのだが。

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YHWH

いろいろ読んでみると、 YHWH をヤーウェとかエホバと読んでいるのはキリスト教徒だけであり、 ユダヤ人は、いつからかは知らないがそうとう昔から今日に至るまで、 アドナイと読んでいるのだそうだ。 昔は、YHWH にはちゃんとした発音があったのだが、 神の名をみだりに称えてはならないために、 アドナイという新しい呼び名が考え出され、 本当の名前はいつのまにか忘れられた、のだそうである。 本当にそうなのだろうか!? むしろ、YHWH という神聖四文字の方が新しく、 アドナイという呼び方の方が古いのではないか、と思えるのだが。 アドナイと同じくらい古いのはエル(神)、シャダイ(全能者)などか。

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アトン

どうもいろんなものを読んでみて思うに, イスラエル 12 部族のうち, ヨセフの一族(エフライム族)というのは, もともとエジプト人だったか, エジプトに寄留し,半ば隷属した遊牧民(ヘブル人)だったか, あるいはエジプト人とヘブル人の混じり合ったものだったのだろう. あるいはエジプト人の中で零落した階級がヘブル人だったかもしれない. ヨセフの一族はイクナートン派で,一神教の継承者だった. それでエジプトを脱出し,当時のエジプトの辺境であるイスラエルに来た. もともとイスラエルに住んでいた人たちは多神教,というかそれほど明確な宗教を持ってなかった. そこで,エジプトから脱出してきたヨセフの一族の宗教を中心にして, 共同体を作った. 部族ごとにばらばらに伝承があったが, それをうまく混ぜ合わせたのがユダヤの神話だということになる. そうすると,まるで,一神教というものがイスラエルという遊牧民族に自然発生したようにみえる. しかし,遊牧民族の中で一神教が生まれるというのは理解しがたい. もし遊牧民族に一神教が生まれる性質があるというなら,世界中に生まれていただろう. 「専制君主が人民に契約を命じる」という形を取っているのだから, エジプトや,あるいはバビロニア,ヒッタイト,アッシリアなどのような, 当時のオリエントの大国の影響を受けたと考えるのが自然だろう. 「主 == アドナイ or … 続きを読む »

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一神教の起源

今日、ステーキのドンで山川出版の世界史小事典をながめていて、 ふとヒラメいたのだが、 それはユダヤ教の起源ということだ。 山本七平は、ユダヤの一神教は、オリエントの専制君主制が宗教化したものだ、 と言っている。また、ユダヤ教はオリエントの多神教の中では唯一例外だ、 とも言っている。 しかし最も古い一神教というのはエジプトのアトン信仰である。 エジプト新王国、第 18 王朝のアメンホテプ 4 世、 またの名をイクナートンと言うが、彼の宗教改革によって、 世界史の中に忽然と現れたのが、最古の一神教だ。 イクナートンの宗教改革は失敗し、彼は BC 1354 年に死ぬ。 そのあと第 18 王朝は滅びて、 古くからのアメン神を中心とする多神教が復興し、 アメン祭司長が王に即位し、 第 19 王朝が始まる。 この王朝の基礎が固まったのは、 BC 1290 年に即位したラメス(ラメセス) 2 世からである。 さて、出エジプトという事件が起きたのがまさに、 このラメス 2 世の治世のことだと言われている。 モーセという指導者が (たまたまエジプトに寄宿し)、 奴隷階級で圧政に苦しめられていたイスラエル人を率いて、 エジプトを脱出し、カナーンへと旅立つのである。 さて我々はここに注目しなくてはならない。 一神教というのはいったん成立してしまうと、 なかなかしぶとくしつこいものだ。 ユダヤ教、キリスト… 続きを読む »

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Tomb Raider III

最近一番良く読んでいる英文というのは実は これ だ(笑)。 今は主に Tomb Raider III をやっている。 India, London, Nevada がやっと終わり、 今は South Pacific Island で、 後は Antarctica Level が残っている。 インドでは主に猿や虎を殺した。 これはまあいい。 ロンドンでは悪の組織の下っ端やボスを殺した。 これもまあ良いとしよう。 しかし、 ネバダでは刑務所にぶちこまれ、脱走し、他の囚人を逃がして MP をぶち殺すし、 南の島では土人を射殺して集落を荒し回る。 これはどうも人道に外れているようでしかたない。 MP というのは堅気の仕事で、たまたま軍隊にいたり、警察にいたりしてるだけである。 父母もいれば妻子も友人も居るに違いないのに、 自分の都合で殺してしまってよいのか。 ララは犯罪者以外の何者でもない。 土人はよそものが部落に入り込めば抵抗するのは当たり前で、 それを殺すのはただの人殺しである。 アムロの母なら「おまえすさんだねぇ」と言うところだ。 Nevada の Area 51 には UFO と宇宙人の死体が隠してある。 なんにしろ、これは軍の基地であり、 そこで殺人や破壊活動をすれば国家反逆罪で即死刑だろう。 Tomb Raider の I, II, IV の場合、 ララが人殺しをしてもその暴力に… 続きを読む »

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山本書店

市ヶ谷の山本書店に行ってみた。駅からだとすごくわかりにくい。しかし防衛庁正門からはわずか 1~2 分の距離か。そのあと上野の東京国立博物館に行く。この博物館は実に広い。四大文明エジプト展最悪。人が多いのは耐えられない。常設展だけで十分だ。 不忍池は一面蓮だった。これは壮観だ。蓮と葦では葦の方が強いので、ほうっておくと葦だらけになる、と思われるのだが、そうではないのか。葦は河原などに生えて、池には蓮の方が適しているのだろうか。

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