月別アーカイブ: 2003年11月

太平記

今昔物語と太平記ってアイディアの宝庫だと思うんだよね。 まあ、日本版千夜一夜物語というか。 太平記は一応歴史書なわけだが。 太平記ダイジェストいうのがあったんで、 読み始めたのだが、 いきなり 「太刀の先を口にくわえて櫓をさかさまに落ち、太刀に貫かれて壮絶な最期を遂げた」 とかでてくるんで先が思いやられる。

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清朝末期の改革

1894年の日清戦争から1911年の辛亥革命までの清朝末期の改革は、 よく調べるとけっこう面白いのかもしれん。 キーワードは、 戊戌維新、百日維新、康有為、梁啓超、光諸帝、変法維新、章炳麟、 etc。 西太后は当時の中国社会そのもので、 「もし西太后がいなければ」という仮定は無意味だと思う。 西太后が居なくても他の皇族が担ぎ出されただけだろう。 1898年、光諸帝が康有為や梁啓超らにうまく立憲君主制を作らせていれば、 1900年の義和団事件も1911年の辛亥革命も未然に防げたかもしれない。 そうするとそもそも日露戦争も起きなかったかもしれないし、 そうなると韓国は一時的に日清の保護下に置かれたかもしれないが、 韓国併合はなかったかもしれないし、 そのうち日清韓同盟が力を付けていけば、遼東半島もロシアから取り戻せたかも。 というか日本が遼東半島を割譲して三国干渉を招いたのがまずかったのかなぁ。 とかいまさらどうにもならんことではあるが。 呉智英「犬儒派だもの」比較的新しい本だが、世田谷中央図書館にあった。 すばらしい。 冒頭「声に出して笑いたい誤文・悪文」で長尾真の岩波新書「「わかる」とは何か」 がやり玉に挙げられている。 きわめて普通の工学書で、それ以上でも以下でもない。 が、彼はどういうわけか京大総長になった。 それはともかく岩波新書か何かに科学論めいたことを書かされて、 呉智英… 続きを読む »

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康有為その2

康有為って中国で最初に学会とか新聞とか政党作っちゃった人らしいのだが、 だからすごく偉い人なんだが、 それがまたすべて日清戦争以後だというのがどうしようもなくじれったいし、 ついでに孔子教みたいな新興宗教まで始めちゃったのがまた激しくはがゆいし、 さらには変法運動はことごとく失敗して、 孫文の革命ですべてご破算になっちゃってるし、 その後はほぼ完全に隠遁しちゃって民国時代にひっそり死んじゃってるし、 じゃあ孫文は成功したかというと決してそうは言えないし、 なんかすべてにはがゆくてじれったいというかむなしいというか。 西安は何やってるんだ。 無礼な日本人が居たっつーのはわかるが、 デモとかやってる場合じゃないだろうっつうか。 ていうか有人宇宙飛行とかやってる場合じゃないだろうっつうか。 康有為が新聞社作って発行して有頂天になっているのと同じじゃんか。 康有為に相当する日本人は福沢諭吉か勝海舟かというところか。

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