思うに、エヴァはいきなり使徒が襲来して、進撃の巨人ではある日いきなり巨人が人間を食べ始める。 あるいは、目が覚めたら見ず知らずの他人と密室の中にいたとか。 ゼビウスも、あれは売れたからあとからノベライズしただけで最初からプロットがあったわけではあるまい。 最初からあったか後付けかはともかくそういうものを世界観と言うらしい。 ゲームという分野の中でそれをやったのはゼビウスが最初だろう。 だから、ゲーム以外の分野にも適用範囲を拡げて、ゼビウス方式とでも名付けると良いかもしれない。 とりあえずなんか食いつきの良い作品を作ってヒットさせる。 ヒットしてからディテイルや続編や関連グッズや世界観なんかを作る。 初代のガンダムはよく出来ていた。 人類の歴史の必然の上で戦争が起きて中立国のサイド7にも飛び火したという設定になっている。 しかし主人公のアムロは第一話でいきなり戦闘が始まりいきなりモビルスーツに乗ることになる。 周りの状況はともかくとして、主人公はいきなり未知の世界に投げ込まれるのである。 やはりプロローグというものはある程度、いきなり読者を、視聴者を作品の世界の中に投げ込まなくてはならないから、 突然イベントが発生して、そのイベントがどうなるか、なぜ起きたのか、 興味を持たせるためにある程度未知のままにしておかねばならない。 だが凡百の作品はそこまでお膳立てをしているのではない。 め… 続きを読む »
月別アーカイブ: 2016年10月
著者セントラルのランキングは1時間おきに更新で、 KDPの販売データ一覧は1日に1度くらいの更新らしいんだが、 ランキングが微妙に増えてるなと思った作品が売り上げではまったく売れてないし、 KENP も無い。 ランキングが低いと KENP に変動がなくてもランキングが上がったりするということなのだろうか。 非常に紛らわしい。 アルゴリズム的になんか間違ってる気がする。 そんで逆に KENP を見るとまあまあ健闘しているように見える作品のランキングがあまり上がらなくなった。 アマゾンがなんかいじってるのに違いない。 エウメネスは1から3まで堅調。 続編を書けば読んでもらえるというのであれば書くしかないわけだが、 何を書こうか迷っている。 ガウガメラの戦いとかソグドの戦いならすぐに書けるのだが、 そっちに行く前にスパルタとかオリュンピアスとかアルトニスとかハルパロスとか、 そういうサブストーリーを書いてみたい。 エウメネスをガウガメラではなくてギリシャ本土に行かせて、 オリュンピアスやスパルタと絡ませたい。 となると、史実というよりはほとんどは創作で書くしかないことになる。 エウメネスはオリュンピアスと仲が良かった。 どこに接点があったのか。 史実は何も残ってないから想像で書くしかない。 オリュンピアスについても、従来、悪い女、悪い妻、悪い母としか描かれてなくて、 それらはおそらくどれ… 続きを読む »
桓武天皇
桓武天皇はやはり異常だ。 皇統譜を書いているとよくわかるのだ。 桓武平氏と言っても、四系統ある。 第三皇子葛原親王、第九皇子万多親王、第十皇子賀陽親王、第十二皇子仲野親王。 このうち葛原親王系から将門と貞盛が出て、 貞盛から伊勢平氏が出て、清盛につながる。 古今集に出てくる平貞文などは仲野親王系。 平氏以外に、 第七皇子明日香親王から出た久賀氏、 さらに良岑氏がある。 良岑氏といえば遍昭以外知られてないマイナーな王族だがそれなりに子孫繁栄している。 桓武天皇の皇子から平城、嵯峨、淳和天皇が即位した。 嵯峨天皇にも皇子が多かった。 平城天皇と淳和天皇はさほどでもないが、平城天皇からは在原氏が出た。 嵯峨天皇は桓武天皇よりも極端で、皇子は多いが、仁明天皇以外の直系王族はほとんどがすぐに消えてしまっている。 ともかく桓武天皇時代の親王の数が異常に多いし、 親王以外の皇子はさらに多い。 桓武以前と桓武以後でまったく様相が異なる。 白河院時代に親王を極端に減らし、親王以外の皇子はみんな法親王にしてしまって、 皇室財産を緊縮したのとは大違いなのだ。 そもそも光仁天皇から桓武天皇に譲位した理由も謎だ。 光仁天皇の父・志貴皇子系統の皇族はいくらでもいたのに、 よりによってなぜ百済人の后の皇子が即位せねばならなかったのか。 たしかに志貴皇子は天智・天武系統の中では傍系なので、有力な后がいない。 しか… 続きを読む »
湯原王贈娘子歌二首 志貴皇子之子也 04-0631 宇波弊無 物可聞人者 然許 遠家路乎 令還念者 うはへなき ものかもひとは かくばかり とほきいへぢを かへさくもへば あるいは、 うはべ無き ものかも妹は かくばかり 遠き家路を 還さく思へば あいそのない人だな、君は。私にこんなに遠い家路を帰らせようと思うなんて。 04-0632 目二破見而 手二破不所取 月内之 楓如 妹乎奈何責 めにはみて てにはとらえぬ つきのうちの かつらのごとき いもをいかにせむ 伊勢物語73 昔、そこにはありと聞けど消息をだにいふべくもあらぬ女にあたりを思ひける、 目には見て 手にはとられぬ 月のうちの 桂のごとき 君にぞありける
在原元方
だんだん見えてきた。 古今和歌集編纂の主役は、業平・棟梁・元方の在原氏三代と紀貫之。 伊勢物語は業平・紀有常コンビが中心になってできあがったもの。 古今集は元方・貫之。 棟梁は中継ぎのようなもの。 棟梁と貫之は寛平御時后宮歌合(宇多天皇の母班子女王主催の歌合)で知り合った。 有常と貫之は同じ紀氏だが、家柄は若干遠い(紀有常の祖父・勝長は、貫之の祖父のさらに祖父。 勝長-名虎-有常、勝長-興道-本道-望行-貫之。なお、本道-有友-友則)。 血筋が一本通っているのが在原氏。 貫之が元方に接近していろいろ昔のことを聞き出して伊勢物語の祖型を作った。 元方はほわっとした歌を詠む人だよな。 それで、伊勢物語自体は非常にもやっとしたもので、 わけがわかってない。 紀貫之が素稿を書いたのは間違いないと思うが、 それを後撰集や拾遺集時代のもやっとした連中がかなりリライトしている、というあたりが真相だろう。 在原元方は生没年不明だが、おそらく貫之とだいたい同じなのだろう。 藤原国経の養子になっているのは、元方の父棟梁がそもそも金が無いのと、国経が棟梁の娘を妻としたからだ。 国経は基経や高子の異母兄妹にあたるわけである。 国経や基経は高子のもとに忍んでくる業平の番人になっていたことになっている。 国経は当事者だし、棟梁や元方も事情を知らなかったはずがない。 だがどう考えても高子の話は変だ。 古今集に出… 続きを読む »
まあ、旅券法と国籍法は、マスコミも芸能界も政界も真っ黒なんだろうな。 マイナンバー制度がここまで遅れたわけだよ。 グレーゾーン金利と同じで、いままでグレーで済ませてきた部分が、 マイナンバーのおかげでそうはいかなくなる。 広域暴力団指定でやくざが締め上げられているのと同じだよな。 世の名はだんだん変わっていくんだよ。 昔は許されていたではすまされない。 パチンコもそろそろだろうな。
百済人と冬嗣
おそらく百済人が天皇の国母となったことが主因となり、 多くの氏族が桓武に女御を入内させた。 同時にこの時期、藤原氏は天然痘の流行などの諸原因で奮わなかった。 桓武天皇で、天皇家は生物学的に多様化し、変質した。 外戚や摂関政治とは別の、大陸的な王朝が、 桓武天皇から始まる可能性があった。 しかし藤原氏に冬嗣が出て、皇位継承は再び、 飛鳥奈良時代のように、特定少数の外戚によって支配されるようになって、 良房以後道長までで摂関政治が完成する。 それで百済人や藤原氏以外の氏族が衰退していった理由は、 帰化が進んだためと、藤原氏が巻き返したからに違いないのだが、 ではなぜ藤原氏は、冬嗣は巻き返せたかというと、 冬嗣の母が百済人であったために、百済勢力は藤原氏の冬嗣と合体して、 言わば藤原氏の一氏族と百済人がハイブリッド化して、 摂家というものを作り出したのではなかろうか。 百済人は歴史から姿を消したように見えて、 実は外戚が藤原氏に収束する助けをし、 日本の上流社会に生き延びたのである。 高度な文化を持っていた渡来人だからこそできたことかもしれない。 彼らは日本に産業を興し、文明を発展させた。 藤原氏にしばしば見られるある種強引な政治駆け引きも、 実は大陸的政争のやり方がもたらされたものかもしれない。 と、考えると、やはり桓武天皇時代の外来文化の影響というのは、 今考えられている以上に大きか… 続きを読む »
若い頃は、ていうか、30歳くらいだと、 まだ自分が何者かわかってないしこれからどうなるか予測がつかない。 50過ぎた今からみると、30のときにすべてがもう決まってた気もする。 ホルモンか何かのせいだと思うが30歳くらいまではとにかく何かになろうってのめりこめる。 自分がアクション映画の中にいるひとみたいに思える。 しかし50過ぎると、持病は抱え込むし、体力は落ちるし、酒を飲めば疲れるし、 いろんなしがらみで身動きとれないし、 どうやれば失敗するかわかってるから、行動範囲も狭くなるし、 どっか転居したり転勤したりもできなくなるからだいたいもう日常がわかりきってしまうし、 少し食べ過ぎるとすぐ太るし。 とにかく自分という体が動かない。思うように動かせない。 30歳の頃は400ccのバイクを5速で飛ばしてたようなもんで、 今は50ccのバイクを2速くらいでちんたらはしってる感じ。 定年まであと15年もあるかと思うと絶望する。
なんかもう蓮舫の顔をみたくないのだが facebook にどんどん流れてくるので困ってしまう。 記事は読んでもいいが蓮舫の写真が流れてこないようにできないのだろうか。 蓮舫についてケント・ギルバートがもごもごっと擁護するような発言をしたのは、 小野田紀美の件を知っていたからなんだろうな。 で、蓮舫は国会議員なんで、法務省とか警察とか検察が動くということはまあおかしいわけよね。 国会議員は国民の代表として選ばれているわけだから。 役人は基本的に国会議員には楯突かないでしょ。 議員は親分、役人は子分の関係なのだから。 田中角栄の時は異常だったけどねえ。 最悪、二重国籍でも、税務署がきちんと収入把握してて、出入国管理もきちんとしてりゃまあいいとして、 そこがぐだぐだ、というか説明できないんじゃアウトだよな。 マイナンバーはやはり必要なんだよ。 政治家なんて信用できないから、法律とか、マイナンバーなんかの制度が必要になってくる。 国籍法にしても同じ。 皇室典範でも憲法でも同じ。 そこである程度、おかしなことをしようというやつは振り落とされる。 ミステリーものは読者が多いというので、今回マリナを書いてみたのだが、 まあ、マリナはいきなり人が死んだりするわけじゃないんで、そんなにミステリーでもサスペンスでもないんだけど、 それで気付いたのは、 なるほどそのジャンルにはそこそこ読者がいて、読んで… 続きを読む »
賊軍の合祀
10月13日の産経新聞に全面広告の意見広告が載っていた。 > ご存知ですか? > 靖国神社に祀られているのは官軍のみで、賊軍と称された方々が祀られていないことを・・・ これは10月4日の [靖国神社150周年 西郷隆盛や幕府軍の合祀計画が急浮上](http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161004-00000010-pseven-soci) という記事、 10月12日のNHK報道 [「西郷隆盛や白虎隊も靖国神社に合祀を」亀井氏ら](http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161012/k10010727511000.html) と関連するものであろう。 西郷隆盛、白虎隊、新撰組、江藤新平らは、靖国神社には祀られていない。 ただし靖国神社の同じ境内の中にある、鎮霊社には祀られている。 私は、靖国神社の合祀者を増やすのは反対だ。 そういうことを言い出すと、 東京裁判で有罪判決を受けて死んだ政治家(軍属ではない)や、 民間人の挺身隊なども合祀し、 戦争に巻き込まれて死んだ、東京空襲の死者や原爆被害者などみな合祀しようという話になり、 さらには日本国民全員が靖国神社の氏子であるなどと解釈する者が出てくる。 それは明らかに昭和天皇が望まなかったことだ。 昭和天皇によれば明治天皇も、民間人を合祀することには反対であった… 続きを読む »