月別アーカイブ: 2010年1月

製造業

95年くらいに円が対ドルで84円になったころ、製造業はもう駄目だなどと言われて、 この頃に日本が脱製造業に向けてさっさと方針転換をしていれば、いまのような惨状にはならずにすんだのだ。 95年というのはWindows 95がやっと出てきた頃。 ISPがやっと出始めた頃。 このころ製造業以外にはいくらでも商機があった。 しかし日本は、いつまでもいつまでも電機や自動車にこだわり続けた。 実に悔しいことだ。 あの頃アメリカはまだ青色吐息で、マンハッタンには乞食があふれていた。 日本にはまだまだ余力があった。 なぜ日本はあのとき製造業に見切りを付けて、 或いは製造業を原資として、インターネット産業に投資しなかったのか。 あの当時、ちょっと頭を働かせれば誰にもわかったことではないのか。 ビルゲイツにだってわかっていたことがなぜ日本人にわからなかったのか。 日本はしかし、だんだんに円安となり、 海外に少しずつ生産拠点を移すなどして、 円高に強い体質になったなどとうそぶいていた。 私は、いつまでもトヨタなどの旧態依然とした会社が日本社会を牛耳っていることに、 いつもいつも首をかしげていた。 しかし結局はトヨタなどの会社の法人税によって日本は支えられていたのも事実だった。 愛知万博やらセントレアやら中部地方がこれからどんどん栄えていくかのように言われていた。 しかし今やとうとう日本にとって製造業が斜… 続きを読む »

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修善寺温泉

伊豆の修善寺温泉に行くことにしたのだが、 鎌倉などに比べてネット上にあまり情報がなくて困った。 まあ、鎌倉と比べるのもかわいそうだが、るるぶなどの旅行情報誌にもあまり情報がない。 るるぶ紙面では沼津や三島などの情報も非常に少ない。 今回、沼津、三島、韮山、修善寺と観光して回ったのだが、 潜在的需要の割りには観光情報が不足していると感じた。 沼津駅から若山牧水記念館あたりまで歩く。 海からの富士山の眺めはいわゆる絶景。 田子の浦の製紙工場の煙突の煙もよく見える。 とんびかからすかかもめかしらないが富士山を背景に群れ飛んでいる。 沼津港で昼食。まあまあ。 タクシーで駅まで戻る。 1000円かからない。 タクシーならあっと言うまだが、ぶらぶら歩くと1時間コース。 時間がないときはあっさりタクシーで移動した方が良いだろう。 JRで三島に移動。 沼津市内にはほとんど観光客向けの表示がなくて難儀したが、 こちらはいたれりつくせり。 三嶋大社まで楽に歩けた。 三嶋大社はいろんな意味でいろいろ興味深い。 境内の南側に池があり、島があって、鶴ヶ丘八幡宮の場合ここは弁天様だが、 こちらは厳島神社が祭ってある。 富士山の豊富な伏流水が、ここ三嶋で湧き出しているのだ。 安政の大地震で社殿はすべて倒壊したが、 時の神主・矢田部盛治の尽力によって総檜造りで慶応四年に復興したという。 この矢田部家は物部氏の一族… 続きを読む »

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大東京トイボックス 5

なんかもう暑苦しいマンガだなあという。 まあどうでもよいことではあるが、冬場に体重を落とすのはとても困難だ。 体重を維持するくらいの気持ちでいた方がよいかもしれん。 夏は少し我慢すれば割と普通に体重が落ちていく気がする。 今70kg台後半で維持して夏場にかけて70kgあたりまでをめざすか。

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岩波古語辞典

岩波古語辞典を買おうと思ったのだが、 そんじょそこらの本屋にはおいておらず困った。 結局新宿南口の紀伊国屋書店で買った。 いまどきは「全訳古語辞典」というのが流行りのようで、 何が「全訳」かといえば、教科書に載るような有名な文章は完全な現代語訳が載っているというもの。 初心者にはそれで良いかも知れないが、 私にとってはそのようなものはまったく不要でありあるだけ無駄としか言いようがない。 つまり私は、歌を詠むに際して、現代人であるから、 古代人の直感が効かない。また、だれか師匠に添削してもらうということもできない。 てにをはなど、古語文法的に正しいのか正しくないのか判断ができないといけない。 そうするとたとえば万葉集や古今集や源氏物語くらいまでのテキストに用例があるかどうかを確かめる、 という目的に古語辞典を使うわけである。 広辞苑である程度代用がきくが、 つまりは、古語に特化したコンパクトな広辞苑がほしいわけであって、 やはり岩波古語辞典を買うしかない。 同様の目的には新潮国語辞典がかろうじて使えるかもしれない。 でこの岩波古語辞典だが、他の古語辞典に比べるとかなり割高。 まあ、中学高校生の買う辞書ではないということだわな。 ところで、実朝が14才から22才までに金塊和歌集の歌を詠んだという例の話だが、 我々が古文を習い始めるのも高校に入ってからであり、 私自身、18才の時に初めて… 続きを読む »

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留魂録

古川薫全訳注「吉田松陰 留魂録」を読む。 本文自体はごく短いものであり、 獄中で一日程度で二冊同じものが書かれ、そのうちの一部は高杉晋作が紛失し、 もう一部は牢名主に預けてあったものが今日に伝わり、 この現存する原本は萩市の松陰神社に所蔵されているという。 解題、史伝などがかなりくわしい。 [留魂録](http://www.cocolee-jp.com/togyo/s/syo/ryukon.html) 全原文。 あるところにはあるものだな。 吉田松陰の歌で伝わるものはあまり多くないが、できばえはなかなか大したものだから、 ただ残っていないだけで、もっとたくさん詠んでいたのだろうと思われる。 今回かき集めてみると、 留魂録冒頭の > 身ハたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂 のほか、 > 心なることのくさぐさ書きおきぬ思ひ残せることなかりけり > 呼び出しの声まつほかに今の世に待つべき事のなかりけるかな > 討たれたる吾れをあはれと見ん人は君を崇めて夷(えびす)払へよ > 愚かなる吾れをも友とめづ人はわがともどもとめでよ人々 > 七たびも生きかへりつつ夷をぞ攘(はら)はんこころ吾れ忘れめや などが最後に記されている。 「君をあがめてえびすをはらう」とはつまり尊皇攘夷ということだわな。 他にも関東へ護送中に > かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂 > 世の人は… 続きを読む »

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越乃寒梅

飲み屋にて越乃寒梅を飲みて詠める: > 春まだき雪の越路に咲くといふ梅にちなみし名負ふその酒

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劒岳 点の記

なぜか、新田次郎原作の[劒岳 点の記](http://www.tsurugidake.jp/)を見る。 まあ、わりと好き。 CGに頼らず、とあるが、人が崖から落ちるシーンはスタントでなんとかなるのかもしれんが、 雪崩に人が埋まるのは危険すぎるだろ。 ふつうここは人命的にはCG使うんじゃないのか。

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千載和歌集

久保田淳校注「千載和歌集」。 凡例に > 翻刻に際しては、歴史的仮名遣いに統一し、適宜底本の仮名を漢字に改め、漢字を仮名に改め、その他用字を改め、送り仮名を補い、振り仮名を付し、・・・もっぱら読みやすさを主眼とした校訂を加えた とある。 なるほど1986年初版の文庫本ならば当然そうあるべきである。 [J-TextsのFAQ](http://www.j-texts.com/faq.html)に、 > 問:どうして文庫本を底本に使ってはいけないのですか。 > 答:昭和40年代以降の文庫本は表記の改変が著しく、原本との乖離が甚だしいからです。電子化によって止むを得ず原本から乖離してしまう所もありますが、学術的観点からは、殊更に表記を改変しようとすべきではありません。文庫本が何故表記を改変しているかといえば、読みやすくして、より多くの人に読んで(買って)もらいたいと考えているからでしょう。それが廉価の代償です。商売をするのでない限り、文庫本を電子化する必要はありません。より良い本文を使うべきです。大学の学部4年間には、教科書として使ったり卒業論文で使用したりすることはあるかもしれませんが、大学院以上のレベルになると、文庫本から引用するということは、まず考えられません。文庫本は初心者用、入門者用と考えてください。表記の改変がなされていない文庫本なら結構です。 とある。 しかし、特に和歌の場合… 続きを読む »

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松蔭日記

図書館にあった講談社学術文庫はだいたい読みたいものは読み尽くしたので、つぎに岩波文庫にうつる。 上野洋三校注「松蔭日記」。 吉田松陰の日記かと思い、和歌だけでも抜き出してみるかと読み始めると、 柳沢吉保の話ばかり書いてあり、 あれっ、柳沢吉保って長州藩だったっけ、 もしかして吉田松陰って柳沢吉保と徳川綱吉の時代を評価していたのかななどと半信半疑に読んでいくと、 六義園が立派に完成してどうのこうのとか、最後まで柳沢吉保。 おかしいなと思い解説を読んでみるとそもそもこれは柳沢吉保の側室正親町町子が書いた自画自賛の日記なのだった。 解説に書いてある話もなんか悲惨で、幕初にあった資産も綱吉の時代に浪費しつくして、借金が吉宗の時代まで残った、 などと書いてあってひどいやつだなあ(笑)という感想しか出てこない。

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テルマエ・ロマエ

ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」を読む。 たぶん一話完結だったのが好評だったので連載化したのだろうが、 風呂に溺れて古代ローマから現代日本にタイムスリップしてしまうという恒例のパターンが、 だんだん苦しくなってくるよなあ(笑)。 このネタであと何話くらい引っ張るつもりなのだろうか。 月刊コミック・ビームに不定期連載、ってところが泣かせる。 タイトルの THERMAE ROMAE だが、ローマ風呂、とでも言う意味か。 「モーレツ!イタリア家族」というのも書いているのか。ふーむ。

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