月別アーカイブ: 2006年1月

規制緩和・民間委託

経済が行き詰まり財政赤字で首が回らなくなったから構造改革・規制緩和・民間委託やったんで、その結果姉葉やライブドアなどの不祥事が発生するのは想定の範囲内でないのか。 役人は減らすが政府の責任だけは増えるのか。 輿論の支持があってはじめてやれる政策だろ。 規制緩和して多少やりすぎる若者や姑息な経営者が出てくるのは当然なんじゃないのか。 その政策を支持したのは有権者だろ。 ホリエモンやライブドアはともかくとして経済全体は良くなって来ているだから、結果OKではないのか。 多少の行き過ぎは個別対応すりゃいいだろ。 こまかなことをぐだぐだ言い過ぎだよ。 自民党ももっと本質論でびしっと反論すりゃいいのに。 昔みたいにみんな役人や特殊法人がのさばって許認可制度にしろっていうんだろうか。 あほかと。 社民党や共産党はともかく民主党まで次から次へとよくもまあ、政権担当能力欠如をさらけ出している。 まー誰も民主党に期待してませんかそうですか。 民主党も政権とりたきゃ社民党や共産党のまねすんなよバカだなあ。 もっと本筋論でびしっと論陣張れや。 ていうか、冷凍牛肉の骨だけばらして輸出なんて、そんな手間かかることアメリカ人がやるわけないんじゃねーの。 凍らせる前に解体しないとなぁ。 そんな面倒なことやるかなあ。 今頃、屠殺業者が海の向こうで激怒してる様が見えるようだね。ははは。

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脳機能計測

いわゆる「脳科学」は「脳機能計測」に基づいている。 脳波計(EEG ElectroEncephaloGraphy) がもっとも古く時間分解能は 1ms (== 1000Hz) ときわめて速い。 しかし空間分解能はとてつもなく低い。 だいたい脳の中のおおまかな位置しかわからん。 森昭雄ゲーム脳理論はこのあまり当てにならない脳波だけみてて、しかもα波とかβ波とかの解釈がむちゃくちゃ。 もうどうしよもないので考慮するだけ時間の無駄という感じ。 PET (Positron Emission Tomography, 陽電子放射断層撮影) が実用化されたのは1980年くらい。 時間分解能は数十秒程度 (== 0.01Hz くらい!)、空間分解能も10数mm程度しかない。 かなりしょぼい。 しかも被爆するので今ではあまり使われてないと思われる。 1990年代までの脳科学に影響を与えたと思われる。 fMRI (機能的磁気共鳴画像診断法、functional Magnetic Resonance Imaging)が実用化されたのは1990年くらいから。 空間分解能は1mmとかなり細かい。しかし時間分解能は数秒程度 (== 0.1Hz!)。 脳磁図計測 (MEG magnetoencephalography) は脳波計みたいなもので、空間分解能、時間分解能ともだいたい脳波計と同じ。 光トポグラフィーに… 続きを読む »

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脳が活発に活動している

だらだら放送大学を見てて思ったが、単純な筆算や調理、工作などが脳全体を活性化させるので脳を鍛えるのに良いというが、「脳全体が働いているから脳に良い」あるいは「PETで脳全体が活動しているように計測される」==「脳が活発に活動している」というのは根拠があるのか。 また「前頭葉をのぞく脳全体が活動しているときは娯楽に没頭してリラックスしてる状態だ」(音楽を聴いていたりビデオゲームをやったりパソコンをいじったりしている)というが、それも根拠があるのだろうか。 PETにはわずかに活動しているとか激しく活動してるとか区別できるのかとか、微妙に活動しているが計測されないということはないのだろうか。 確かに脳全体を活動させるのはリハビリやぼけ防止には良いとは思うが、調理や筆算が良いというのも一面的な見方だと思うんだよな。前頭葉側頭葉後頭葉がまんべんなく活動することに意味があるんかい。

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雑感

電車男だか自転車男だかしらんがテレビで放送されているのを見たが、役者がどいつもこいつもまともにキーボードが打ててない上に、文字の打ち間違いもなく不自然きわまりない。 その上ストーリーがまるで陳腐で糞おもしろくもない。 なんでこんなものがはやるのだろう。 flashで作られたページの99.9999%がそうなのだが、勝手に動画やら「作品」とやらを見させられて、なかなかこちらが見たいと思うページにたどり着かない。 あれここじゃなかったと後戻りするとまた同じ動画を見させられる。 しかも動画をスキップできない。 こちらが見たいものはなかなか置いてなくて、見たくもないものばかり見させられる。 結局googleか何かで調べた方がてっとり速く目的のページまでたどりつけるわけだ。 これはつまり地上波放送、あるいは新聞などと同じコンテンツの作り方で、作り手が勝手に見せたいものを見せて、広告やらプロパガンダなどを無理矢理織り交ぜて、受け手に判断や選択の余地を与えないというものだ。 スポンサーにしてみればそのような媒体の方が金を払う価値があるかもしれんし、あるいは多くの愚民はそのような媒体の方が心地よいかもしれん。 私はごめんだが。 そういうコンテンツ制作に関わり合うのも拒否したい。 webは最初そういう地上波的broadcast的メディアと全く無縁なところから始まった。 だから私はwebが好きだった。 … 続きを読む »

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宇宙に満ちた気

脳科学を検索してみると出てくるのは心理学か哲学ばかり。 ゲーム脳がどうしたこうしたとか、クオリアがどうのこうのとか、なんか怪しげな世界だ。 あまりお近づきにならない方がよいのか。 脳科学といっても結局PETとかMRIで領野のどこが活動してるか調べてるだけだ。 そこからゲーム脳などという安直な珍説が生まれてくる。 マスコミは自然科学からこういう道徳的で啓蒙的なデータが出てくるとすぐ飛びついて祭り上げる。 日本人の科学的な訓練(科学リテラシーというかのか)はまだ脆弱だから、あっという間に明治以前の道徳と学問が不可分に結びついた暗黒時代まで退行してしまうのだ。 きわめて危険だ。 今でも大学教授というものはネクタイ締めて偉そうなことを言ってるとか、白衣を着て実験してるというようなステレオタイプでみられているが学問とか科学とはそんなこととは何の関係もない。 ゲームをやってる最中に脳のどの部位が使われているかとか脳波がどのように変化するかだけで、ゲームが有害かどうかを決めつけられるはずがない。 ともかく今は脳のどこそこが梗塞したらどの機能が損なわれるとか、これこれという行動をとれば脳のどこそこが活動するかとか、その程度のことを「非侵襲的解剖」などと言ってありがたがってるのだから困ったものだ。 アトムの前身であるメトロポリスなど読むと手塚治虫がもともとは東洋思想の強い影響下にあったことがわかる。… 続きを読む »

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Inner vision

S. Zeki の本 Inner vision は確かに衝撃的だが、煎じ詰めれば、視覚領野を統合するような視覚領野は存在しないと言ってるだけ。 各種画像処理に特化した視覚領野は全部横並びであり非同期であって、低レベルの視覚特徴から高レベルの統合特徴を作ったりはしないということ。 少なくともリアルタイムでそういう作業はしてない。 つまり我々が普段見ている光景というのはほとんどすべてが無意識のうちに見ていると言ってるにすぎない。 コップの水を飲むのにこれはコップ、黄色い冷たい陶器のコップ、透明の水、などといちいち意識しないようなもので、それは当たり前のことだ。 自動車を運転するときもそうだろう。 いちいち意識していたら運転できない。 歩くこともできまい。 意識しすぎれば身動きとれない。 自意識過剰という状態だ。 ブルース・リーが言う Don’t thik, Feel. というのが無意識。 高次な統合意識にとらわれず、低次の非同期で素早い反射行動を鍛えろいうことだ。 しかし人間に意識とか認識がないわけではない。それとこれは別だ。 無意識というのはつまり複数の低レベルの処理が非同期無連絡に行われている状態と考えればよいだろう。 意識というのは何か統合とか同期とかが必要な処理で、フレームレートでいうとせいぜい 1fps とか 0.5fpsとかそんな非常に遅い処理。 しかも同時並列… 続きを読む »

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