まあ、これは主観の問題なのだが、と一応前置き。
17:00から始まる某報道番組をだらだらと見ていたが、テンポが速く要領よくて小気味よくこれが民放地上波の報道番組かとびっくりした。テレビも捨てたもんじゃないなと思った。同時にこの時間帯にテレビでニュース見てるやつって誰だろうとか、誰を対象に放送しているのか不思議に思った。
ところが18:00台になるとタレントコメンテイターなどが出てきて、たぶんそれだけじゃないんだがとたんにつまらなくなった。マスコミ特有の腐敗臭を放ちはじめた。
なるほど、17:00台は前座なのである。18:00ともなると田舎の役場勤めなどだと自宅に帰り着いて家族そろって夕食を食べてる時間かもしれん。
テレビ局は実はすごい会社なのだと思った。ものすごく良い人材が集まっている。そりゃそうだろう。いろんなしがらみにしばられないはずれた時間帯や前座みたいのやケーブルテレビではとても良い番組を流す。おそらく若手が実力を認められようと真剣に作っているに違いない。しかしタレントが出てくる時間帯、みんなが好んで見る時間帯は俗悪。もうどうしようもないのでないか。
マイキーというDVDを見たがこれはテレビ東京系らしいが、素人くさく見せているが明らかにプロ。テレビ局の機材を使い、まっとうなスタジオで、プロのカメラを使い照明あて、大道具さんや衣装やメイクの担当がいる。売れてはなさそうだがちゃんとプロの役者を使っている。音響もきちんとしてる。金のかかり方が違う。テレビ局的にはすでにあるものを使い回しているから特に金はかけてないのかしれんが、結果的に金がかかっている。こういう深夜番組とかには良いものがあるのだなと思った。
こういうのみてるとほんともう、テレビなんてインターネットなんかよりもずっと可能性があるんだろうが、実にもったいないなあとか思ってしまう。
フジテレビ721で流してる俺たちひょうきん族なんてみてると今よりずっとおもしろい。あのころの俗悪はほんとの俗悪だったが、今のは気持ち悪い俗悪。腐敗臭がする俗悪。煮え切らない俗悪というか。懐古主義者にはなりたくないが。