なぜ豆腐は固まるか?

野田春彦著「生命の起源 改訂版」NHK ブックスというのを読んでいたら,コアセルベートの話のついでに「なぜ豆腐は固まるか?」についてほんの少しだがヒントが書いてあった.つまり蛋白質は水という溶媒に溶け易い.が,塩やアルコールを加えると,蛋白質が水に溶けにくくなり,蛋白質どうしが集まって沈澱することによって豆腐が析出!するのだそうだ.

なるほど.でも,なぜ塩化マグネシウムよりもグルコノδラクトンの方が固まり易いのか?なぜ豆乳を熱するのか?については未だ明らかにされてはいない.さらなる研究を要するとみた.しかし,世の中には蛋白質に詳しい人もいるだろう.蛋白研の人とか.豆腐研究を本職にする人もいるだろう.その人達に聞くのが早いのではないか.まあいいや.

梁塵秘抄

「梁塵秘抄」があったので借りてきて読む.

> 我が子は二十に成りぬらん 博打してこそ歩くなれ 国々の博党に
さすがに子なれば憎か無し 負かいたまふな 王子の住吉西の宮

という歌があり,冒頭の
「我が子は二十に成りぬらん 博打してこそ歩くなれ」
の部分なんて,
不良息子を持った母親の愚痴のようで面白いよなあ.

>
山伏の 腰に付けたる ホラ貝の ちやうと落ち ていと割れ
砕けてものを 思ふころかな

これはなんてふざけた歌だろうか.と思ったら,
実は山伏の失恋の歌なのだそうだ.
ますますふざけてる.

Sword of Gideon

「ギデオン」というのを借りた.
原題は Sword of Gideon.
これは,ミュンヘンのオリンピック村で起きたテロに報復するために,
その 7 人の首謀者に対して,モサドが 5 人の刺客を送る…という話.

ミュンヘンのオリンピック村のテロ事件というところまでは,
少なくとも実話なのだろう.
1 人がその場で射殺され,
11 人が人質になったが,
ドイツ軍の強行突入作戦が失敗し,
11 人全員が手榴弾で爆死するという凄惨な結末になった.
字幕で「スパイ」と訳されているところは英語では
secret agent とか agent of Mossad などと言っていた.

ギデオンといえば,
国際ギデオン協会の聖書が有名だ.
ホテルにもよく置いてあるし,
私が学部生のころは大学でときどきただで配っていた.
ちょっと気になったので調べてみたら,
ギデオンというのは士師記に出て来る人で,
イスラエル人がミデアン人に支配されていたときに
現れた預言者(指導者)とのこと.
ミデアン人はイスラエル人に征服され,そののち再起することができず,
またギデオンが生きている 40 年間イスラエルでは平和が続いたそうだ.

さて,ギデオンには 70 人の子供がいたが,
そのうちの一人のアビメレクという人が,
自分の兄弟を皆殺しにして王になった.
ただしヨタムという人だけが逃げて助かり,アビメレクを呪った.
しばらくしてアビメレクは彼を王に立てた民と不仲になり,
その民を攻めている途中に,
ひとりの女が落した石臼に頭蓋骨を砕かれて死んだそうだ.
ふーん.

蝙蝠を撃て!

雁屋哲が「週間金曜日」で
「蝙蝠を撃て!」という漫画の原作をやってるらしい.
「諸君!」によれば「左翼版ゴーマニズム宣言」を試みたもの,
だそうである.
今度読んでみるかな.
ここで言っている「蝙蝠」とは
戦後の「転向」とか「反動」のことらしい.
例えば,江藤淳.
私の知る限り,かつてこの人ほど「転向」よばわりされた人はない.
「転向の象徴」なのだろう.
世の中のすべての「右翼」
は左翼からみると,たかだか「左翼からの転向」なのであろう.
でもこれは一昔前の事情である.
吉本隆明の「我が転向」を挙げるまでもなく,
いまどき転向者は掃いて捨てるほどいるようだ.

江藤淳は東工大教授だった.
江頭先生という名前で,こちらが本名なのだろう.
一度,教官室までおじゃましたことがある.
どういういきさつだったか今では良く覚えていないが,
諌早の詩人伊東静雄のことなど話をした.
伊東静雄の話になると長くなるので,やめておこう.

「左翼版ゴー宣」が出て来るということは
「元祖ゴー宣」はつまり「右翼」なわけだ.
小林よしのりも,
もう引くに引けないところまで来てしまったわけだなあ.

どうでもいいことだが,
「ナニワ金融道」
の原作者の青木雄二は,ばりばりのコミュニストらしい.
蟹工船まがいの漫画を一度見た覚えがある.
また,なんとかという週刊誌にコラムを書いていた
(アサヒ芸能の「天下極楽人生相談」か?).
おそらく「ナニワ金融道」
はそのへんのエキスを薄めて作られたものだろう.

γラクトンとδラクトン

岩波理化学辞典.グルコン酸 gluconic acid は水に溶けると一部がラクトンに変わる.
γラクトンとδラクトンがある.
このグルコノδラクトンは水に溶かすとすみやかに加水分解されて,酸-ラクトン平衡に達するという.
ううーむ.で,結局のところ,豆乳にグルコノδラクトンを加えて熱するとどうして固まるのでしょうか.