山形

月曜日に山形にいった.
山形行は合宿免許で赤湯というところにいって以来である.
今回は「つばさ」でいった.
福島まで,仙台行きの「やまびこ」と山形行きの「つばさ」が連結して行くんだけど,
「やまびこ」がやまがた行きみたいな気がしてしょうがない.
「やまびこ」がやまがた行きの方が,絶対間違えにくいと思うのだがなぁ.

山形には昔「ヤマガタダイカイギュウ」というジュゴンみたいな動物が棲んでいたんだそうだ.
漢字では山形大海牛とかくのだろうな.
山形県立博物館で,
天井から全長五メートルくらいの足がない動物の化石が吊してあって、
いかにも巨大な動物の霊のようであった.

fj.soc.war-and-peace

fj.soc.war-and-peace というところをのぞいてみたら,
竹島の話ばかりしている.
fj.soc.culture.chinese では,英語で連日,
台湾と中国の話をしてるのに,
日本人はいったい何をやってるんだろう.
ようするに,
連中はマスコミが垂れ流していることを反復することしかできなくて,
up to date な応用問題はまるで手に負えないのだろう.
そんなことで,有事にはどうするつもりなんだろうな.
fj.soc.culture.chinese では「中国と台湾が一戦交えたら」という話が毎日何百通も投稿されているのに
(無論 soc.culture.china とかとの crosspost で,具体的には、
台湾は中国の一部であるべきかどうか,という観念論が基調ではあるが),
主役であるはずの日本人は圧倒されて完全に沈黙している.
普段は声がでかい分よけいに哀れだ.
連中は結局,古文書にはこうこうこういう風に書いてあったとか,
そういう死んでる話題についてしか話ができないのだ.

3月14日,中国が実弾演習した日には,米軍と自衛隊が,
中国軍の奇襲的な軍事侵攻に備えて厳戒体制をとっていたのだそうだ.
中国軍は実際,周りで威嚇してやらないと,
ベトナムのときのようにだらだらと軍事侵攻してしまうのである.
適切な処置だったと思う.
私はアダムに,
「中国軍が台湾を攻めたらアメリカ軍と日本軍が台湾を支援するはずだから中国軍が台湾を攻めるはずはない」といっていたのだが,やはりという感じであった.
実際,朝鮮戦争当時はさておき,今現実に中国と台湾が全面戦争になったらおおごとであるから,
今のところは中国人のメンタリティというものをできるだけ正確に把握して,
威嚇するなりなんなりしてそうならないようにするしかない.
そして,実際に中国が侵攻してきたら,日米連合軍が速やかに介入して,中国軍をおっぱらう,
というシナリオしかあり得ないだろう
(今の台湾軍は昔の国民党軍ほど弱くはないだろうから,自力で人民解放軍に勝つ可能性もあるとは思うのだが).

そもそも今の中国軍なんてのは全然脅威ではない.
問題なのは,今中国を刺激することで,
十年後,二十年後に中国の経済力がいまよりはるかに強くなったときに,根にもって復讐でもしないかということである
(中国と日本,アメリカとの「相対的」な国力の違いが縮まるかどうかというのはまた別問題なのだが.
それから,日本人は日清・日露戦争なんかみてわかるように明らかに根に持つタイプだが,中国人はそうでもないかもしれない).
そうならないためにも,できるだけ中国を刺激しないのがよい.
台湾という存在は,実際アメリカの内政干渉以外の何ものでもない.
アメリカはやっぱり台湾びいきだったこと,
いざとなれば台湾を支援することが今度のことではっきりした.
そうはいっても中国を刺激するのは損だから,ぎりぎりまでしらんぷりしていたのだろう.

しかし,今回中国が軍事演習のふりをして侵攻したってそれは奇襲でもなんでもない.
周辺諸国に行動パターンを完全に読まれていちゃ奇襲とは言えない.

中国軍の行動パターンというのは,多分こうだろう.
つまり,何か気にいらないことがあればまず威嚇してみる.
日本みたいに弱腰なところはどしどし威嚇する.
アメリカみたいに戦争慣れしてるところは,
ただ威嚇しても効果ないから,弱みをついてくる.
進出企業を締め出すぞとか.

次に,国境あたりに軍を集めて演習する.
威嚇して相手がびびってるようだと,さらに威嚇する.

ここで一旦,国際世論なんか気にしてみる.
国際世論が自分に不利なようだと,
これは国内問題だとか,内政干渉だとか相手を批判してみる.

アメリカあたりの大国が,本気で介入しようという意志を見せていると,そのまま「ただの演習」だったことにして,
面子をつぶさないように撤退する.
大国の介入がなさそうだと,「演習中の事故」をよそおって戦争に突入する.

少なくともいままでの中国の動き方というのはこんな風である.
その行動パターンは,「義和団事件」や「阿片戦争」のころからあまり変わってないとも言える.
あくまでも国際社会の力関係を意識した上での動き方であり,
諸国の出方をうかがいながら少しずつ行動する臆病な国なのである.
だから,周辺諸国は毅然とした態度を示さなくてはだめだ.

中国と台湾

アダムは今月中に中国が台湾をミサイルで攻撃するという.今月中に中国と台湾が戦争を始めるかどうかという話であるが,第二次大戦後,中国が攻めた国といえば韓国,チベット,ベトナムで,いずれも地続きで,わーーと人海戦術で攻めたのである.そのうち本当の意味で勝てたのはチベットくらいしかないのである.台湾は韓国くらいには強いであろう.戦争しても勝てるかどうかわからないような相手と戦争するとは思えない.それに,台湾もミサイルは持っていて,上海はおろか武漢まで届くのだそうだ.中国が台北にミサイルをうちこめば台湾も上海にミサイルをうちこむだろう.どちらも被害甚大である.ベトナムを攻めてたころの中国には失うものなどなかったが,今の中国には戦争を仕掛けたことで失うものが多すぎる.だから戦争なんておこりようがないのである.中国はソビエトと同じで自分よりずっと弱い国しか攻撃しない.歴史的に.と思うのだが.

それに,攻めるぞ攻めるぞといってるときは攻めないで,黙っているときに急に攻めるのが戦争というものだ.そもそも奇襲なんてことができる国は50年前のドイツと日本くらいだ.アメリカなんかは,あれは議会でさんざん議論してからしか戦争ができないから,短期決戦はできるかもしれないが,奇襲なんてことはやりたくてもできない国である.そもそもアメリカは奇襲が下手なうえに,失敗すれば国民に批判されるから正攻法でやるしかないのである.アメリカなら,議会で戦争しますよ,と決まれば本当に戦争するだろう.だが,中国なら,人民会議で戦争するぞ,と言っていても戦争するとは限らない.それだけならただの脅しにすぎない.中国が戦争しようと思ってるなら,黙って国境に軍を集めるだろう.

何かで読んだ話だが,中国と台湾の関係にアメリカは介入するかどうか,という質問に対して,アメリカは介入しないと言えば中国は野心を抱くかもしれない.朝鮮戦争のときがそうだった.助けると言えば台湾は安心して中国を挑発するだろう.だから,アメリカの態度が不確定であることが平和をもたらすのだ,とアメリカの政府高官がこたえたという.一般人にはしり得ない駆け引きがあるに違いない(新聞の小さな記事まで注意深く読んでいるとある程度まではわかると思うのだが).

※アダムというのは当時同僚だったポーランド人。

新聞250年分

日経に,富士通研で,1秒間に1テラビットの光通信に成功したという記事が載っているのだが,
1テラビットというのが新聞250年分に相当するのだそうだ.
10の12乗を250で割り,さらに365で割り,さらに8で割ると約137万(バイト)になる.
新聞1部で約1メガバイト程度ということか.
フロッピ1一枚にしかならないが,そんなもんなんだろうかな.
グラフとか図とか,イラストとか,色刷ページとか,レイアウトとかフォント指定とかはどうなるんだろうな.
不思議な計算の仕方だ.

一日飯盒一杯

「広報東京都」という新聞に水木しげるの話が載っていた.
戦争中一日に飯盒一杯しか食べられなかったそうである.
飯盒一杯というのはどのくらいなのだろうか.
まさか半合ということはあるまいが.
一日にそれだけしか食べなければきっと痩せるだろう.