月別アーカイブ: 2013年3月

足利氏

メモ。 治承五年二月一日『吾妻鏡』 > 足利の三郎義兼北條殿の息女を嫁す 足利義兼と北条政子の妹・時子が結婚した、ということを指すらしい。 ウィキペディアには、政子と時子は同母姉妹である、と書かれているのだが、 『日本外史』源氏後記北条氏によれば、 時政には女子が11名もいて、そのうち政子は長女、 次女は後妻の牧氏(牧の方)と書かれている。 だから異母姉妹なのではなかろうかと思うが、 『日本外史』が何に基づいて書いているか不明。 政子は美人で次女は不美人、などと書かれているがこの次女というのが時子なのだろうか。 時政の妻には他に伊東、足立が知られる。 北条と伊東はともに伊豆における平氏の家臣であったから婚姻してもおかしくない。 政子は伊東の血を引くということか。 義兼は義純、義助、義氏を産むが、時子の子は義氏のみ。 義純と義助はたぶん時子と義兼が結婚する前に生まれたのであろう。 時子が正室で義氏が嫡男、ということになっている。 義純は畠山氏となり義助は桃井氏となる。 義氏の妻は北条泰時の娘。 畠山義純の継室は時政の娘というから、政子や時子の姉妹なのだろう。 桃井義助には子がいたから妻がいるはずだが、誰かよくわからん。やはり北条氏か。 でまあ、足利氏が大きくなったのは承久の乱のときで、かつ北条氏の娘を娶ったからであろう。 本来北関東出の足利氏が三河に住むようになったのは、 承久の乱の… 続きを読む »

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坊門

坊門信清は後鳥羽院の外祖父。 息子忠信は後鳥羽院の寵臣。 実朝の妻は坊門信子、忠信の妹。 つまり、実朝は信清の婿、忠信の義理の弟。 後鳥羽天皇の女房・坊門局は後鳥羽院の女房。ともに隠岐に渡り、院の死後、京都に戻る。 坊門局は道助入道親王、頼仁親王、嘉陽門院礼子内親王を産む。 道助入道親王は後鳥羽院と礼子内親王の戒師。 礼子内親王は歴代最後の賀茂斎院。式子内親王の四代後。 実朝と後鳥羽院、つまり、実朝と朝廷の間にいたのが坊門ということだわな。 ふーむ。

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親王宣下と元服

後醍醐天皇の諡号は生前に本人がつけたというが、 村上天皇は醍醐天皇の皇子なので、 後醍醐天皇の次は後村上天皇になったのだろうか。 朱雀天皇も醍醐天皇の皇子だが、後朱雀天皇は平安時代にすでにいたわけだ。 建武の新政というが、初代神武天皇まで戻ろうというよりは、 醍醐・村上帝の時代の延喜・天暦の治を目指したのかもしれん。 後村上天皇の経歴が実はよくわかってなかった。 1328年9月生まれらしい。年は間違いなさそうだが、月日が曖昧。 1333年建武の新政。 1334年5月、奥州多賀城において親王宣下、 1336年3月、比叡山において元服、三品陸奥太守に叙任、とあるのだが、 調べてみると親王宣下とは幼名を捨てて「憲良」という諱を付けることで、 元服は大人になったという儀式で、大人の髪型、服装に改め、幼名を捨てて大人の名前にする儀式。 だが、おそらく天皇家では、幼い時、元服前に皇太子になったり親王になったり天皇になったりしなきゃならないこともあるから、 元服と親王宣下が分かれたのだろうか。 異様にややこしい。 わざわざ奥州まで下向して親王宣下されておきながら、実際に三品という官位、陸奥太守という官職をもらったのは元服の時、というのもよくわかんない。 そういうもんですか、としか言いようがない。 ともかく、親王宣下というのは、大人になることでもなく官位官職をもらうことでもない、 幼い頃に、親王と… 続きを読む »

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世界史

なぜエウメネスだけ(少ないが)売れるのか。 パブーでも(少しながら)売れたのはセルジューク戦記くらいだしな。 世界史を書けばいいわけ、私は。 ていうかそれ以外無料にして、 「エウメネス」とか「セルジューク戦記」とかで売って、 そっちの方の新作をどんどん書けばいいのかしら。 キャラのせいかな。 他の小説が、あまりにもキャラがマイナーだからかな。 そうかもしれんな。

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キャラクターグッズ

KDPで『超ヒモ理論』ってやつだけレビューが終わらない。 後から追加したやつの方が先に出版されている。 たぶん、深い理由はなくて、 ちょうどKDPの調子が悪かったときに登録したせいだと思う。 その他可能性としては、superstring theory ってキーワードで物理関係のレビューに回されて差し戻しとかくらってるとか。 別にどんなタイトルでもいいよね? 『墨西綺譚』。 初めて書いた現代小説。 練習作品のつもりだったが今読むとディテイルの部分で割と笑える。 自分の作品を忘れたころに読み返すのが面白いと感じる性格なのだと思う、自分。 少しめりはりつけて再出版。 これを書いたころは永井荷風なんてまったく読んでなかった。 成島柳北も為永春水も。 このタイトルの小説書いた後で勉強し始めた。 『将軍放浪記』。 これは事実上、一番最初に書いた小説。 やはりかなり加筆修正削除して再出版。 それはそうと某玩具売り場にいったら、 おもちゃというよりはほとんど全てがキャラクターグッズでワロタ。 なんなのそれ。 おもちゃかそれ。 プラモのガンプラばっかだし。 たとえばジャイロとか地球ゴマとかもそのまんまじゃ売ってない。 アニメのキャラクターと抱き合わせで売られている。 まあ、キャラ使えば企画も通りやすい or 資金回収しやすいんだろうな。 ロボットアニメにしろ戦隊アニメにしろキャラで制作費回収してるん… 続きを読む »

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日本の電子書籍

[マンガ抜きに、電子書籍は制覇できない](http://toyokeizai.net/articles/-/11724?page=5) > おそらく、ベゾス氏が期待しているのは、出版社提供の電子書籍の売り上げからマージンを得るビジネスではない。本命は、アメリカで成功した「キンドル・ダイレクト・パブリッシング」だろう。すでに、アメリカではここからミリオンセラーを出す作家が誕生している。 今、kindleがどうしたこうしたと言っている人のほとんどは、ずっと昔から出版業界にいる人だと思うのだが、 既存業界が、アマゾンにマージンを取られつつ、収益を上げられるとはとても思えない。 既存の紙媒体のコンテンツを電子化する手間。 けっこうやばいと思う。 たとえば私はできるだけ本は買いたくないから図書館で借りてくる。 しかし中には、電子書籍として新たに金を払っても買いたいものもある。 たとえば岩波文庫『日本外史』とか。 丸谷才一『後鳥羽院』とか。 『後鳥羽院』文庫化されたよね。 丸谷才一が死んだからかな。 でも kindle 版が出ない。 kindle 版で丸谷才一検索してもほとんどみつからない。 既存の出版社がまるごと kindleに本を出せば多少賑わうだろうね。 それは kindleにとっては良いことだ。 でもそういうことは今後もないんじゃないか。 kindle だけだと誰も幸せになれない。 k… 続きを読む »

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紙の本と KDP と同人誌

[KDPと、本屋と同人誌即売会の境目が無くなった空間](http://colorfullife.hatenablog.com/entry/2013/03/24/091039) > 「同人誌即売会で”個人が作った本”を買って読む」という同人誌特有の楽しみ方(読書体験)が、KDP本にあるかないか。 ええっと。 いやそれはないです。 少なくとも私にはない。 同人誌買いに行かないし、自分。 あなたがいて私がいて、私の本があります、とかそんな売り方したいんじゃないし。 他の人はどうか知らんが。 本屋は本屋です。 同人誌は KDP と似てる。 同人作家の中には KDP 的なものを志向するする人、つまり、ごく即物的に、ネットで勝手に自分が書いたものを通販出来ればそれで良い、 と思う人もいるかもしれん。 同人誌とかうざいが KDP なら対面販売する必要もないし、とか思う。それが私。 即売会で偶然面白い本に出会う、ということを私はしない。 その場にいかなければ買えないとか出会えないというようなことを求めてない。 少なくとも今までの人生でそんなことしたいとまだ思ったことがない。 MMORPG とかもやらん。 やるとしたらもっぱらシングルプレイヤーのゲーム。 アマチュア無線も免許は取らされたが好きになれんかった。 関係あるかどうかしれんが。 ネットは24時間365日いつでもどこでも買える。アマゾンがキン… 続きを読む »

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損益分岐点(取らぬ狸のなんとやら)

またどうでも良いことをうだうだ書くわけだが、 ぼちぼち売れてたりするといろいろ考える。 KDPで1000部くらい売れれば、趣味というか同人活動としては上出来だと思うが、一冊250円印税70%で売ったとして、 17万5千円。 小遣いにはなるが出版だけで飯を食っていくことはできないわけです。 1万部売れれば175万円。 まあ、田舎の親の実家に一人暮らしならなんとかなるレベルか。 でも毎年コンスタントに1万部売れればの話だがね。 副業には十分になる罠。 1日に3冊売らなきゃ。けっこうきびしいなあ(笑) 5万部売れれば、875万円。 これなら食える。 家族もなんとか養えるかも。 でも毎年5万部ずつ、自分が死ぬまで、子供が成人するまで売るってことは相当な売れっ子だよね? とか計算してみると印税だけで食えるというのはよっぽどの売れっ子なわけだ。 たとえ印税70%だとしてもだ。 印税10%だと KDP の7倍売らにゃならんよ。 つまり、毎年毎年 35万部も売らにゃならん。 けっこう厳しい。それは難しいと思う。 余生40年あるとして、トータルで1400万部も売らにゃならん。 普通にあり得ん。 なんかねもう。 要するに内容が面白いかどうかはさておいて、 10万部とか100万部とか売らなきゃ儲けは出ない。 出版社で編集とかマーケティングとか取り次ぎとかやってれば。 損益分岐点を超えさえすれば飯が食える… 続きを読む »

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『将軍家の仲人』無料キャンペーン

KDP で定期メンテナンスというのをやったせいだと思うのだが、 この作業自体はアメリカ太平洋標準時で夜中の10:00から11:00という短いものらしいのだが、 その前後に処理が溜まるらしくて、KDP 激重。 予期せぬエラーがでまくる。 フラストレーション溜まる。 それで今度は『将軍家の仲人』無料キャンペーン中。 90日に5日、無料キャンペーンできるから、18作品そろえてりゃ、いつもどれかをキャンペーンできることになる。 『超ヒモ理論』と『スース』を合冊したのを出す。 もともと山崎菜摘名義でパブーに無料公開していたもの。 もう準備はできている。 初の短編集ってことで、話ごとにセクションとか入れたかったのだが、 うまくいったりいかなかったり。よくわかんねー。 一太郎がもっと epub との親和性を高めてくれたらいいのに。 つかね、一太郎のユーザインターフェイスってさ、 GUI以前からのものが割と混ざってるよね。 マウスで選択して右クリックメニューでとかそういう操作があんまりないんだ。 開始位置をクリックとかそんなのが多い。 なんじゃそりゃって。 DRMは短編なので外す予定。 知り合いにマックユーザーが居て、美術関係のミステリー小説を書こうとしているらしい。 アートミステリー? だけどマック版一太郎がないから epub 出力どうしようとか言ってる。 マックユーザーで一太郎使いそうな人って… 続きを読む »

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平仄

漢詩を作ったり、漢詩作成支援ソフトなど作ったりしているので、 気になるのだが、 通常「平仄」という言葉は、 「平仄が合わない」とか「平仄を合わせる」という言い方をすると思う。 で会議に出ていて気になったのだが、 規約の言葉遣いを整合させることを「平仄合わせで」とか「平仄が合う」とか「平仄を直す」とか「平仄を正す」などというのが、 気になった。 また、Aである、ただしBの場合Cである、とかいうような複雑な規約を矛盾無く作ろうとすることも 「平仄を合わせる」とかいうようである。 いきおい、規則の条文を整えること全般を「平仄を合わせる」などと言っていて、 会議の途中「平仄」という言葉を聞くたびにびくりとする。 で、自分がどういう使い方をしているか気になって調べてみたら、 「平仄や押韻は適当なようだ」 「平仄はちょっとおかしいが、韻は一応踏んでるようだ」 「意味によって平仄が変わる漢字をなんとかしたい」 「平仄がいまいち」 「平仄はいい加減」 「押韻も平仄も割とちゃんとしている」 「平仄はやや乱調かと思うが、ちゃんと押韻している」 「平仄は完全とは言えない」 「平仄はやかましく言わない」 「押韻も平仄もきちんとしている」 「押韻も対句も平仄もほぼ完璧」 「平仄がなんだか変だ」 「平仄も押韻もめちゃくちゃ」 「平仄を守っている」 「平仄はでたらめ」 「押韻や平仄などが厳密に守られた詩」 など… 続きを読む »

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