月別アーカイブ: 1987年7月

寝るのにも起きてレポート書くのにもどうしようもなく蒸し暑い夜 対数が逆さまだった最初から書き直しだよ頭に来るな ひさしぶりにこたつを出してあたりつつ松本伊代の歌など聴けり 金のない学生なればやきそばの三食分を晩飯にすれ ここちよきものにこそあれひろびろとひとりこたつにうたたねするは ここちよききはみにぞある血を吐きて床に伏したる祖父を思はで 電話引き初めて受けし連絡は故郷の祖父の血を吐きぬとぞ わが家はいかにあるらむことしげきをりは人手も足らざるらむを 朝の日に窓は白みてあまだれの音にまじりて鳥のねもする ひねもすに雪のふりても冬のごといとど寒くはあらぬよはかな 春来むとけはひはすれどたれこめてけふまたのべに雪ぞふりつむ 雪降れば壁にむかひて日のささぬ窓もひときは白き朝かな 大君のあとをしたひてつとめてに代々木の杜にまゐる人々 つとめての雪白きのべにつどひきてひごとにすらしラジオ体操 さくらばな咲きそむらむと岡の上にひごと登れど今日もふふめり 寝てもよし日に当たりてもよしスロープの芝生の若芽おひいでにけり 大根をまるごともとからしっぽまでおでんの素で煮てくひにけり 大根を輪に切るひまの広ければなかなか芯まで煮えきらざるなり 安ければ一度におほく買ひけるが鰯ばかりをただ食はなくに 春休みまだあけざれば図書館にふみよむ人も少なかりけり 安しとは書かれたれども我が目にはいとど安くは見えぬ… 続きを読む »

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