金持ち父さん 貧乏父さん

これはキャッシュフローというゲームとその講習会を売りまくるためのフィクションなのだがなぜかまじめな経済書として馬鹿売れしたという話なのだけど、まあフィクションだとしてもなかなかおもしろい本。

資産を増やし、負債を減らす。

収入を増やし、支出を減らす。

忙しい人ほど怠け者。

雇われる人ではなく雇う人になれ。高給であろうとなかろうと給料をもらえばもらうだけ損する。かといって低賃金でも生活は苦しい。

優秀な弁護士や会計士には十分に報酬を支払え。そうすればその何倍も儲かる。

まあそういうことだわな。忙しければ仕事を減らせばよい。仕事で忙しいというのは奴隷の身分と同じ。ま、負債だわな。負債は減らせば減らすほど良い。他人(会社、国)のために働けば働くだけ損をするのは当たり前。

実話に見せかけたフィクションという意味では「オレまだ」と同じだと思うのだけど、こちらの話を蒸し返すと、30か40で脱サラして自分探しをするという、あきらかに20代の漫画家が自分で思いつくネタじゃねえし、タイトルもおそらくはれっきとした中年サラリーマンであるはずの編集者の発想が反映してるよね。サラリーマン辞めて漫画家目指せみたいにそそのかしている。

ま、それはそうと40代で自分のサラリーマン生活に疑問を持つのは自分にも当てはまってるのかしもしれんし。

いや、だが、金持ち父さんの言ってることまねしようとすると実業家になってすべてのリスクをしょって自分の甲斐性で税金対策もし、資産運用もしなきゃならんわけで、そりゃ無茶だろうという気がする。いや全然無理。

青野春秋の謎

改めて、俺はまだ本気出してないだけを3巻一気読みしてみた。電車の中ヒマだったので何度も何度も読み返した。そしてやっぱしゃれにならんマンガだなとは思いつつ、青野春秋という作家についていろんな疑問がわいてきた。マンガ自体は非常に良く出来ているので、われわれはついこれは作者の自伝的なマンガなんじゃないかと錯覚してしまうが、それは巧妙なるやらせのたぐいであって、作者は40のおっさんではなくて20代の女性かもしれない、とさえ思える。イキマンという作家発掘養成のための新人賞、いや、イッキという雑誌そのものをもり立てるための壮大なやらせなのかもしれない、ヘタウマ風の画風さえやらせであり、新人賞当時の画力を編集者らに無理矢理保持させられているだけなんじゃないかとさえ思える。いや、それならそれでもかまわんのだが、だまされたとわかったときのショックをできるだけ和らげたいと思うのだった。

ははあ。なるほど。ネットに散らばっている情報を集めるとおぼろげに見えてくる。イキマン「走馬灯」受賞時2005年11月に青野27才。素直に逆算して1978年生まれ、現在30才くらい。性別不明。2001年ヤングマガジンにて「スラップ スティック」が第45回ちばてつや賞優秀新人賞受賞、とあるがこのとき推定23才。10代から漫画家のアシスタントやってると。まあ、作者はごく普通の漫画家だわな。で、女性であればおそらく作者は鈴子に近い立場。もしくは読み切り「生きる」に出てくる女性。男性ならマクドナルドのバイトの田中とかか。

「走馬灯」掲載が06年2月。「いきる」掲載が07年1月。読み切り「俺はまだ本気出してないだけ」掲載が07年3月。連載開始が07年5月。

第3巻の発行が三ヶ月ほど遅れたのは作者の体調不良によるらしい。

同じイキマン出身の福満しげゆきは作家本人がそうとう露出しているのにくらべて青野はやはり謎に包まれている。

マダガスカル

テレビでマダガスカルを見る。 マダガスカル2広報用にぶつぶつに編集されCMを挿入されたやつだが、まあおよその雰囲気はわかった。 これは、ジャングル大帝などでは曖昧にぼかされていた禁断のテーマをパロディ的に解決したものであって、動物園を逃げたライオンが仲間の草食動物ではなくて寿司を食うことによって野生の本能をコントロールするというもの。 なんかかなり納得できないというかそれでいいんかいというものを感じた。