某中華料理屋にがっかり

某中華料理屋で食事をしたのだが、
まあ、値段相応というか、見かけだけというか。
やっぱ中華料理屋というのは横浜中華街の路地裏で中国人夫婦がやってる狭くてこ汚い店とか、
逆にほんとうの超高級店くらいでないと、
料金に見合わないのではないか。
ていうか日本は中国に近いせいでうまい中華料理なら割と簡単に食べられるのに、
日本の、おそらく大手外食チェーンが経営していると思われる、
べつにうまくもなく安くもない店に行く必要はないと思う。

しかも、今時、餃子の王将ですら全席禁煙なのに、
昨日いったところは分煙はされているがかなり遠くの席から煙がただよってくる。
空調の空気の流れを工夫しさえすれば、こういうことは防げるはずだ。
しかしそれほどの配慮も、経営者にはないということだろう。

完全に失敗だった。

年をとると北大路魯山人がいうように舌がおごってくる。
長年かけて獲得した知識や経験によるものが大きい。
たぶん料理よりは酒のほうがその傾向は強いだろうと思う。

私が二十歳くらいのころは餃子の王将となか卯の牛丼と富士そばが好きだった。
今でも好きなのだが、
そういうわかりやすいものの味覚はあまり変化ない。ぶれない
(逆に牛丼やカツ丼や餃子のうまいまずいを言い出したら病気の一種だろう。もちろんまずい餃子というものはあるわけだが)。

そしてコストパフォーマンス的にここらを基準に考える。
ここらは値段が安いだけにそれより高いパフォーマンスを出すのはほとんど困難である。
まれに立ち飲み屋のもつ煮込みとか安いのにすごくうまいことがある。
立ち飲み屋のあなどれんのは唯一ここにある。
あるいはたまたま偶然安い値段でサービスしてくれたとかに巡り会うことがある。
個人経営店の妙味といえる。
これらより高い満足感を得られることは99.9%あり得ない。

多少高いがそれにみあうだけうまいとか、
めちゃくちゃ高いが一生一度くらいの珍しい体験だというのは納得できるが、
高いわりに大したことなければ、それはまずいということになる。
あとはサービス。
店員が慇懃無礼で内装が豪華な割に食事が大したことなく煙草臭ければかなり腹が立つ。

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