結局、芭月涼の父は誰を殺したのでしょうか。
『シェンムー』シリーズにおいて、主人公・芭月涼の父である芭月巌(はづき いわお)が過去に殺害したとされる人物は、趙孫明(チョウ・ソンメイ / Sunming Zhao)です。
この趙孫明という人物は、物語の宿敵である藍帝(ランディ、本名:趙龍孫)の父親であり、かつて中国の桂林・白鹿村などで巌と共に武術の修業に励んでいた友人(虎燕拳の伝承者)でした。
ただし、この「殺害」の事実については、シリーズを通していまだ多くの謎が残されています。
- 藍帝側の認識: 「巌が中国の孟村(もうそん)で趙孫明を殺害した」と信じており、その復讐のために横須賀の芭月道場を襲い、巌を殺害しました。
- 真相の不透明さ: 巌自身は襲撃された際、藍帝から趙孫明の名を出されると「まさか、お前は……?」と驚愕の表情を浮かべており、明確に殺害を認める描写はありません。また、涼がのちに中国で出会う朱元達(しゅげんたつ)などの重要人物たちも、「藍帝はそう信じて復讐を果たした」とは語るものの、本当に巌が殺したのか、あるいは何らかの陰謀や事故に巻き込まれたのか、その明確な真相は作中でまだ完全には明かされていません。
シェンムーは謎を残したまま完結したということですか。それとも未完結なのでしょうか。
結論から言うと、『シェンムー』シリーズは未完結のままです。謎を残したまま無理やり終わった(完結した)わけではなく、物語がまだ途中の状態にあります。
2019年に発売された最新作『シェンムーIII』のエンディングでも物語は完結しておらず、主人公の芭月涼と宿敵・藍帝の因縁や、ストーリーの核心である「龍鏡・鳳凰鏡」の謎はまだ明かされていません。
シェンムーが未完のまま続いている背景には、いくつかの理由があります。
なぜ未完のままなのか?
- 当初から壮大な長期計画だった 生みの親である鈴木裕(すずき ゆう)氏の構想では、シェンムーのストーリーはもともと全11章(またはそれ以上)という壮大な大河ドラマとして設計されていました。
- 各ナンバリングタイトルの進捗
- シェンムー 一章 横須賀:第1章
- シェンムーII:第2章〜第5章(船旅、香港、九龍城、桂林)
- シェンムーIII:第6章〜(白鹿村、鳥舞) ※『III』が終了した時点でも、鈴木裕氏いわく「全体の4割〜5割程度までしか進んでいない」とされています。
今後の続編(シェンムーIV)の可能性
ファンとしては『シェンムーIV』以降の続編が待たれるところですが、現状は非常に厳しい状況が続いています。
多大な開発費と商業的な壁 『シェンムー』はオープンワールドの先駆けとして膨大な開発費がかかる作品です。『III』はクラウドファンディングなどで世界中のファンから資金を集めて奇跡的に実現しましたが、ビジネスとして大ヒットとまではいかず、次なる『IV』の具体的な開発決定のニュースはまだ届いていません。
鈴木裕氏はインタビュー等で「機会があればぜひ最後まで描き切りたい」と常に意欲を示しており、アニメ化(Shenmue the Animation)などの形でストーリーを補完する試みも行われましたが、ゲームとしての完結への道のりは未だ不透明なままとなっています。