歴史と文学

小林秀雄の「歴史と文学」というエッセイ読んでる。少し面白い。

> 例えば明治維新の歴史は、普通の人間なら涙なくして読むことは決して出来ないていのものだ。
これを無味乾燥なものと教えて来たからには、そこによっぽどの余計な工夫が凝らされて来たと見る可きではないか。

こんなことを、すでに昭和十六年に言っている。
戦前、というか戦中ですらそうなんだから、
戦後の日本の歴史教育なんてものは、どうなっちゃうのか。

> 僕等がこちらから出向いて登らねばならぬ道もない山であります。
手前の低い山にさえ登れない人には、向こうにある雪を冠った山の姿は見えて来ない、そういうものである。

ですます調とである調をわざと混ぜて書いている。
あの、小林秀雄が!
なんだろう、元は口述筆記かな。

> 僕は、日本人の書いた歴史のうちで、「神皇正統記」が一番立派な歴史だと思っています。

ええー(笑)。
ショック。

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