浅草行ったことある店一覧

  • カフェ バッハ
  • デニーズ東浅草店
  • 和洋食 ニュー王将
  • 居酒屋 ぽんず
  • 笑ひめ
  • 小時
  • 酒さかな ずぶ六
  • 手打ち蕎麦 なお太
  • ロッジ赤石
  • 三好弥
  • 鳥きち
  • 正直ビヤホール 分店
  • 千鶴
  • ノストス
  • 米久本店
  • ほていちゃん 浅草店
  • 宮城直送 かきほや飛梅 浅草店
  • 浅草 安兵衛
  • ととり
  • やきとんひなた 浅草店
  • 神戸牛ダイア すし屋通り店
  • 一八そば
  • 翁そば
  • 立呑み のんき屋
  • フェッテ•パニッサ
  • 荒井屋 へその店
  • 大衆酒蔵 あそこ
  • 君塚食堂
  • 天才ブラジル
  • 気まぐれえりこ
  • 浅草だるま
  • 居酒屋 風鐸
  • 捕鯨舩
  • 正ちゃん
  • 浅草じゅらく
  • お好み焼・もんじゃ焼 津久志
  • 房総料理 木むら
  • 一代
  • 浅草 ニュー小江戸
  • ドライブイン電電
  • そばうどん 文殊 浅草店
  • 浅草やきそば 福ちゃん
  • 駒形どぜう 本店
  • 長命寺桜もち 山本や
  • かどや
  • 鳥椿 雷門一丁目店
  • KOTOYON
  • ニュー浅草 本店
  • つぼ八 浅草駅ビル店
  • もつ政
  • つる岡
  • 花屋
  • 佐竹や(佐竹商店街)
  • かぶら屋 東上野店
  • スーパー シマダヤ
  • 業務スーパー 浅草店
  • ビッグ・エー 台東千束店
  • ココカラファイン 千束通店
  • ココカラファイン 浅草五丁目店
  • 日豊アジア物産
  • アジアマート
  • デリカぱくぱく千束店
  • 魚誠
  • マルエツ 浅草四丁目店
  • 東武ストア東浅草一丁目店
  • 肉のハナマサ千束店
  • オーケー 浅草店
  • ライフ浅草店
  • ニイミ洋食器店
  • かっぱ橋まえ田
  • ニトリ 浅草EKIMISE店
  • Seria 浅草エキミセ店
  • 無印良品 浅草ROX
  • コーナンPRO浅草店
  • オーケー 橋場店
  • サンキ(三平ストア浅草店の2階)

このリストには、かなり以前に行ったことがある店、行ったことはあるが二度と行かないと思った店も含まれる。田原町の花屋はかなり以前に閉店した。食べログに「つる岡」は

このお店は休業期間が未確定、移転・閉店の事実確認が出来ないなど、店舗の運営状況の確認が出来ておらず、掲載保留しております。

などと書かれてしまっているが、2025年2月時点で普通にやっていた。要するに何曜日に何時から何時まで開いているかよくわからない店で、佐竹やもそれに近い。というか、ほかにもそういうきまぐれでいつやってるのかよくわからない個人経営の店は多い。

浅草近況まとめ

浅草に越してきて便利なのはエキミセのニトリ、セリア。近頃私は本屋には滅多に行かないのだが、エキミセに入っているくまざわ書店もかなりでかくて良い感じ。あとはROX館に入っている無印良品。ダイソーは錦糸町まで行ったほうが良いらしい。浅草周辺のダイソーはどこも狭い。スカイツリーのダイソーも狭い。

飲み屋で無難なのは、まずはみんなの味方ほていちゃん。鳥きち。鳥椿あたり。このへんはまったく気兼ねなく入れて、禁煙で、しかも混んでて入れないということはあまりない。ただし鳥きちはかなり狭い。地下街の天才やきそばは一度行ってみたら良いと思う。同じく地下街に最近できたドライブイン電電はまあまあ面白い。寿町4丁目のコトヨンも良いと思う。ほかにおすすめの店がないわけではないがここに書くのはやめといたほうが良い気がする。

新御徒町の佐竹商店街の佐竹や。できたばかりでネットにほとんど情報が無いと思う。昼飲み、立ち飲み、ジビエ料理となっているが、実は何曜日にいつからやっているかよくわからない。店長が気まぐれすぎてたぶん当分決まらないと思う。18時以降に行くのが安全確実。

かぶら屋、ここもチェーン店。東上野店は15:00から。

山谷にある紅豆(あづき)という店はすごく気になるのだが怖くて入れない。しかしドライブイン電電の店員はその店を良く知っているという。どうしよう。一度くらいは行ってみるか。上記、紅豆以外はすべて禁煙。

ドライブイン電電が地下街の通路に一番はみ出してテーブルとベンチを並べている。その次にそのとなりのタイ飯屋。通路にものを置くと怒られるらしい。しかしドライブイン電電の前の床は一番水漏れしているので、かわいそうだから(或いは水漏れを掃除する代償として)許されているのかもしれない。

洋食屋はロッジ赤石と聚楽には行った。

スーパーは、ライフ、OK、東武ストア、マルエツ、シマダヤ、ハナマサなんかを適当に巡っている。ROX館に西友、三平ストア、あと雷門にオーゼキがあるがまだ行ったことがない。茶碗などは土産物屋やスーパーにも売っているがたぶん合羽橋まで行ったほうが良い。山谷にある業務スーパーはすごく殺風景でほとんど倉庫。あとは吉原のBig-A。ココカラファイン。デリカぱくぱく。アジアマート。日豊アジア物産などにはときどき行く。

浅草寺には至るところに喫煙所がある。喫煙所を避けて浅草寺を縦断するルートは、多少くねってるが無いわけではない。しょうがないのでそこを通るとするか。

ひさご通りのアーケードにはいつもクラシックが流れている。ただし昼間だけ。

早朝出勤

浅草というところはやはり土日や祝日が混んでいてタバコ臭くて最悪。ただし日曜に休む店もある。日曜休みの店は良心的なところが多い(すくなくとも賭博と関係していない)。

平日は、月曜休むところ、水曜日に休むところなどバラバラ。たとえばつくばエクスプレスA1出口のデリカぱくぱくも水曜日休み。ひさご通りや千束通りですら地方のシャッター街のような雰囲気になり過ごしやすい。千束通りのデリカぱくぱくは年中無休っぽい。ある意味すごい。

観音裏から浅草を縦断して蔵前の大江戸線まで歩くんだが、早朝は表参道にほとんどひとけがなくて歩きやすく、喫煙所も回避できて快適。昼間はめちゃくちゃ歩きにくいが深夜早朝は別。宝蔵門なんか照明もなくて暗い。雷門から先はできるだけガソリン車の排気ガスを吸わない裏道を通る。

やはり都心で働くなら早朝に移動して、夜は7時に寝て、朝は3時くらいに起きて5時くらいに、遅くとも6時台に出勤するのが良い。都心の地下鉄は、特に大江戸線は早朝空いているのが良い(7時台に突入すると急に混み始めるが)。また昼間もガラガラ。大江戸線経営的にはどうなのか。採算取れないってことはないんだろうけどさ。アレもう、路線図みただけで、都心だから採算割れすることはなかろうと高をくくってむちゃくちゃなデザインにしてる気がする(逆に光が丘より先に延伸しても儲からんからやらんのだろう)。深い地下まで潜らなきゃならないのが不便、都庁前乗り換えも不便、しかし他の営団なんかはいつも混んでるので乗りたくない。要するに、日比谷線みたいに郊外から都心へ向かう地下鉄は混む。小田急線や田園都市線が混むのと同じ。一方で、大江戸線みたいに東京を東西に縦断するタイプの路線はそんなに混まない。丸ノ内線、銀座線なども、途中で客が入れ替わるタイミングでかなりの確率で座れる。

9時5時勤務じゃなくてたとえば7時3時勤務みたいなシフトで働けばすごく楽なんじゃないか。そういうこと言っている人あんまいないみたいだけど。3時に仕事あがって5時くらいまで昼飲みして帰宅してそのまんま寝る。朝3時に起きて朝飯食ってシャワー浴びて出勤とかどうよ。そんなこと考えてるやつほとんどいないから朝の電車はガラガラなわけだが。

座るとしかし、詰めて座ると、肘でこっちの脇腹を小突いてくるやつがいてむかつく。そういうやつに限って多動でうざい。こっちも肘を張って対抗するしかない。

千束通りのアジアマートで謎のジュースをいくつか買った。杏仁ジュース(杏仁露)、緑豆ジュース(泰山緑豆湯)、何かの乳酸菌飲料(天潤奶啤)。浅草のこと書いているブログやユーチューブ動画はいくらでもあるがアジアマートやデリカぱくぱくのことを書いている人は珍しいだろうと思う。

杏仁露、泰山緑豆湯は台湾製、天潤奶啤は新疆天潤乳業、つまりウィグル製?奶啤の奶は牛乳、啤はビールのことらしい。要するに牛乳から作られる炭酸飲料のこと、カルピスソーダみたいなものなのだろう。

アジアマート30円のお釣りを5円玉6枚で返してきたのは笑った。5円玉欲しかったのでありがたい。

浅草のお店は、予約可なところは予約して行ったほうが無難。ジモティー(笑)だからと気安く通うのは、よほど気に入られたところ以外はやめたほうが良いかも。向こうは向こうで、晴れの日にわざわざ予約して奮発して来る客をもてなすために気を張って営業しているのに、ただ近所に住んでいるからとぶらっと来られては半分迷惑だと思う。迷惑だと思われないくらいに頻繁に通って交流しますかと言われると、そこまで付き合う気がない、冷やかし程度だとすればやめといたほうがいいんだろうなあ。もちろんチェーン店ならそんな気にしていく必要ない。聚楽とか神谷バーみたいな何十人と入れる有名店も同じ。

ブログ名を変えて、ブログ村のカテゴリーを「上野御徒町浅草」に変えたら、INとOUTが若干増えたようだ。読まれないよりは読まれたほうが良い。

楽天ポケットモバイルwifiルーター続報

楽天、やはり安いだけのことはある。しかし、多少金を出して、auやdocomoにしたからといって、いわゆるポケットwifiというものの安定性には限度があるのだろう。24時間連続接続というものにはもともと向いてないのだ。実質的な回線速度は下り上りともに50Mbps程度だと思う。youtubeならバッファリングするから大して問題にはならない。オンラインゲームのレスポンスには問題があるかもしれない。回線が混んでて遅くてもオンラインゲームには有線のほうが良いのかも。

昼間よりも夜中の方がネットが切れることが多いのは、深夜にメンテナンスをしているせいではなかろうか。

ネット環境がだんだんに良くなっているのは間違いないのだから、ポケットwifiに関しては今後さらに投資してもらい、通信を快適にしてもらうしかないのではないか。

エアコンのフィルター掃除

廊下がなんだか臭いんですよ。最初はタバコの匂いかと思ったんだけど、タバコとは微妙に違う。何かの生活臭。古いマンション自体に染みついた何かの匂い。廊下か排気口から匂いが入ってくるのかと思ったら、閉めきった部屋の中でもときどき匂う。

エアコンを空けてみるとフィルターにめちゃめちゃ埃がたまっている。

いくら残置物とはいえ、部屋を貸すとき、入居前にフィルターの掃除くらいしといてくれよーと思いつつ、フィルターをやぶかないように優しく洗う。

その結果。エアコンの効きがまるで違う。ガンガンあったまる。エアコンが古いせいではなかったのだ。フィルターが目詰まりして空気が吹き出してなかったんだー。ひでえなあ。

特売

例の吉原のど真ん中にあるBig-Aだが、最近毎日朝9時から特売をやってるらしくて、店自体は朝7時からやってるんだが、特売品を買う人だけが、店の外まで行列している。今日の特売というのがおかめ納豆58円、トイレットペーパーW 12ロール198円。確かに安い。並びたくなる気持ちはわからんでもないが、タバコふかしながらチャリンコこいできたおっさんなんかが並んでいるのでああいうところには並びたいとは思わない。ともあれああいう人たちがここら吉原の近隣住民なのであろう。山谷辺りから来たのかもしれない。

ま、ともかく朝9時は混むしその後は客引きがウザイのでこの店には朝7時から8時くらいに行こうと思う。

ちなみに例のベトナム米はもう売り切れていた。

この店は洗剤やシャンプーなどはあまり品揃えもよろしくなく安くもない。そういうものはドラッグストアで買うべきだと学んだ。とりあえずマツキヨココカラのアプリを入れた。

浅草には観光客向けに安くて良い茶碗を売る店がある。こんどラーメンどんぶりを買おうと思う。

なお楽天wifiルーターだが、安定しているとはまったく言いがたい。

浅草はやはり楽しい

昨日は多少ネガティブなことを書いてしまったがやはり浅草は楽しい。しかしながら、非常に気を使う、堅苦しい店があることも事実で、それなりに値は張るし、気を使いつつ値が張っても通おうという店があるのは喜ばしいことではあるがそれはそれで気疲れしてしまうし、贅沢な悩みともいえる。そういういわば一流の店が自分ちの近所にいくらでもあるのだから。そういう店にはふつう遠路はるばる何か特別な日にしか行かないものであろう。

ふだんはスーパーで総菜を買ってきて部屋で飲もうかという気にもなる。そのほうが気楽だ。

松屋浅草の6階ワンフロアがニトリでそこで食器棚を買ったのだが、その棚がいろんなことを一挙に解決してくれて非常に快適になった。その他もろもろもやっと片付いてきてなんとかなってきた。あとは服を一度全部洗濯したい。

松屋浅草のセリアもかなりでかい。無印良品は浅草ROX館にでかいのがある。ダイソーはあちこちでかけてみたがでかいのはなかなかない。錦糸町に東京で最大のダイソーがあるそうなんで、今度行ってみようかと思っている。

Rakuten WiFi Pocket Platinum

浅草に部屋を借りてネットを引こうとしたのだが、いろいろめんどくさいらしかった。ニューロ光はマジで速いらしい。しかしマンションごとにルーターを設置しなくてはならないらしく、既に設置済みなら良いとしてまだ設置されてないマンションの場合には一から大家さんと交渉になるらしく、まあほぼあり得ない選択肢と言えた。

GMOだとマンションごとに設置するのではなくてどこかから光ケーブルを引っ張ってくる共有型らしいのだが、それはそれとしてめんどくさいらしかった。

それでスマホはauを使っているのでauモバイルとかau WiFiのようなものはあるかと調べてみたらあるにはあるがかなり割高なものであることがわかった。

楽天モバイルのWiFiは安い。調べれば調べるほどめちゃめちゃ安い。GMO WIMAXだと端末代も24ヶ月使えば実質0円だとか、最初の月だけ1275円で次の月から4370円とか言ってて、全然安くねー。

楽天WiFiは端末代1円。通信費はデータ無制限で2980円/月。下り150Mbps、上り50Mbpsと決して早くはない。GMO WIMAX +5G だと下り4.2Gbps出るらしい。公称では。しかしまあこれまで野田のアジトでは120MbpsのJ:Com回線を使ってきたので、それよりかは速い。また実測値だと 4.2Gbps なんてまあほぼ出ない。都心で 70Mbps という実測値もネットではみる。楽天WiFiで実質 100Mbps くらい出てればほぼ問題ないんですよ。

auの使い放題プランなどもあるわけだが値段はともかくとしてテザリングが月に60GBまでというのが痛い。Fallout76のアップデートなんて1回で50GBくらいあるのはザラやで。

てわけでポケットWiFi、今最強は楽天だ。有線で光なんてやってる場合じゃねーって結論に達した。実際使ってみてほとんどまったく不満はない。しかも、いつ止めても良い。2年間しばりとかそんなもの一切ない。実にすがすがしい。

よその会社がどこもこの値段設定でやってないってことは、たぶん楽天はまったく儲かってないと思う。つまりめちゃめちゃお得ってことだ。ドコモ、au、ソフトバンクに追いつき追い越そうと意気込んでいる楽天にしかできない、楽天しかやらない戦略だ。みんなもはよ楽天使えやと言いたい。

あと、2月6日にネットで申し込んで2月9日にはSIMとルーター送られてきて使えるようになった。ちょっぱやくね?いちいちショップで手続きしたり審査を長々待ったりしなくてもいいんだよ。

最近自分の中で楽天に対する好感度がどんどん上がってる。楽天トラベル、楽天証券、楽天銀行、そして楽天モバイル。あーあとは楽天マート(旧称セイユーネットスーパー)もか。

仕事では経費で落とせる1年分一括払いの某wifiルーターを使っているけれどもこれはいろいろと不便。個人的には楽天wifiで当分不満無いわー。

アジト移転でいろいろ金を使ってしまったからしばらくは節約する。

楽天ポケット続報

浅草の憂鬱

引っ越してきたばかりの町が楽しげに見えるのはその町のことをまだあまり知らないからだ。その町のことを知れば知るほど、好きなことと同時に嫌いなことが増えていき、いくら好きなことがあっても嫌いなことのせいでその町に住みたくなくなるかもしれない。

今まで私の中で繰り返された周期を見るに私が浅草に住んでいられるのもせいぜい3年か4年だと思う。

浅草のどこが嫌いかといえばまずあの人混み、喫煙者の多さ、自転車乗りの多さ、ガソリン車の排気ガス、とにかく人が多すぎる上に、インバウンドはともかくとしてあの場外馬券場が良くない。浅草は永久に私の好きな町に変わってくれないだろうから私が去るしかない。

浅草寺にはあちこちに喫煙所がある。囲いや煙突があるわけではない。ただ真っ平らなところが喫煙所に指定されているに過ぎない。路上喫煙者は場外馬券場の裏通り、特につくばエクスプレスA1出口すぐの六区横丁辺りに群れているので、土日はここらに近づくわけにはいかない。

今やパチンコ屋ですら禁煙になったというのに未だにこんなにタバコを吸う人が多いのはどうしたことか。いや、喫煙者はもうすでに相当減っているはずなのだが、その社会的少数派に追い詰められ絶滅危惧種であるはずの喫煙者を、それ以外の多数派の非喫煙者はなんとなく許容してしまい、喫煙者は必死で自分の権利を守ろうとするせいで、状況はなかなか変化しない。競馬にしてもあれのなにがそんなに面白いのかまるで気がしれない。株でもやれば良いのにと思う。私は決してEV推しではないが、街中はEVに限るとかできないのだろうか。ディーゼル車はすでに都心を迂回するようになっているのではないのか。

LUUP とか言うレンタル電気自転車は確かにむかつくし電動アシスト自転車は極めて危険で、いつ人を轢き殺すかしれないから自分では決して乗るまいと思うがしかしあれのおかげで多少はガソリンで走る原動機付自転車つまりゲンチャは減りつつあるに違いない。あんなうるさくて臭い乗り物はさっさと滅んでしまったほうが良い。

宣長教

再びatokを使い始めた。atokが好きなわけではないが、ms ime やgoogleのimeに比べればはるかにましだ。google の ime は頭が悪すぎる。もう開発する意欲を失ったのだろうか。世の中消去法で特に嫌なもの耐えがたいものをのぞいていき一番最後まで残ったものを使うしかない。自民党しかり。windows しかり。好きなものを使う人はたぶん何か宗教にはまっているのだろう。

浅草にアジトを移すという暴挙に出て1ヶ月ばかりが経って、また著書も書き終えややヒマになったので(給料をもらっているほうの仕事は忙しいままだが)、本棚を整理してみると実にへんてこな本を買ってすっかり忘れている。例えば「江戸吉原図聚」とか。「谷崎潤一郎伝 堂々たる人生」とか。

自分の本を書いた後に人の本を読みかえしているとそれまでは気付かなかったことにいろいろ気付いて、自分の本を書き直したくなってくる。小林秀雄、丸谷才一、白洲正子とか。丸谷才一の『後鳥羽院』とか改めて読んでみると自分と考えが違い過ぎて、もう頭がクラクラする。昔はよほど何も考えずに読んだのだろう。特に自分の考えというものもなかったから何か名著のように考えていた。今読むと迷著としか言いようがない。しかしここまで読んでくれて丸谷才一も喜んでくれていると思っている。

手直しすると言っても大きな直しではないし、明らかに間違っているところとか言い過ぎているところを削る程度。

literature とは第一義には written works、文字に書かれた作品、つまり文芸という意味であろう。study of literature を文学と訳すのは良いとして literature を文学と訳すことに、そしてブンガクと今世の中で呼ばれているものに対して、かなり反感を持っている。私が書いたものでは敢えて文学と書くときには文芸に関する研究のことをのぞけば、ブンガクと呼ばれている近現代文芸(および近現代文芸論)について批判的な意味合いで言及するときだけで、それ以外は文芸と書くようにしている。

山本七平が「小林秀雄の流儀」で

小林秀雄が何故に本居宣長に関心をもったのか。それはわからない。だが宣長は、歌と源氏物語と古事記にしか関心をもたなかった人間と言ってよい。この点では非政治的であり、北畠親房以上に全く非政治的である。彼には未来を創出しようなどという意識は無かったであろうし、古事記を「見る」彼には、そんなことを念頭に浮かべる余裕があったはずはない。

と書いていて、おそらく山本七平も宣長を誤解しているのであろうと思えてくる。なにゆえ山本七平は北畠親房を非政治的だと思うのであろうか。あんな政治的な公家はいないと思うのだが。また宣長も『秘本玉くしげ』を書いて紀州藩主に献上し、また天皇から家康への大政委任を肯定する「みよさし論」を説き、それを老中松平定信が徳川家の権威付けにありがたく利用したのは明白だ。宣長は極めて政治的な人であり、自分の息子春庭を紀州藩の医師にするために就活さえしている。紀州藩に士分に取り立てられ葵の御紋入りの羽織を下賜されたときには

見ればもよ みけしたばりぬ さきくさの 三つ葉の葵 あやのみけしを

などと、うわあい、「見ればもよ(ほらごらんよ)」、葵の御紋入りの御衣(みけし)もらっちゃったあ、などという大はしゃぎな歌を臆面も無く詠み、帯刀して子分を従えて駕籠に乗って帰宅しているのである。医者の髪型である総髪をやめて髷を結うようになったのもおそらくこの頃からだ。この宣長の大喜びようについては「神社発信」vol.3 「読めば読むほどわからなくなる本居宣長」に書いた。この「神社発信」の連載では現実主義者宣長の世渡りについて、「みよさし論」と尾張、紀州の徳川家との関係について書こうと思っていたのだが「神社発信」は8号で休刊してしまった。こういう政治的な宣長については尾張徳川家を研究している人が中心になって研究していて論文も書いていてそれを国会図書館に読みに行ったりもしていたのだった。

宣長は学問好きなカルト少年で、儒教も仏教も好きだった。そこから和歌を詠むようになり、師について体系的に研究もするようになり、和歌が好きといっても和歌の全てではなく王朝趣味ともいうべきそのごく一部を愛好していたのであって、また古事記に関していえば、古事記が好きだったというよりは研究テーマとして最も効率的に自分の業績を残せると思ったからライフワークに選んだだけだ。

(職業的)研究者というものは自分の好きなことを研究するのではない。もし人と研究テーマがかぶっていて、自分が負けると思ったらそこには手をつけず、自分の才能と労力を最大化できそうな別のテーマを選ぶ。研究者として学術界で認められないことには研究を続けることもできないからだ。宣長にとって古事記はちょうど手頃な研究テーマだった。もちろん興味なければ研究テーマに選ぶことはなかっただろうけれど。宣長がそういう考え方をする人だったことは「うひやまぶみ」を見てもわかる。

職業というものはそうしたものだ。そんな好きとは言えなくても収入を最大化できることを仕事に選ぶ。もちろん嫌いな仕事だと続かないから自分の性格と折り合いをつけながら適当な仕事を選ぶ。そしてほんとうに好きなことはプライベートで、趣味としてやる。宣長にとって歌を詠むことは研究というよりはまず第一に趣味であった。誰だってそうやって自分の職業を選ぶだろう。研究者だって同じだ。

和歌と古事記しか興味がないと言い切ってしまうと宣長は浮世離れした学者のようだがそんなことは決してない。宣長は彼なりに世渡りしてああなった人で、出世欲も名声欲もあり、徳川とも真淵ともうまく折り合いをつける人だった。

一方で上田秋成は大阪の市井の文人だったからあんなふうにガチンコで口論したのであり、また、あそこまで持論をかたくなに押し通そうとしたのは、単に自分がそれを信じていたからではなく、おおくは世間体のため、自分の立場、なによりも自分の業績を守るためだったと言える。

宣長は生涯宗教まみれな人だった。子供の頃儒教も仏教も大好きだった宣長は国学に目覚め、外来宗教から神道を分離しようとした。儒教も仏教も熟知しかつ古事記を徹底的に研究した宣長だからこそできたことだ。神道だけを研究して神道を論じることなどできない。神道以上に儒教も仏教も知ってなければ比較なんかできるわけがない。

ところが上田秋成が、神道は儒教や仏教と混淆してもいいじゃんと言い出したから、宣長は自分の努力が全否定されたと思った。だから反論せざるを得なかった。宣長も腹の底では秋成と同じ考え方なのだが、体面上、秋成を許すことができない。しかしそれをそのまま言っては世間にはばかりがある。門人らにうまく説明がつかない。だからああいう言い方になった。宣長は「国学の大人」というぺルソナを自らかぶることにした。

宣長の行動パターンを観察していればそういう結論にならざるを得ないのだが、世の中ではいまだに宣長は浮世離れした研究者のように考えている。

宣長は教祖になろうとしていたところがある。ところが宣長は真淵と違って門人に教えを説くということに興味がなかった。めんどくさがっていた。門人らは口伝とか秘伝のようなものを授かりたかったのだろうけど、宣長は自分の考えを全部書いて遺した。

ちなみに真淵は宣長に自分の万葉研究の極意を伝授したがっていたフシがあるが、宣長は真淵の研究なんぞにはまったく興味がなかったようだ。

ソクラテスにしろイエスにしろ孔子にしろマホメットにしろ、教祖様とか哲人は自らものを書いて遺さぬものだ。弟子たちが教祖の言行を伝記にするから宗教の始祖になれる。教祖自身が文字に書き記すと曖昧さや解釈の余地がないので宗教になりにくい(つまり二次創作や共同制作の要素が無いと宗教は成立しにくい。教祖が全てを厳密に決めてしまっては、一般大衆に広く受け入れられるのは難しい。初代ガンダムからさまざまなガンダムがが派生したことによってガンダムはあそこまで広く受け入れられた。富野由悠季独りではああはならなかった。天理教のおふでさきは教祖が書いたものだが解釈の余地が多く残されていたのだろう)。

平田篤胤のように直接宣長に会ったことのないようなやつが直弟子を自称し、夢か何かで入門したとか言い出して、それで宣長もかなりの程度に教祖化し宗教化したところがある。

ともかくも宣長はかなりの程度カルト的素養があったのだが、彼自身が教祖にならなかったのは、彼が物書きであったから、弟子に口伝などしたがらなかったからであろうし、息子の春庭、養子の大平などにも秘伝を授けたりはしなかったからだ。

もしイエスの弟子ペテロの如き者、ソクラテスの弟子プラトンの如きものが宣長にいたら宣長教というものができていたかもしれない。

宣長は真淵の弟子を演じ、死ぬまで演じきったが、実際の宣長は真淵の弟子でもなんでもない。松坂の一夜などは佐佐木信綱が作った架空の美談に過ぎない。宣長は自分の弟子を持つにあたり、自分の師を必要とし、真淵を選んだのに過ぎない。平田篤胤が宣長の弟子を無理矢理演じたのと同じ。師弟愛などというものは、少なくとも国学四大人、春満、真淵、宣長、篤胤の間には存在しない。そんなものを信じるから国学がわからなくなるのだ。