2014年センター漢文をやってみた。

なんか今更ながらやってみた。
問5だけ間違ったが、なんで間違いなのかよくわからん。
「世莫不貴取賤棄也」
(1)「世に取るを貴び棄つるを賤しまざることなきなり」ではなぜいけないのか。
(2)「世に貴は取られ賤しきは棄てられざるはなし」と訓むのは苦しくないか。
たぶん「莫不」は二重否定の連語であろう。調べてみると、やはり「せざるはなし」。
ふつうは「貴取」は「取るを貴ぶ」であろう。「貴は取られ」となぜ訓むのか。わからん。
(2)の方が意味は通りやすいかもしれんが、(1)ではダメな理由がわからん。
いずれにしても、取られる方は貴くて、棄てられる方は賤しい、世の中ではふつうそう考えるものだ。という意味だろう。

はあ。
[歯がゆいながらも、誤答と切り捨てられない。](http://sakon-efu.at.webry.info/201401/article_2.html)
またそれか。

> 無理はないどころかむしろ漢文法に忠実で、よく学習しているとすら言える。

ワロス。
なるほど、続く文章にヒントが隠されている。
「取ラルル」「棄テラルル」と受け身に読んでくださいね、とそう言っているのだが、
ではここの訓読が「取ル」「棄ツル」ではなぜいけないのか。
というより、もとの文がそういうふうに訓読しているから、それに合わせて訓読してね、
ということだろうか。
なんとも腹立たしい。
逃げ道だけは用意してあるが、そもそもこんな限りなく紛らわしい設問出すのがおかしいんじゃないのか。
そこを気づくのが「国語」だとでも言いたいのか。
そもそも日本語でどんな風に訓読するかなんて中国人にはどうでも良いところだ。
そんなところを出題するなと言いたい。
素読で意味が通ればそれでいいじゃないか。

> センター漢文問5は書き下しの適否をたずねる設問だったが、書き下しの文法的検討とは関係なく文脈で正解が決まるものだった。しかも正答とされる訓読は、その文法的解釈にはなはだ疑問が残るものだった。
出題者は漢文の文法構造を軽視し、受験生もまた文法的に検討することなく文脈のみを追う。
なんとなく書き下し文があって、なんとなく文脈が把握できたら、それでよしと思っている――そういうスタンスが透けて見えるようだ。
そういう安易な漢文読解を廃し、しっかりした漢文力を高校生・大学生に身につけさせることが、あるべき漢文施策であり、そのためのセンター試験でもあるはずだ。
にもかかわらず、肝心のセンター試験がこのありさまでは、やはり遠からず漢文は滅びてしまうに違いない。
これが私の感じた「後味の悪さ」なのである。

おっしゃる通り。

問1は、まあ簡単。

問2は、5以外まともな訓読になってない。まあ、簡単。

問3、簡単。

問4は、猶の訳としては5しかあり得ない。

問6は、「夫」で切れるからエは確実で、するとイでは切れないからアとなる。

問7は、「豈」が反語ではないというのが非常にトリッキーだが、意味的に5しかあり得ない、ということになる。

問5と問7はすらっと解けないようにできている。他のも全体にいやらしいか簡単すぎるかのどちらか。
また一ついやな過去問ができた。
なぜみんなもっと批判しないのだろう。
良い大人がちゃんと問題解いて、わーっと騒いでたらセンター試験なんてこんなめんどくさいもんやっとられんとなって、もっとはやくつぶれたのに。
各大学が勝手にやる入試なんてしらんし。

陸樹声?
だれだよこんな訓読したやつ。

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