またしても平家物語をだらだら読んでいたのだが、
五位鷺という名前の由来が醍醐天皇の時代の出来事に由来するのだという話がある。
これまた平家物語の本筋とはまったく関連がなく、後から追加された逸話だと思う。
ゴイサギは頭の後ろに長い毛が生えていて、それが水の中の魚をついばむのはなかなかかわいらしい仕草である。
日本中どこにでも水辺に見られる鳥だと思うのだが、
それはともかくして。
醍醐天皇の時代は西暦930年までで、平家物語の成立は鎌倉時代中期の1250年から1300年くらいだと思われるのだが、
およそ300年前の伝承が途中まったく他の文献にも見えずいきなり現れたというのはもうこれは当時の民間伝承か何かと思わざるを得ない。
能の演目にもなっているがそれは後に室町時代になってから平家物語にあるんで能になっただけだろう。
平家物語は今昔物語的なところがあり、当時のいろんな説話が無造作に取り込まれている感じだ。
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