歴史小説

歴史小説は書きやすい。ネタがいっぱい転がっているから。
その代わり登場人物が200とか300とかどんどん増える。
まあ、オーケストラの作曲または指揮みたいなもんだな。
キャラは勝手に動き出す。
今まで日本の歴史小説しか書いてないが、海外だと康有為あたりを主人公にしてみると面白いかも。
いや、康有為の学友あたりを主人公にして康有為の周囲を描くとか。
あんまりそんな例はないよな。
こういう学者とか儒者を主人公にしたものというのは、案外無いのだよね。
そうまだ誰も書いてないネタの方がずっと面白い。
でもみんなが書いてるネタをまったく違う切り方で書くのも面白い。

逆に、現代小説っていうのかな。
これは難しい。
それでも私の場合、歴史小説の癖で登場人物をどんどん出してしまう。
歴史小説的な書き方になるのな。
こないだ試しに書いてみて、数えたら登場人物だけで25人、その他の歴史上の人物など入れると50人くらいになる。
まあこんなものか。
それでネタがあっという間に尽きる。

私小説みたいのは登場人物が一人というのはさすがにないのかもしれんが、
短編なら二人や三人というのもざらだろう。
たぶんそういうのは書きにくい。
たとえば作者が自分自身を投影するときにおおぜいに分散させればごまかしやすい。
一人に投影すると煮詰まりすぎる。
それは避けたい。
そういうコントロールができないから書けなかったのではなかろうか。

その点、歴史小説はネタに困りにくい。
すべての歴史上の人物を主人公に書けと言われてかけなくもない。
面白いかどうかは別として。無尽蔵だな。

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