亦不知其所終 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。

Archive for 10月, 2003

康有為

10.31.2003 · Posted in 読書

たまたま康有為というマイナーな人の伝記があったので思わず借りてみる。

読んでみたが大して面白くない。 改革してみたが、地方の役人や官僚がまったく言うこと聞かなくて、 みんな西太后の言うことばかり聞くので、 日清戦争の敗戦で始まった変法自強運動も三ヶ月で頓挫してしまった、 というのがあらすじ。

なんていうか西太后は国を滅ぼした悪女のように言われるが、 西太后がもし康有為のような改革をやろうとしても、同じように失敗したんじゃないか。 官僚と役人と民衆が言うこと聞かなきゃ改革なんてやっても無駄だ。 無駄だとわかってたから彼らの好きにさせただけなのかもしれん。 光緒帝も別に無力でも無能でもなく。

西太后というのは東条英機みたいなもんかな。 彼も別に無能でも悪人でもなかっただろう。

大清帝国はだからだめなんだと言ってみるのは簡単だが、 現在の日本も似たようなもんだ。 改革しようとしても官僚や民衆が言うこときかない。 その点小泉君はよくやっとる。 彼の改革は遅いと民衆はいうようだが、 私からみればずいぶん速い。 ていうか改革はゆっくり遅いくらいでちょうどいい。 役に立てばいいんで、即効性なんて必要ない。 少子化というか、少人口化は私はむしろもっと進行した方がよいと思う。 日本人は日本に五千万人もすんでりゃ十分だろ。 要らなくなった田舎は自然に還せばいい。 生活はずっと快適になるだろう。 でも年金は困る。 だから税金を注入すればいい。 財源は間接税でいいじゃんか。 福祉は別に考えればよく、消費税と絡ませる必要はなんもなし。 結果的に北欧のような高福祉の国になるんだろうけど、それで別に何の問題もなし。

なんでそういう簡単なことがすっとできないのかなぁ。 康有為も王安石くらい暴れてくれりゃ、 或いは金玉均みたいに暗殺されたりすれば、 もっと伝記も面白いのかもしれんが、 地味なんだだよねぇ。 まあ別に歴史に残らんでも一個人としては、 それなりに普通に暮らせればいいんで、 その点では康有為は王安石や金玉均よりもお利口さんだったのかもしれんし。

百歳以上生きた宋美齢は日本人は口べただと言ったらしい。 また、日本人は短気ですぐ切れる人種だと思われている。 つまり日本人というのは無口で短気なわけで、 中国人は相対的に饒舌でねばり強いというわけだ。 まあ中国人から見れば周囲の蛮族はみんなそんなもんだと思うが。 無口で短気で癇癪持ちだから明治維新では一時的にうまく行ったように見えて、 その後ひどく失敗した。 失敗したんで懲りたかというとそうではなくて、 戦後日本なんて戦争中と大して精神構造は変わってない。 プロジェクトXで黒四ダムがどうしたとか言ってるようだが、 多くの人死にを出すほどの緊急性があったのか。 技術的な成熟を待ってやれば一人も死なずに工事できたんじゃないのか。 巨人の星のようなスポ根モノが大嫌いだ。 そういう、気分や勢いで戦争されても困るし、 そのままの勢いで戦後復興とかされても困るんだよね。

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