『家政婦のミタ』を、私は実際に見たのでなく、wikipedia で読んだだけなのだが、普通のテレビドラマにしては異様にストーリーが複雑なのに驚く。
これは『家政婦は見た!』という先行するテレビドラマシリーズのオマージュであり、
さらに『家政婦は見た!』には松本清張の原作『熱い空気』(1963年)があるという。
つまり、いわゆる「家政婦モノ」というドラマのジャンルの集大成であり、
ある意味で、アニメ界のエヴァのような作品なのかもしれない。
wikipedia を読んだだけで判断するのもどうかと思うが、しかし、シナリオというのは別に配役が決まって映像化すればわかるというものでもない。
プロットだけを判断するには十分だとしてだな。
これはただ一人の作家が書けるようなシナリオではないのだろう。
多くの人のこだわりが凝縮したものなのだ。
だから傑作となり得たのだろう。
一方で、普通のテレビドラマがどれほど適当に作られているかがわかるというものだ。
普通のテレビドラマがなぜつまらないか、
面白いドラマを作ればちゃんと視聴率が取れるのだ、ということが如実にわかった現象だと言える。
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