茜の帳

おそるおそる読んでみたのだが、『茜の帳』というのはおよそ前半部分の小説で、
わりとあっさり読み終えてしまう。
小説の最初、家庭教師とのからみ、その後霊媒師の話はまあおもしろい。
あえてたとえると「辛酸なめ子」が小説書けばこんな感じか。
言葉遣いというか語彙が少しおもしろい。

最後のあたりが何か祐徳稲荷の幻想を記述しているのだろうけど、
その前までのほうが読み応えがあったかな。

残りはブログの転載記事的なものであり、
ざっと読み流した。
定価はいくらなんだろう。
ちょっと短いかなあ。

祐徳稲荷は子供の頃つれられていったことがあり、
なんだか異様にばかでかい朱塗りの階段が延々と続く神社だなという、
なんともいえない異様な記憶が残っていて、
肥前鹿島にあるので鹿島神社というのかとずっと思ってたが全然違って稲荷神社だった。
あんな田舎になぜあんな巨大な神社があるのか。
これに書いてある説明を読むと江戸初期に勧進されたわけだから、
歴史が長いというわけでもない。
実に不思議だなと改めて思った。

どうでもいいことだが辛酸なめ子が昔、池松江美という名前でブログ書いてたんだけど、
ええっと「女一人日記」だったかな。
あれはおもしろく読んだ。
確か紙の本として出版されたんじゃないかな。
いまさら読み返そうとまでは思わないけど。
『千年王国』とか『にがよもぎ』とか。なつかしいな。

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