武蔵野の広漠とした風景をうまく表した歌
> むさしのは 月の入るべき 山もなし 草より出でて 草にこそ入れ
これは江戸時代の俗謡で元は、藤原通方という人の歌
> むさしのは 月の入るべき 峰もなし 尾花が末に かかる白雲
であるという。採られているのは続古今集。
しかし、土佐日記に出てくる歌
> 都にてやまのはに見し月なれどなみより出ででなみにこそ入れ
にも似ている。
合わせ技なのだろう。
藤原通方という人はよくわからんが、定家と同じ時代の人だったようだ。
通方の歌を指摘した人はいるようだが、
土佐日記に言及した人はいないように思う。
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