春を待ちて詠める歌四首。
居酒屋にて山うどの芽の酢味噌和えを食べてこれは春の旬のものとて、きたる桜まつりの話などすれば:
> あしびきの山うどの芽をかじりつつ桜の花を待つここちする
旧暦と今の暦は二ヶ月ほどの差があるが:
> いにしへのこよみの読みはことなれど花咲く頃は千代に変はらず
桜の花をどこに見にいくかということ:
> 鎌倉に行きてみまほしもののふのありしむかしの花をしのびて
三月ももはや六日ともなれば:
> 暖かき春の日頃となりぬれば心もそぞろ花を待つらむ
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