実朝・海辺の歌。

> 磯の松幾久さにかなりぬらむいたく木高き風の音かな

> 降り積もる雪踏む磯の浜千鳥浪にしほれて夜半に鳴くなり

> みさごゐる磯辺に立てるむろの木の枝もたわわに雪ぞ積もれる

> 大海の磯もとどろによする浪われてくだけて裂けて散るかも

> 世の中は常にもがもな渚こぐあまのを舟の綱手かなしも

> かもめゐる荒磯の州崎潮満ちて隠ろひゆけばまさる我が恋ひ

> かもめゐる沖の白州に降る雪の晴れ行く空の月のさやけさ

鎌倉には州崎口古戦場というものがあるが、ちょっと内陸。
なので州崎は一般名詞なのだろう。
荒磯でかつ州崎というのは稲村ヶ崎のような岩場と砂地が隣り合わせた岬のようなものを連想させるよね。
荒磯とカモメの組み合わせで歌を詠んだのは実朝が最初かもしれんね。

カモメが居る荒磯の州崎に潮が満ちて、だんだんに海に隠れていくように、
私の恋も募っていく

なるほど。少し面白い。
渡辺真智子「かもめがとんだ」(笑)。

いやしかし、いかにも伊豆湘南っぽい光景だ罠。

鎌倉江ノ島あたりには白州といえるほど白い砂浜は無いんだがなあ。
沖の白州とは、なんだろう。江ノ島のことかな。

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