熊手

源氏前記平氏の平治の乱の辺りを読んでいた。
「平将軍再生すと謂ふべし」というくだりがある。
ここの「再生」も「死んだ人がよみがえる」という意味だな。
また八町二郎という者が「鉄搭を以て」平頼盛のかぶとを「鉤す」とあるがこの搭もやはり「熊手」
なのだろう。
wikipedia にも「熊手」の中に「武器としての熊手」という項目があるが、
どうやら長い柄がついた鉤鉾のようなもの、
あるいは今でも漁港や釣りで使われる打ち鉤のようなものだったのではないかと推測されるのだが、
よくわからんな。
水上の戦闘では敵の船に打ち付けて引き寄せるのに使ったそうだから、必需品だったようだ。
「熊手」というのは軍記物にそのままそう書いてあるのだろう。
実際熊の手に似せて作ったのかもしれん。

しかし我ながらこんなにボロボロになるまでよく読むなと思う。
この岩波文庫の日本外史など絶版なので、無くすと古本をamazonかなんかで買うしかなく、
たいへん困る。

Visited 26 times, 1 visit(s) today

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA