駿府城

たまたま静岡出張で、初めて行くところだったのであちこちぶらぶらした。
なんか典型的な県庁所在地という感じ。
しかし雰囲気は城下町というよりは、門前町の長野に似てる。
一応東海道の宿場町だったはずだが、
旧街道と、浅間神社の表参道が交わるあたりが一番の繁華街だったろうと思われるが、
風俗店はパチンコ屋が二軒くらいしかない。かなりストイックな感じ。
すぐそばに徳川慶喜の隠居跡もあるくらいだし。
慶喜は水戸か江戸に住んでいたはずだが、老後は静岡というのは、
やはり駿府城下が一番徳川家にとって人情的には居心地よかったのだろうか。
旧旗本ごと越してきたからか。
ははあ。なるほど晩年は巣鴨に住んだんだな。
明治天皇に謁見したり勝海舟と会ったのもこの頃だわな。
するとまあやはり静岡に暮らしたのは謹慎・蟄居とかそんな感じだったのだろう。
正室美賀子の歌:

> かくばかりうたて別れをするが路につきぬ名残は富士の白雪

「別れをする」と「駿河」をかけている面白い歌。慶喜が美賀子の三回忌に詠んだ歌:

> なき人を思ひぞ出づるもろともに聞きし昔の山ほととぎす

慶喜の歌を一通り調べてみたい気もするよね。

駿府城はお堀がなんとも立派だった。
三重の堀のうち、内堀はほとんど埋め立てられ、外堀も部分的に埋め立てられていたが、
なんかすごい城だ。
だが家康が晩年住んだ他はあまりメンテナンスもされなかったようだ。

駿府というのは駿河国の国府という意味なのか。
甲府と同じだわな。

浅間神社にも行く。
このような、甲斐を甲府といったり、駿河を駿府と言ったり、浅間をせんげんと読んだりする趣味はあまりすかん。

静岡鉄道にも乗る。

海産物が安いようだ。駿河湾と相模湾はお隣どうしだから、江ノ島や小田原あたりと魚も近いようだが、
こちらの方がずっと安いようだ。金目とかしらすとか。

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